何年ぶりかで消滅可能性都市のニュースが流れる今日この頃。2016年頃に全国人口推移予想図が発表済みであり、弊社ごときでもそれを参照しつつ中長期経営計画を策定してきたワケで、あの人たちは何をいまさら大騒ぎしているのでしょうか。

回避できない人口減に備えるための引き算の話なのに、「自治体の努力を蔑ろにするのはケシカラン」とかいうトンチンカンな感想文が垂れ流されるのを眺めつつ、現実逃避したまま消えてゆく地域がたくさんあるんだろうなと諦観しております(人口減エリアの住民である私は衰退の直撃を受けるワケで、「それ見たことか」とは言えません)。

 

日本各地で仕事をしていると、北国では豪雪で圧壊した空家が目立ち始め、南国では広大な空き地が太陽光パネルで覆いつくされ、中心市街地の店舗はシャッターを下ろしたままであり、子供の姿が消えた町に廃校だけが残り、すでに人口減は可視化されています。

かと思えば延々と電信柱がつづく山道を奥地まで辿ってゆくとポコッと集落が現れたり、ベッドタウンの開発は今なお盛んだったり、郊外のショッピングモールは大混雑だったり、自治体のコンパクトシティ構想もうまくいってないんだろうなと。どうすればいいんですかね。祖国を去って海外移住という手もありますけど。

アメリカで暮らす妹から「円安だし今年の夏は帰省しようかな」などとメッセージが届いたので、「そっちは最近どうなの?姪っこたちも大学受験で大変だろ?」と暮らしぶりを訊ねたところ「こっちは大騒ぎだよ!庭でトカゲが共喰いしてた!」などと爬虫類が戦う動画を送ってきました。

海外こわい。

 

日本とか地域社会とかいう問題の前に、みんな自分の人生で精一杯なんですよ。私も転居先へ持ち込んだ電子レンジと炊飯器が相次いで故障したため、オノレの食生活に支障をきたしております。

炊飯器は液晶表示がダメになっただけで、煮炊きする分には問題なし。タイマーと連動させればまだまだ使えます。

完全に沈黙した電子レンジは手の施しようもなく、買い替えるしかないですね。製造年月日をみたら「帝國ノ犬達」を始めた頃に買ったものでしたが、15年間よく頑張ったねえ。

そんなワケでブログは16年目へ突入します。引っ越し荷物から掘り出せた資料が少ないので、当面は南樺太犬界史を手直し中。

※「南樺太犬界と北海道犬界を対比させる構図にしたら面白いかも!」などと余計なことを思いついて記事をいじくり廻したら、案の定失敗したのでやり直し。