俳優さんに命を助けてもらった話

おはようございます。

命の恩人の話を書く　主夫です。

※この記事には、電車の事故に関する内容が含まれますのでご注意ください。

１０年前の２月、仕事のために都内に向かう電車に乗っていた時のことです。

突然、電車が止まりました。人身事故があったとアナウンスがあり、次の駅に移動して停車しました。ホームに降りた時に事故の跡が目に入ってしまいました。その上、写真を撮ったりＳＮＳに上げたりしている人もいて、最悪の気分です。

乗り換えの電車を待っていたら、色々と考えてしまい、めちゃくちゃ気持ちが悪くなってきました。今までに経験したことのない辛さです。ふと見ると、電車の前の席に座っていた二人が話をしています。何か吐き出さないとどうにかなりそうで、そのお二人に話しかけました。

すると、二人は見ず知らずのぼくに快く迎え入れてくれて、お茶やフリスクをくれたり、「大変でしたね」と気遣ってくれたり、「楽しいことを考えましょう」と言ってくれたり、自分たちも大変なのにとても親切にしてもらいました。その方は「卒業旅行でヨーロッパに行きます！」と言って、ぼくが「大喜利イベントに出ます」といってキョトンとされたのもいい思い出。その後、振替の電車で仕事をキャンセルして帰りました。

あの直後に親切にしてもらわなかったら、ずっと電車に乗れなかったかもしれません。そのくらいのことでした。それからしばらく電車は避けたし、今でも電車が止まるとビクッとなります。（ちょっと話はそれますが、ＴＶで事故現場のインタビューを受けている人も、自分だけで抱えきれないから話したいのだと思います。）

お二人に優しくしてもらったおかげで、普通に生活できていると思っています。

ずっと書かなかったのは、事故なのとその二人のうちの１人が、その時の４月からテレビ静岡でアナウンサーになる山田桃子さんだったからです。著名な方なので、書いて余計なことになったら申し訳なく控えていました。

今書いているのは、最近、ＳＮＳで山田さんと繋がって許可を得たからです。当時も今もめちゃくちゃいい人。なんてたってぼくのことを覚えてたくらいですから。今はアナウンサーから俳優に転身されてご活躍中です。いつかお仕事でご一緒して恩返しをしたいです。