おはようございます。
たまにはこういうのはどうでしょうか 主夫です。
ジブリをほぼ見たことがないけど「君たちはどう生きるか」を観てきました。
※20年前に「千と千尋」を観ただけで、覚えているのは植垣を走るシーンの緑がCGぽかったことくらいです。
※以下、ネタバレ注意
■どうして観にいったのか?
ネットで自伝的な話と「絵を描いている人は見た方がいい」というつぶやきを見たからです。
宮崎駿+題名=絵描きの話だと思って観に行きました。
■感想
話はなんだかよくわかんないけど、アニメが凄かったです。
・ぬるぬる動く
冒頭の寝間着から服に着替えるところ、鳥の羽ばたきから滑空、着地までの一連の動き、インコ国民たち、すべての生き物の動きが滑らかで美しくかったです。すごく自然でリアルだけどアニメぽい表現なのが不思議。
・物の動き
駅に迎えに来た客車付自転車に荷物が乗り、眞人が乗り、夏子が乗る毎の重心の傾きに心を奪われました。
トイレでの木刀の割れ方、船の動き、館の頂上まで続く階段や足場の壊れ方、魔除け?の紙などなど。重力を感じる表現が良かったです。
・ものの構造
自転車や船、建築など人工物の構造が良かった。レバーで止める自転車や船の帆の使い方、お屋敷の内部、足場の組み方、階段の建築などがきちんと機能しているのが分かりました。おそらく戦車もそうなのだと思います。お魚を解体する時の、たくさんのバケツを受け取ったらバラけるところがアニメぽいのも好きです。
・背景
屋敷、緑や雲がちょっと重く感じました。わざとなのかな。
・物語
なんとなくの筋は分かるけれど、ギモンがいっぱいです。夏子はなぜ行ったのか、墓とは、青さぎ、あらゆるものが何かの比喩だったりするのか。自伝的な物語なのか、いくつもの疑問が浮かんできました。ただ国民的な作家なわけなので、意図的に省略して、点で描いてるんだろうと居直りました。
そういうもんだと思ったのと、アニメのすばらしさで最後まで観れました。
結果は、ジブリ初心者が見る映画じゃないと思います。
引退を撤回したご褒美のような感覚で観るのが正解かな。
アニメが凄かったので、他のジブリ作品も見ようと思います。
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