vol.166「レア音源レビュー:空想科学病人紙とメモ紙」
1.勝手に逃げてくれ
2.葬儀屋の娘
3.認識データ
4.さくら
5.せとのはなよめ
6.バニラ誘拐事件
陰陽座の黒猫さんと瞬火さんが在籍したバンド。
とは言え、バンドの中心はボーカルの伊トウユタカ(ピノキヲ/無恥鞭アナゴ)という人のようで、音楽性も全く違うので、「陰陽座の前身バンド」というよりは、「陰陽座のメンバーがいたバンド」という感じ。
メタル的要素もあるとは言え、どちらかというと、'80年代の筋肉少女帯に代表される「ナゴム系」と言われたサブカルっぽいスタイルです。
黒猫さんも、「さくら」では歌謡ポップを流麗に歌い上げていますが、それ以外の曲では、アニメ声を含む七色の声で変な歌詞を歌う感じ。
陰陽座のヘビーユーザーなら「黒猫さんが歌ってる!」と満足できるでしょうが、陰陽座のようなサウンドを求めていると、激しく肩透かしを喰らってしまうと思われます。
まぁ…陰陽座も筋少の影響を多大に受けてるのが分かる曲もあるから、あながち「無関係」でもないんですけどね。
元々は大阪のド・マイナーバンドで(作品によっては20本しか売れなかったとか言うレベル)、流通している数は非常に少なかったのもあり、陰陽座人気に便乗して一時期はものすごい値段になったレア音源です。
配布を含めて、結構な量の音源をリリースしていますが、この「治療薬」が一番聞きやすい作品だと思います。
て言うか、こういうのを聞くと、黒猫さんに声優もやってほしいなぁ…って思っちゃう。
で、陰陽座にアニメ関係の仕事がもっとあっても良いと思う。
vol.165「レア音源レビュー:Cynthia」
Cynthia「邂逅~fall to new promise~」
1.Ash
1999年4月18日に行われたワンマンで配布されたデモテープ。
スピーディで攻撃的な煽り曲です。
時代的に機材のスペックが低くて音がアレだけど、ギターシンセも効果的に使っています。
音やプレイの切り替えがすごくたどたどしくなる部分もありますが、全体的なバンドとしてのまとまりが出せたら、完成度はすごく高くなりそうな印象。
このバンドはデモテープの限定数を調整して予約完売させるなど話題を集めていましたが、音源リリース中心の活動になるのがちょっと早かったのかも。
ちなみに、ライブにおけるこのバンドの煽り曲の印象は、鶏の首を絞めたような叫び声を上げるボーカルという印象でしたが、音源では思いっきり喉で歪ませて苦しそうに出しているシャウトという感じです。そりゃ、ライブではああいう声にもなるか…と。
vol.164「レア音源レビュー:ピュエラ」
1.カメラオブスキュラ
2.レクイエム
ゴスロリ娘yuraさんがボーカルを執っていた頃のピュエラのプロモーションテープです。当初はライブハウス等にブッキング用に配られたと思われますが、Soleil解体時に一部店舗に流されて処分価格で売られていました。
それぞれ、SoleilボックスのCDとビデオに収録されていた音源です。
「カメラオブスキュラ」はビジュビジュした曲調で、ビジュビジュしたボーカルです。苦しそうなシャウトとも言えない呻き声が「おいおい…」となってしまいます。バンドのスタイルには合ってるけど、yuraさんのボーカルには合ってませんね…
「レクイエム」はオリエンタルな雰囲気もある、打ち込みサウンドを上手く使った曲です。こっちは無理にビジュビジュしてないので、ボーカルスタイルと曲が合ってると思います。最後の歌いまわしは「妖艶」さを狙ったかもしれませんが…ちょっと…
上手い下手の次元ではなく、女の子がボーカルのビジュアル系には若干無理があるというのを体現した感じですね…
ちなみに、このプロモテープは、売られたことはもちろん、作られていたこともあまりに知られてなかったので、「持ってる」と言ったら「嘘つくな!」と怒られたことがあります。
…理不尽な…
vol.162「レア音源レビュー:オムニバス⑧」
1.Please this pain.../NOISE-ROSE'
2.SALOME/PRIDE OF MIND
3.Close to tears/I・Z・M
4.MISERY ~for a way~/L'EXTASE
