太田英基『僕らはまだ、世界を1ミリも知らない』(幻冬舎文庫)
本書は,ただの旅行体験記ではない.
カウチサーフィン(他人の家に無料で宿泊させてもらう)というサービスを利用しながら,「どこへ行くか」よりも「誰と出逢うか」を重視した,出逢いのドキュメンタリーである.
「世界を舞台に活躍できる人間になる」という目的を持って日本を出発した一人の若き起業家が,2年間におよぶ旅で味わった挫折,苦悩,教訓,決意,カルチャーショック...
それらの経験を皆で共有し,
「共に世界を相手に勝負できる人間になろう!」
という自己啓発的な要素も含まれている.
世界から日本を見つめ直した人にしか気付けない,日本や日系企業の世界での立ち位置,進むべき道を示した指南書ともいえるだろう.
グローバル化した時代を生き抜くヒント(とギャグw)がちりばめられており,最後まで飽きずに一気に読んでしまった.
世界のリアルを生々しく綴った,臨場感溢れる一冊をぜひ手に取ってみてはいかが?
