白檀の刑(上・下)原題 檀香刑(2001)
☆☆☆☆☆
莫言(モ-・イェン・Mo Yan))
訳者 吉田富夫 中央公論社 2003年各 1700円
現代 中国文学で最もノーベル文学賞に近いといわれる作家
倫理を越える農民の生命力を描いて中国のマルケスと呼ばれる。
舞台は中国山東省高密県一帯に残る猫腔(マオチア)芝居で
ニャオニャオニャオ ミャオ ミヤオーと語られていくが・・・
時は西太后が君臨する清朝末期(1900年頃)山東省高密県にドイツ人 が
無理やりに鉄道敷設をする事に端を発した事件で、今は引退している清朝
随一の処刑人趙甲が清朝で一番残酷な「白檀の刑」を半愚図の息子小甲を
助手に行う事になる。
処刑されるのは小甲の嫁で高密県一の美女眉娘(ビジョウ)の父孫丙。
そして眉娘の愛人である県知事の銭丁は・・・・。
作者紹介
1955年中国山東省高密県に生まれる。幼くして文革にあい小学校を中退
1976年人民解放軍に入隊後兄の教科書で文学を学ぶ
1985年「透明な赤蕪」で作家デビュー
著作「秋の水」「豊乳肥臀」「至福のとき」「白い犬とブランコ」
「転生夢現」
映画化
1987年「紅いコーリャン 」張芸謀 監督 原作「赤い高粱」
2002年「至福のとき」 張芸謀 監督 原作「幸福時光」
2003年「故郷の香り」 霍建起 監督 原作「白い犬とブランコ」

歌集 天涯の紺
☆☆☆☆☆
辺見じゅん
角川書店 2010年2700円
海鳴りを遠く近くに蔵の梁ちちははをらずわれを呼ぶ声
けんけんの石よりさびし立冬のおとうとの耳ゆふぐれの耳
おとうとは拳で泣けり父祖の地にちちはは居らずとおき潮騒
喉もとのさびしき夕べ矜持とはでんでん虫の殻の軽さか
炎天の墓参を終えてみちのくに汗あえてさびし氷白玉
作者紹介
1939年 富山に生まれる・父角川源義
1961年 早稲田大学文学部卒業
1984年 男たちの大和」新田次郎賞
1988年 歌集「闇の祝祭」現代短歌女流賞
1989年 「収容所からきた遺書」講談社ノンフィクション賞
同書で大宅壮一社ノンフィクション賞
2008年 富山市に歌誌「弦」創刊
歌集
「雪の座」「水祭りの桟橋」「闇の祝祭」「幻花」「秘色」
弦短歌会
〒930-0094富山市安住町2-14北日本スクエア南館6F
TEL076-433-7308 Fax076-433-7309
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上海の長い夜(上・下)
☆☆☆☆☆
鄭念(チエン・ニエン)
訳 篠原成子 吉本晋一郎
原書房1988年7月1850円
文革の嵐を耐え抜いた女性の物語。
彼女自身がこの痛ましい時代とその後を回想して記した.
人間の真の強さを伝える感動的な物語である
文化革命の初期1966年の8月熱狂的な紅衛兵の一団が51才の外交官
未亡人鄭念とその娘の住む洗練された上海の家に乱入し、破壊と
略奪の限りを尽くす。数週間後鄭念は逮捕され代1拘置場に送る。
彼女はその後6年半を独房の幽閉生活の迫害と屈辱に耐えねばなら
なかった。
作者紹介
1915年 北京に生まれる
1935年 ロンドンスクール・オブ・エコノミックスに学ぶ
1938年 中国人外交官と結婚
1941年 ~1948年までオーストラリアのキャンベルに在住
夫は中国革命の後シェル石油の上海支店長になった
1957年 夫がガンの為亡くなる。
鄭念は同支店の経営顧問を務める。
1966年 紅衛兵の一団が家に乱入
逮捕され拘置場に
1973年 自由の身となる
1980年 中国を離れアメリカ・ワシントンに移り住む





