ソフトもある程度揃いだし、ようやく軌道に乗り始めた3DS。
今後ますますコンテンツが充実し、幅広く支持を集めていくのでしょう。
そんなところに水をぶっかけるつもりは毛頭ないのですが・・・。
どうもこの3DSからゲームキューブと同じようなニオイがするのですよ。
えーと、別に売上が失敗すると言うんではないですよ?現状の立場的にそんな感じがするんです。
前世代機のDSから性能も格段にアップし、サードパーティから発売されるソフトも増えている。しかし、ソフト内容を見てみると任天堂含め特に3DSならでは、というものをあまり見かけない。これまでヒットしたソフトの続編であったり、他ハードでも出せそうなものもけっこうある。印象としてはDSと一部PSPユーザーの新たな受け皿のような感じ。それが悪いと言うんじゃないんです。むしろこの1年でここまでサード製ソフトも充実させた任天堂の、これまで見なかったほどの努力に脱帽します。3DSユーザーも選択肢が増え、満足感が高いでしょう。
3DSが大きなウリにしている機能の一つは、もちろん立体映像でしょう。
しかしゲームをプレイする上で立体映像は必須ではありません。ソフトによっては立体映像の方が臨場感が出て楽しさが増すものもありますが、別に立体機能をオフにしたところで何の問題もなく遊べます。
ここに、3DSが見せる弱気を感じてしまうんです。
任天堂は、これまで発売したDSやWiiといったような、前世代と違った新しい機能、デバイスを搭載したハードを出した場合、必ずそれを使わせることで新しいゲーム体験をプレイヤーに提供してきました。
脳トレでは必ずタッチペンを使わせたし、Wiiスポーツでは必ずリモコンを振らせました。
64の場合は3Dスティックを使わせることで3D空間を360度自由に動き回れるようにしました。
そうしないと遊べないように作られているんです。
これは、ある意味ではとても強気な遊ばせ方とも考えられます。
ところが3DSにはそれがない。プレイヤーが任意で立体機能をオンオフできるから、強制はできないんです。
他の新たな機能に、ARやジャイロセンサー、カメラ、通信といったものもありますが、道具が必要であったり、環境面による制限があったりと、それらを生かした、または必須とするソフトは全体の数の中でもごく僅かです。
それらを考えると、現状の3DSというのは、前世代機のよいところを受け継ぎ、なおかつ性能もアップさせた、しかしながら前世代と比較してよく言えば安定感のある、悪く言えば冒険心に欠けるいわば優等生のような感じではないでしょうか。いまひとつ一皮むけ切れていないというか、トゲがないというか・・・。
そこらへんがゲームキューブと似たニオイを感じるんです。
しかしながらそれは3DSがそれだけとてもバランスの取れたハードであるということでもあるのでしょう。
ゲームキューブと明らかに違うのは、多彩な機能によって遊ばせ方の選択肢が増えている、ということ。
今後こなれてきたら、もっといろんなアイデアで各社さまざまな遊びを出してくるでしょう。
その中で「絶対に使わせてみせる!」という強気でやんちゃなゲームも生まれるのではないでしょうか。
個人的には3DSは通信がキモだと思ってますので、トモダチコレクションなどがどう生まれ変わるのか期待してます。