宮坂静生先生選
人間のうすくなりゆく賀状かな (いわきりかつじ)
(じんかんのうすくなりゆくがじょうかな)
(評)コロナウイルスの疫病蔓延のためばかりではない。年賀状のやりとりも減った。
人間同士のつながりが希薄なってゆく。これは世上崩壊の兆しか。
去年月3月18日以来採って戴きました。
1月9日に投函したのが今日
なんと一年ぶり。嬉しいです(^o^)
宮坂静生先生に採って戴いた過去の句
20121004 特選 頭垂る蚊帳吊草の夕べかな
20121220 さながらに父浮かびけり鬼胡桃
20130131 ねぎきざむ俎板の音ゆめごこち
20130704 特選 髪洗ふ妻恐ろしや睨みをり
20140109 虎落笛(もがりぶえ)地球の悲鳴にも聞こゆ
20140403 はだら雪屋根は鍵盤あるごとし
20140814 天道虫阿蘇は神住むやまばかり
20141127 枯れてなほ馬鹿正直な鷹の爪
20150115 根深汁女の御世となりにけり
20150129 冬至南瓜御居処(おいど)大きなよか嫁女
20151015 津軽まで転がつてゆく夏帽子
20151022 ふりむけば火の国の妻曼珠沙華
20151105 地球儀の流され行くや秋出水
句をクリックしてみてください。リンクされています
20160609 冷まじや父母眠る阿蘇の地よ
20160616 起ちあがれ肥後もつこすの春の駒
20160623 ボランテイアの列に加はる蝸牛
20160623 ~産経新聞の購読を2年余り休みました。御免なさ~い
ところが 産経新聞俳壇 2016年の年間8句に選ばれていました. (^o^)
20161222 産経年間8句 楪(ゆずりは)や大きくなれと肩車
句をクリックしてみてください。リンクされています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
20180906 百日紅なるようにしかならんばい
20190725 豆ごはん食べて心も丸くなる
20190912 さすぺんすてれびのよこに秋薔薇
20200220 改札を出れば戦場冬の蝶
20200416 蛇出づや自宅待機を促され
20200423 おまんさあゆっくいこいよ落椿
20200514 蜷の道内定を取り消されけり
20200723 丹波太郎はやく京都へ上りたし
20210111 いくばくか重荷おろして負喧かな
20210318 父子草星になる夢持ち続け
20220310 特選 人間のうすくなりゆく賀状かな
掲句の説明は、丁度そのころ作句していた、
20210214掲載の秋月の俳句帖にも違うバージョンで」載っています。
https://ameblo.jp/w7w7kp/entry-12656581086.html
よかったら、産経新聞;俳壇 寺井谷子先生選のページも見て下さいネ。
最後まで読んで戴いて有り難うございました。(^o^)