ウクライナの政変。 | つれづれなるまゝに

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狂ひたるモノ・侘助

ウクライナ議会が大統領を解任、野党勢力が首都掌握
ロイター

平和の祭典が行われたロシアの東西で
ゴタゴタ起きてますな。

ウクライナの政変で、親露政権が崩壊。
親EUを掲げる勢力が国勢国政を掌握したかに見えますが
今後どのように推移するのやら。

ウクライナは鉱業・工業の割合が高いが、
エネルギー資源が乏しい国家である。

主に東部・南部が鉱業・工業で発展し、
西部が穀倉地帯となっている。

そんなウクライナの南北を縦断する
ドニエプル川の両岸に発展したのが首都・キエフ。

鉱業・工業が主要産業であり
黒海に面した地勢や
ロシアと西欧との緩衝地帯という地域特性が
あるからこそ、
ロシアとの間でエネルギー関連の貿易摩擦を生じた。

ウクライナはエネルギー資源の輸入が滞ると
干からびちまう、
鉱業・工業の割合が高くはあるが
輸入依存度の高い国でもある。

EUの一員となり通貨統合が実現されれば
ある程度の問題解決と映らなくも無いが、
実態は自国の経済状況を反映しない
通貨のドーピングでしかない。

ロシアとの関係が更に悪化すればエネルギー確保が厳しくなる。
ドコからエネルギー資源を確保するのかが課題であるし、
輸入に際しての『通貨価値の上昇』を企図してのEU参加のようにも思える。

まぁ通貨統合でドーピングした上で
ロシアからエネルギー輸入を継続するカタチになるとは思うけどな。
EUで消費される天然ガスの25%はロシア産でもあるし。

ロシアから欧州への主要パイプラインが
ウクライナを経由してるから
ロシアとしても
主要輸出品目の交易を重視する上で
下手な介入はし難い。

個人的には
EUへの参画よりもロシアとの関係維持に務めたほうが
ウクライナとしての自主性を保った健全な国家運営のように思えるのだが
国民感情としての『嫌露』というのは払拭し難い。

キエフ公国キエフ大公国の後継国家としてのライバル関係もあるし、
ソ連時代のウクライナでは
共産党政府による圧政の犠牲者が数百万に上るとも云われる。

東部地域にはロシア系移民も多く、
ドニエプル川を境にした
東西分裂という可能性も無きにしも非ず。

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