5.Rashly Dreamer/COOL CAT'S
6.Stay Close Tonight/STRIPPED LADY
'93年の10月頃にVINTAGE BAR主催イベントで配布されたオムニバスCD。
その後、シリーズ化され、毎年CDやビデオを作製、配布していました。
'98年にはMatinaバンドのカタログ状態のCD、'00年には蜉蝣やkagrra、ムックなど、全国区のバンドが参加したオムニバスビデオを東名阪で配布したり、その時々の流行を押さえた恒例アイテムになっていました。
NOISE-ROSE'はライブ音源。初期LUNA SEAの激しい曲のような印象。走り気味ですが、意外と(?)演奏はしっかりしています。この頃のビジュバンと言えば、こういう印象。
PRIDE OF MINDは、知る人ぞ知る(と言うか、結構有名だね)、MALICE MIZERの3代目ボーカリストKlahaさんがボーカルです。デジタルサウンドも取り入れた退廃的なインダストリアルナンバー(時代的にはかなり早いですね)。ボーカルはオペラチックなGacktスタイルです(これも早いですね)。後にリリースされるCDにも収録されますが、違うバージョンです。歌詞に「malice」という言葉が出てくるところにちょっと運命感じたり。(笑)
I・Z・Mはキャッチーなロックンロール。これもライブ音源。'80sJ-ROCKという感じで、懐かしかっこいいですね。
L'EXTASEもライブ音源。デジタル音源も取り入れたツタツタビートの曲。この頃だと、多分Gilles de Raisを追いかけたんでしょうね。ボーカルスタイルもメロディの展開もGilles de Raisです。
COOL CAT'Sもライブ音源。ロックンロールですね。尾崎豊です。
STRIPPED LADYはLa'cryma Christiの前身ですね。この曲はこのCDと、配布DTにしか収録されていません。STRIPPED LADYの頃はHR/HMをビジュアル系っぽく歌ってる印象でしたが、浮遊感のあるギタープレイと透明感のあるボーカルが聞けます。リフやソロはハードロック調で、ボーカルも苦しそうに高音を出している感じですが、後にLa'cryma Christiのスタイルに繋がるのが分かる曲です。
このCDは、当初10月に全バンド出演のイベントで配布する予定だったようですが、CDのプレスが間に合わず、当初の配布予定日にはSTRIPPED LADYが収録曲をデモテープにして配布したそうです。その後、ちゃんとCDがプレスされ配布されたときには、チケットを予約したバンドの差し替えジャケットがもらえたそうです。
STRIPPED LADY・PRIDE OF MINDのジャケを持ってる人は実にファイン。
中古市場では一時期2諭吉でも買えないくらい高値でした。
ビジュバンブームが下火になったときに2000円まで値下げしたおバカなお店で購入。
今でも市場にはほとんど出回らない、La'cryma Christiメィニア垂涎の激レアアイテム。
vol.161「レア音源レビュー:オムニバス⑦」
1.cry in past/La'Mule
2.遊雪/S
3.ぼくのキミとキミのぼく/美流沙女
2000年末に行われたLa'Mule・Sのカップリングツアー会場で配布された物。
美流沙女は会場によって出てる感じだったと思います。
で、テープは全会場ではなく、場所によって配布されたようです。
全曲CDに収録の物と同じです。
配布音源と言うより、プロモーション用音源。
ジャケは結構レアかもですが…
この頃のSoleilは、告知なしでビデオやDTを無料配布していました。
2000年のカウントダウンライブで配布されたビデオは、未発売映像が満載で非常にレアでしたが、それ以外は発売/配布済みの音源・ビデオと同じ内容でした。
まぁ…各所へのプロモーションが、変な圧力で潰されちゃってた時代なので、こういう形でのプロモーションになっちゃったんでしょうね…
対バン目当てで見に行った、「このバンド、名前だけ知ってたんだよねー」って人には良いプロモーションだったと思います。ほとんどの人にはただの記念品だったと思いますが…



