高齢者だってつながりたい!! | WABBIT HOUSE

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アートの力であなたに笑顔を

コロナワイルス蔓延で
外出もままならない日々
 
幸い母の通う小規模多機能のデーサービスはお休みにならないものの
外部からのワークはすべて中止
毎月伺っていたパステル講座も3月から伺っていないし
アートリップ(認知症の方に向けた名画の鑑賞プログラム)の実施も出来ない
 
ましてや美術館に連れて行くことも出来ない
私の悲願認知症の進行を食い止めたい!!
そのために実行したこと
 
おうちでアートリップ!!
 
私のパソコンを持ち込んで
実家のワイファイにつなぎ
ZOOMを起動
 
久しぶりに自宅にいる私の主人とつないで
会話した母は大喜び
自分の顔をみて
おばあさんだからいやだと言いつつも
楽しくて楽しくてしょうが無い
 
でも1時間くらい後には
この事実も忘れているからすごいけれど・・・・
 
接続確認後は、
いよいよアートリップ!!
 
コンダクター仲間にお願いして
約45分間の絵画の旅に
親子で参加しました
 

後ろに洗濯物のかかっている
こんな自宅のダイニングで
母はパソコンの画面を見つめています
始めにみせていただいたのは、モネの絵
 
 
 

 
母はこう言いました
 
お花が咲いてるね
お金持ちの家だ
春だね
晴れている
影が出来ている
子供がいる
お母さんがいる
お母さんは出かけますよ と言っている
 
コンダクターの質問に
絵の中に入っていく
 
一緒に絵を観ながら
お母さんのAラインのワンピースに懐かしさを覚えた私
母が昔着ていたワンピースにも
こんな物があった・・・・
若くてきれいだった母の顔が思い出された
 
今まで私が施設で母やそのお仲間に
アートリップをすることはあった
 
上野の西洋美術館で
一緒に絵を観ることもあった
 
でも今回の様に
二人で絵をみて
コンダクターを独占するようなことは
初めての体験
 
共通の思い出に浸れる
楽しい時間だと
気がついいた
 
二人のコンダクター独占で
美術館に行かなくても
絵をみて楽しめる
 
楽しいまたやりたい
素直にそう思った
 
すべての人が絵に感心があるわけではないことはわかっている
 
でも
ZOOMにつなげない高齢者の代わりに
その家族がつないでくれたら
一緒に絵画の旅に出かけられる
 
美術館に行けない今
1枚の絵を親子で楽しむ
こんなサービスが提供出来る様にしたいと
強く思った