コスモスのブログ



      莫言自撰短編集(白い犬とブランコ)☆☆☆☆☆
       莫言(モオイエン)  訳吉田富夫 NHK出版  

        2003年10月初版 1700円+税 作者紹介 

 

高密県東北郷なる文学王国を創建→文学領土とする。

飢餓と孤独がわが創作の財産である。
       
  「涸れ河」 (枯河 ) ・「洪水」(秋水 ) ・ 「夜の漁」( 夜漁 )  

 「豚肉売りの少女」 (屠戸的女児)より

 足のはえていない少女は、母と外公(ワイゴン ・母方の祖父)と犬の引く外車

 に乗せられ 母と外公が落とした肉を売りに行く市に行く

           

 母ちゃんの手は生の豚肉のいい匂いがした。わたしはその匂いを嗅いで育った
 
母ちゃんの手 は冷たくてとても大きくその手の中で、私の顔など毛も生えてい

 ない雀の子だった。

             
 焼餅を食べるときはいつも湯(ター・スープ]は飲まなかった。
 肉を売り切って

 から炉包(ルーパオ・屋台の軽食)を食べるとき母ちゃんがおつゆをこしらえて

 飲ませてくれるからだ。)大きな油の粒を浮かせた火傷しそうなおつゆ

           

 うちのクロは村でも県でも省でも一番ピカピカな幸せな犬だった。だって豚の

 血を飲み豚肉を食べて育ったんだもの。


 やがて、母は外公を殺し、私は「私のお父さんは外公なの?」と聞いた

   



 
   


       


 

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      海の仙人  芥川賞受賞作品


         ☆☆☆ 

      絲山秋子 新潮社 2004年8月1300円+税

碧い海が美しい敦賀の町。

ひっそりと暮らす男のもとに神様がやって来た。


ファンタジーか」

「いかにも俺様はファンタジーだ」


かりんの遺体が霊安室に運ばれるとマンションの鍵をベットサイドの引き出しに入れ、オオヤドガリを入れたヒーター付き45センチ水槽と荷物をピックアップに積んだ。


作者紹介

 1966年 東京生まれ

 2003年「イッツ・オンリー・トーク」文学界新人賞

 2004年「袋小路の男」川端康成賞


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狼・サソリ・大地の牙「連続企業爆破」

     (35年目の真実)

         ☆☆☆☆☆
       福井淳 文藝春秋社2009 年7月



  8月14日那須御用邸から帰京のお召し列車爆破の予行実験を


  荒川大橋にてするが失敗、三菱重工ビル爆破に変更


    狼グループ 大道寺将司・あやこ佐々木規夫

    さそり   星川芳正

    大地の牙  斉藤和(のどか)浴田由紀子


      歌集「常しえの道」☆☆☆☆☆

      坂口弘 角川書店 2007年11月1700円


作者紹介

1946年  千葉に生まれる

1965年   東京水産大入学のちに中途退学

1972年  あさま山荘事件で逮捕

1993年  2月最高裁で死刑判決 

       短歌は1993年のち佐々木幸綱に師事


 歌の中には 心打つものもありました。しかし獄内での些細なことへの

 権利の主張などの歌には人間性に対して肯うことが出来ません。それで

 彼の歌は載せません。


 ヨド号ハイジャック事件で北朝鮮に逃避した田宮高麿の父親が息子の

 贖罪の為、身を縮めて世をはばかりながらも息子を案じていた歌を見つけ

 ました。静かな老歌人(田村高晴)の歌を載せます。


  足音のごとくかそけく木の実降る峠越す時吾子のまぼろし


   ゆくりなく雪を撥ねたる山茶花の枝は残花を共に降らしぬ

   


                                  田村高晴

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平成万葉集

☆☆☆☆☆

中央公論社2009 年1800円

編者「万葉のこころを未来へ推進委員会」 

中西進・他



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