年末年始でリハビリ関係が全部お休みに突入です。昨日は車椅子の夫を連れて二人で映画を観て来ました。年の瀬ですが初づくしの1日となりました。


家の中での歩行は大分安定して来て日中のトイレ往復は「気をつけて、ゆっくりね」と声かけをして単独で行くようになり、脳外科の定期受診は杖で行っています。でも街中は注意障害やら失行症やらで周りが気になりなかなか足が進みません。長距離もまだ無理なので、やはりお出かけは車椅子になります。


思い立ったのは2日前。マイナス発言が多いこともあり、お休み期間に何か楽しいことをと思っていたら、夫自ら映画に行きたいと言い出したのです。


観たのは大泉洋さん主演の「こんな夜中にバナナかよ」。


元々私は大泉洋さん好きですし、病気は違うけれど実在の車椅子ユーザーさんのお話と知って、私一人で観に行こうと考えていた作品です。


日本テレビを付けていると宣伝で大泉洋さんがゲスト出演してる番組が多く、夫も興味を持ったみたいでした。


今までの外出はいつも父の運転する車。いつかは電車やタクシーにチャレンジしたいと思っていたので、よい機会と思い、合わせてチャレンジしました!タクシーは少し前までは厳しいと思っていたのですが、最近の様子だと右足を手伝えばうまく自分で乗り込めそうと思えたのです。


1番近い映画館は最寄り駅から約5分で乗り換えて、また約5分くらいの駅になります。子どもたちが高校生の時に出来ました。


何度も行っているのに今までエスカレーターしか利用したことがなく、エレベーターの場所は分からないし、車多目的トイレがあったかも覚えていない。チケットはネット予約での発券機利用ばかり。有人窓口もどこだかわからない(汗)


まずは電話で映画館に問い合わせ。
車椅子で行くけれど普通の座席で観たいので、車椅子はどこに置けば良いのかを聞きました。109シネマズなのですが、置くのは車椅子スペース(無料)になるから、その上映時間に空いているかの確認が必要と言われました。


一度電話を切って座席を確認。段差を昇らなければならないですが、出来れば首が痛くなる最前列じゃなく、そこそこ真ん中くらいで観たいとなり、ネットの画像で段差をチェック。普通の階段より段差が小さく幅が広く見えます。最近は訪問リハで階段練習しているし、私もその時に介助練習してるから何とかなるかな?と安易にスペシャルシートの1列後ろの端っこを希望し、無事に予約出来ました。


行きは父が車で乗り換え駅にある丸井に行くというので便乗(結局 笑)。そこから映画館のある駅までの往復を電車移動初体験しました。


行きで乗る駅は始発駅です。この時期の日中で予想通りそんなに混んでいませんでした。行きも帰りも椅子に空きがあり、車椅子での待機場所も十分確保出来てホッとしました。駅員さんに乗り降りのサポートをお願いしましたが、どちらもそんなに待たずに案内して下さり、ありがたいなぁとしみじみ思いました。


着いたらまず映画館に行って窓口でチケット発券と多目的トイレの場所確認。まだ時間があるので、隣接する複合施設の中のお蕎麦屋さんでランチしました。以前二人で入ったことがあり、その時に夫が「美味しい」と言っていたお店です。




早めにまた映画館に戻り、トイレを済ませ、入場開始になったらすぐに入りました。


が!スクリーンに着いて、いざ段差を目の前にした時、一瞬にして緊張感が走りました。


思ったより段差が大きい!!
手配した座席はI列なのです!!


甘かった私が100%悪いのですが、館内の様子の画像を見て普通の階段より段差が低いと思い込んでいました。何度も行ったことある映画館なのに、今までいかに段差なんて気にしてないか痛感。


普通の階段くらいの段差でした。幅も普通の階段くらいのと広いのとが交互です。


せめて3列目くらいにしておけば良かった…との思いがグルグル。でも挑むしかないので、先に座席に荷物を全部置いて来て万全の体制で夫のサポートし、何とか座席に到着。


席に着いたら、夫がかなり不機嫌な目つきで私を見てました。1番前は嫌だと言っていたけど、こんなにたくさん昇らせるのかよ!って訴えてる感じでした(汗)


でも見終わった直後は「勇気を持てたよ」と言ってくれ、夫は降りる方が安定しているので、周りの人が出てから最後にゆっくり降りて無事に車椅子までたどり着けました。


映画のシーンで個人的に笑ってしまったのが、主人公が夜中に鈴を振ってボランティアの人を起こすところ。ボランティアの人の不機嫌さが、まさに私でした。人の振り見て我が振り直せとはこの事だ~と一瞬反省。あぁ、でもやっぱり夜中に起こされるのはきっといつまで経ってもイラッとしてしまうと思います…。


帰りは乗り換え駅から初タクシー。無事に乗れて、福祉のタクシー券も使えました。住まいが県の端でして、県をまたいでいる映画館の駅からだとタクシー券が使えないかなぁ?と思って県内に戻ってから乗りました。せっかくあるのだから券を利用したくて。ドライバーさん、こちらが何も言わないのにテキパキ車椅子を畳んだりトランクに積んでくれたりして下さり、とても優しかったです。


年末最後に結構長くなっちゃいました。
読んで下さった方、ありがとうございます。
来年になっても、記録としてブログ続けたいと思います。