本日の参議院憲法審査会。
各会派が憲法に対するスタンスを発表し、その後、自由発言となりました。

私は次のように述べました。
「現行憲法は、速やかに改正すべきであると考えます。
現行憲法は米国占領下において、GHQ草案を基に作られたことに鑑みれば、大日本帝国憲法が発布された時のように、日本人の手により日本国の伝統や日本国民ならではの考え方を熟考して取り入れた憲法改正がなされるべきであると考えます。

かつ、現行憲法は、実質的に戦勝国が敗戦国の憲法を作るという、国際法上その有効性について疑問が生じることから、速やかに日本人の手により改正が行われるべきです。

改正において、具体的には、
天皇陛下を日本国の元首と明記すること。
国旗を「日章旗」とし、国歌を「君が代」と明記すること。
我が国を防衛するために自衛隊を保持することを明記すること。
また、道州制を取り入れ、政府は国家経営の本来業務である外交・防衛・マクロ経済政策・社会保障基本インフラの整備等を進めることに立ち返るべきであり、そのような憲法改正がなされるべきであると考えます。

そして、特に憲法前文については、米国の憲法や宣言などの諸文書をつぎはぎしたような内容であり、これを日本の歴史、文化、伝統に則り、日本人の信念を取り入れたものになるよう全面的に作り直すことが必要であると考えます。

加えて、集団的自衛権について述べます。そもそも国際法上、国家の自衛権とは個別的自衛権だけでなく集団的自衛権も当然に含まれるものであります。昨今の国際情勢に鑑みれば、我が国を守るため、集団的自衛権を行使できるようにすることが重要です。諸体制や諸法制を整備すべきであると考えます。」


この後、民主党・小西洋之議員が「集団的自衛権の解釈改憲はナチスの手口のようだ」という趣旨の発言について、自民と民主で激論になるとともに、現行憲法がGHQによる押しつけ憲法か否かについて議論になりました。

民主党や社民党から「押しつけ憲法ではない。ポツダム宣言を受諾している上に民主的な憲法を作るのためにGHQの力が必要であった」という発言があり、
私は、
「ポツダム宣言第13条には、全日本軍の無条件降伏と書かれており、日本国が無条件降伏したかどうかについては議論がある。すなわち本来は日本人の手によって憲法改正がなされるべきであり、現行憲法は混乱の中で戦勝国が敗戦国に押しつけた憲法と解される。大日本帝国憲法は、伊藤博文、井上毅などが諸外国の憲法等を研究し、日本人の手で作られた素晴らしい憲法であったと考える(当時において)。100歩譲って押しつけ憲法でないとしても、現行憲法は占領下の混乱期に作られた事実は否めないので、日本人の歴史、文化、伝統にのっとった憲法に改正されるべきである。」
と述べました。

日本人の手で熟考を重ね、日本人が心から誇れる自主憲法が制定できるように行動してまいります