本日10時過ぎから放送されたNHK「復興サポート 防潮堤から考える町の未来 ~岩手県大槌町~」は、巨大防潮堤問題について一石を投じる良い番組だったと思います。

住民は、声を上げたくても上げられない方が多くいます。
高校生を含む住民の方々が「住民まちづくり運営委員会」を発足させたことは、そうした声をくみ上げるためのヒントになる取り組みであったと思います。
何をもって住民合意とするか、被災地では反対の意見を封じる動きもあるからです。
...
番組では、防潮堤問題の本質を理解している司会の加生健太朗さん(高校の6年後輩!)の論点整理も明快でしたし、私の防災研究や活動の仲間である北海道大学の定池さんも出演。さらに、仲間や先輩方も多く携わっている高知県黒潮町の巨大防潮堤によらない住民避難の取り組みについても紹介されました。
防災研究の仲間が様々一生懸命に地域防災のため実践している姿や、大槌町や黒潮町の方々が将来の津波に備え、命を守るために真剣に改善点や合意点を見出そうとする姿を見て、私も力をもらいました。

国や県が一方的に決める防災では、結局同じことの繰り返しになるはずです。
ハードでは全てを守れません。そこにどうソフトを加えていくかが重要なことで、黒潮町のように、いかに逃げるかを支えるためのハードづくりが本来の防災の姿であると考えます。

真に防災力が高まる復興に向け、国政の場で戦い、改善をしていきます!

写真は、黒潮町の夜の避難訓練後の様子です。