前回に引き続きネタバレ注意!
前回の補足もあります。
前回で、研究室を考慮し損ねていたので、そこも踏まえて二回目。
謎について解明して行きます。
羽化編の予想についても触れて行きたいと思います。
[千夜と一夜について]
・結局どちらがメインなのか。結論からいうと、千夜ですが。
以外推測。鵜呑み注意。
恐らく、一夜が、時雨が自分に振り向いてくれるというルートを、時雨が選んで欲しかったのではないかな、と。
過去に約束した出来事に関わっているのだと思う。千夜が時雨の記憶を覗こうとした時に弾かれた、記憶保護プロテクトの先に恐らく輪廻脱却の答えがある。千夜が死のうとしたのは最初の動機で正しいが、一夜にとっては時雨という存在に意味があるため、意識の転換がスムーズになったのは、時雨が千夜に惹かれているのを利用しようとした……のでは?
その根拠というか、一夜は最初から時雨の特性を理解してたようですし。前編で一夜が時雨を刺殺するのは未自覚の能力を強制覚醒させるのが目的だと思われる。
更に、間接的に憂姫に指輪を渡したのは恐らく一夜。手帳経由の記憶なら嘘かけますし。全ての元凶を憂姫に押し付けることで、否が応でも過去に立ち返えさせた……。やはり一夜はなんとしても思い出して欲しいようですね。二人の呼び名は千夜一夜物語から来てそうなので、羽化編で二人の本名が出てきてどちらを呼ぶか、とかそういう選択肢、ありそうな気がします。
また、千夜の本名は推測不可。ヒントがないので。時雨がフランス語解読すればあるかもね。無理だ。更にこよみルートで、部屋にあった読み方も分からなかったフランス語の正体は撮影者=千夜(本名)なのかなぁと推測。推測ですよ、推測。
二度目に一夜に会う時に、彼女の求める名前を言えない限り、永遠に未来は変わらない。そのことに気づいたのがエピローグであり、最後の文章は戻った直後の話と思われる。
隠し研究室のヒントから一夜の巨額な財産はゲノム創薬関係によるものと推測できる。権威であるのはその流れだろうか。
また、シャーレの話は、恐らくは一夜のメッセージであるだろう。菌がシャーレから出られないように、貴方も決して解脱することは出来ない……といったようなそうでないような。
赤い本で一夜の抹殺を図るとありますが、自分が死んでは人格もクソもない気がしますが。どうなんでしょうか。
[ネタバレ:憂姫は死ぬ]
・寿命で死ぬタイプなので多分どの道を通っても、近い将来死ぬのでしょう。
後日談というか、総まとめのおまけヒロイン感が抜けません。まあ、一番好きな章ですけど(^ω^)
つかね、一番救われないのは憂姫です。恐らく指輪を手にしている段階で寿命はかなり縮まっているはずですから。想いを伝えようが伝えまいが死ぬ運命にあったとは、可哀想でならない……。
ちなみに、憂姫も記憶の改竄があったとはいえ、千夜、そして一夜が何者であるか知っていたようです。最後に疑問を投げかけたのは、気づいて欲しかったんでしょうね。彼女たちの正体に。利用されていたのは、憂姫だったんですから。
何より、主人公に対して最も純情だったのは他ならぬ憂姫であったことを、忘れないであげてね(´・ω・`)
憂姫かわいいよ憂姫。
[時雨の能力]
・謎だらけですが光明は見えました。恐らく、未来を見てる、というよりは、過去を変えている、と考えられる。起きるはずだった出来事を先回りして改変してる、のです。一秒先の人間とでもいいましょうか。実際は一秒ではなくもっと長い時間なのでしょうが、本来その未来で起こるはずの事柄を誰よりも早く認知する事ができるのですから。
よりわかりやすくするために、時雨を分化して考えましょう。時雨Aが前編のエンドを迎えたとして、それが気に食わないのならば選んだ道を変えて時雨Bの道に入る。注目すべきは、過去のある一点一点においてこの立ち返りが可能である、ということ。ただし、厳密には夢ではなく、実際にその道を進んでいるので嘘ではなく体験もしている……。つまり、時間が経っていない訳ではない、ということ。能力における巻き戻し時間は寿命から差し引いているはずなので、随分寿命が短くなっていたのです。
あるいは、シュタゲのような世界線移動を想像しても、矛盾なく説明できうるでしょう。細かい進路を変化させることはできても、帰結する結末を変えることが出来ないという点では同じですから。
[細かい謎]
①コイル自殺と時間遡行
・コイル自殺……。これ実は謎だらけで困ってます。それは、時系列。この自殺は全ての後に起こったのか、それとも前なのか……。
ちなみに、千夜が一夜の人格抹殺を計画していた事が暴露て一夜から消される、という事柄から、実際に手段はあるみたいですね。全部自作自演ってオチはなさそうですし。
時間逆行を何度も繰り返すのは何事もなく終わる未来を探しているからなのだろう。が……、こよみ編については犠牲者0で解決している。
こよみ編については何が不満で遡行したのか微妙です。
②呪いの正体
・話を進めていくと分かりますが、一夜が黒幕です。呪いという恐怖を与えることで真相に迫ろうとする時雨を千夜は遠ざけようとしますが、無理でしたね。
一番顕著に人物たちの裏側が見えるので、いろいろとヒントを得られる章だと思います。
③憂姫の疑問点
・憂姫編ラストの謎について詳しく。大事なのは、誰が、を考えるよりも、なんのために、を考える方かなと。誰が、はすぐ分かりますからね。……そうです、一夜です。
①睡眠薬
・一夜の仕業と思われる。彼女の目的は時雨を殺すことではないので、この書き換えを行った……のかと。
恐らく……、選んだビルは偶然ではないのでしょう。元からそのビルを使う予定だった、と。
②ゾンビ
・トイレの人です
③ニュース
・これはなんというか……。指輪は発信機的な役割しか持ってなかったと明らかになってますからね。呪いなんてない事を示されているので。
実は、怪電波――電気麻薬かも、なんて考えてたり。ただ、千夜が失くたのではなく、一夜が捨てている、のでしょう。彼女も呪いについては同じように受けるようですから。
銀行の扱いも気になります。また出てきそうですね、銀行。
④おかしな事を言っていた人物
・まあ千夜か一夜のどちらかでしょうね。
A.一夜の場合
・怪しいですよね、このアマ。真のヤンデレなのはこいつなのかもしれません。
気づいている人が多いかもだが、彼女は時雨の全てを知っているようです。最初に遭遇した段階から解決の糸口も知っていたようですし。
何故かフランス語をぶちこんでくるのにもなんらかの思惑があるとみるとこんなんなった
再三思い出せ思い出せと千夜に催促されているのは、一夜が全ての元凶であり、どのルートを辿っても望ましい結果にならないのは根底に一夜の、一人の少女としての想いがあるからだと思えます。成仏してくれ、って事なんですかね。
一夜が生にしがみつくのはそのせいかな、とも思えます。