※この文章は多分に主観的なイメージで語ってますのであんまりツッこまないでください。
和風の宿泊施設といえば旅館だ。洋風のそれはホテルだ。
例えるなら、日本のRPGは旅館で、海外のRPGはホテルである と言える。
あー帰らないで帰らないで、もうちょっと聞いていきんさい。
まず旅館とホテルの違いだが、旅館の場合サービス担当として仲居さんがいる。
お出迎え、館内のご案内、料理の配膳、説明、その他さまざまなところでこと細かく、おせっかいなほどに客を世話する。実に親しみをもって、客が不便を感じないようにかゆいところまで手がとどくきめ細かいサービスをしてくれる。
対してホテルの場合は、欧米流であるため客のプライベートを重視する。サービス担当にボーイ等もいるのだが、客が求めない限りは極力接触はしてこない。しかし、こちらが求めれば期待以上のレベルでサービスをしてくれる。また、豪華なホテルの場合はショッピングモールなどの商業施設も充実しており、客は自分が今求めていることを満たすため自由に選択できるようになっている。
RPGでもそうだ。日本のRPGは、プレイヤーに対し不便を感じさせないような仕掛けがいろいろと施されている。街の入り口でそのわざわざその街の名前だけを言うために立っている住人。どの方角になんいう名の街があるかを迷わないように説明してくれる人々。街の中には大体店や宿泊施設が整っていて便利。ストーリー内のイベントによってひとつひとつ区切りを付けているから、解決している感が強い。大体仲間がいるから孤独な感じはしない。最初のうちは敵はとても弱く、徐々レベルを上げて強くなるように段取りができている。次にどこに行けばいいのか説明してくれるから迷わずに進める。最終ボスを倒して世界を救った英雄として気持ちよく終わることができる。
きめ細かく生き届いたサービスである、が故に「おつかい」的だとか「あまり自分で冒険している感じがしない」と批判されることもある。
海外のRPGはと言うと、まず旅をするのは基本的にプレイヤー一人だからヒントをくれる仲間がいないため手探りで世界をまわることになる。世界はとても広く、どこから困った人たちを助けながら正義のヒーローを目指すもよし、盗み、殺しなど悪の道を貫くもよし、ただ何もせず気ままに世界を放浪するもよし、ストーリーの進め方はプレイヤーにゆだねられている。その自由に応じるため膨大な数の街、人、洞窟などのダンジョン、イベントが用意されていて、選択肢は膨大にある。自らが望めばきちんとそれにこたえてくれる懐の深さがある。
過剰なまでのボリュームによって、プレイヤーの選択肢が幅広く用意されている。何をしても良い。が、それ故に逆に何をしたらいいのかわからず、ひとり広大な世界に放り込まれて茫然としてしまう人もいる。
どっちが優れているということではない。
それがそれぞれのRPGの「おもてなし」のやり方なんだと思う。実に国民性があらわれた「おもてなし」だ。
だから旅館(日本のRPG)に対して「おせっかいだ」と言ったり、逆にホテル(海外のRPG)に対して「どうしたらいいのかわからない」と言うのは野暮だと思う。
あるがままに受け入れよう。