豪雨被害の地域の皆様、お見舞い申し上げます。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
夫は、退院直後からデイサービスとしてのプールに週1回通っています。
この前の日曜日、そこでご一緒している男性が我が家に遊びに来て下さいました。
退院してから、リハビリ関係で知り合った人が家に来て下さるのは初めて
プールは何回かコロナで自主的にお休みしてました。再開してから、その方に「家に遊びに行きたい」と言われたそうで。
その方のお名前は、随分前からよく夫から聞いていて、仲良くしてもらってるんだな~と嬉しく思っていたので、こちらは大歓迎
まず、夫は自分で細かく打ち合わせとか出来ないので、住所や電話番号などを書いた紙を持たせました。
そして電話が来たのですが、やはり電話でも詳細を決めることが出来ない夫。途中で変わり、私がお話して日時を決めました。
「高次能があって、自分で詳細を決められないから私が…」と説明すると「えー、そうなの」と、かなり驚いた様子。
週1回施設で会って雑談するレベルだと、難しい話をする訳じゃないし、打ち合わせみたいな内容ではないから、夫の高次能の症状には気づいてなかったようです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
来訪当日はタクシーでいらっしゃいました。装具はゲイトソリューションデザイン。外歩きのみで室内ではいつも外されるそう。我が家でも座ったら外されて、トイレにはそのままで行かれてました。
お互いの発症時のことやリハビリの取り組みか方など話が尽きず、あっという間に4時間近く過ぎ、帰りは電車で帰られました。
我が家から最寄り駅まで普通の歩みで約8分くらい。その方の最寄り駅まで乗車時間はトータル15分くらいですが乗り換えがあります。
帰りもタクシーかと思い、時間も気にせず話してたので、電車で駅まで歩くの大丈夫と心配だったのですが、ご自宅付近は坂道が多く、普段から長時間散歩してるから大丈夫とおっしゃいます。
心配するのも失礼かと思い、駅までは一本道なので、家の前で見送りました。
その方は、夫より少し年上で、夫より発症が1年ほど前の先輩です。脳出血で右麻痺。特に手の麻痺が強いそうで「右手が左の5倍くらい重い」としきりにおっしゃってました。(右足は3倍だそう)
夫の右手は、回復期病院のOTさんや訪問リハスタッフさんのお陰で、今は少し動かしにくく感覚も鈍いものの、動作としては普通に両手を使えます。そして、可動域は狭いですが重さは感じません。
夫から、いつもプールでしきりに「右手羨ましいって言われる」と聞いてましたが、うちにいらした時も何回もおっしゃってました。
その方も失語がありますが、夫とはレベルが違いスムーズ。夫のこと、失語は分かってたけど高次能の症状が色々あって、自分で自分の身支度が出来ないとか、時間の管理が出来ないとか、予定を立てられないとか、実情を話したらとても驚かれてました。
その方は右手が使える夫が羨ましい。夫や私は、長距離しっかり歩けて、高次能がなくて、自分であれこれ考えて動けるその方が羨ましい。
つくづく、お互い無い物ねだりだと痛感しました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
奥様が用意して下さったお菓子
丁寧なメモが添えられてて、お人柄を感じました。
いらっしゃる時に「今、出発しました」と電話があったので、こちらからも「今、帰られました。電車です」と電話をしました。
その話し方からも優しそうな雰囲気を感じました
男性は、週3回プールに通ってリハビリに励まれてます。自己分析もしっかりされてました。
プールに通い始めた時は車椅子だった夫を「すごく良くなった」とほめて下さり、まだまだ余力あるから頑張れ!と。
これからも仲良くしてもらい、励みに刺激されると良いなぁと思いました。