クリスマスイブの今日、仕事部屋の片隅で、12月初旬に飾ったクリスマスツリーの小さなライトが、
夕方の薄い自然光と重なって静かに瞬いていました。
レンズ越しにその光を眺めながら、やっぱり私は自然光が好きだな、とあらためて思いました。
自然光での撮影は、カメラマンとしていちばん心を惹かれる瞬間です。
太陽の光には、照明ではどうしても再現できない柔らかさと、ほんの少しの揺らぎがあります。
ただ、その美しさゆえに扱いが難しいのも事実。
光が強すぎたり、影が出すぎたりすると、被写体の魅力がうまく写らないこともある。
だから私は、自然光を「コントロールする」というより、「そっと導く」ような感覚で向き合っています。
基本として意識しているのは、光の向きと反射。
窓からの光が片側だけに当たると、顔や物の表情が硬くなりがちです。
そんなときは白いレフ板や壁の反射を使って、光をやさしく返してあげる。
撮影現場では、白い布やスケッチブックが即席のレフになることも多いです。
光を足すというより、整える。
そうすることで、被写体全体がふんわり包まれ、奥行きのある写真になります。
時間帯も大切で、私がよく狙うのは午前10時から午後2時。
冬のこの時期は特に、低めの太陽光がやわらかく広がって、逆光がとてもきれいです。
輪郭に光がにじんで、髪や小物に温度が宿る。
その瞬間は、特別な機材がなくても十分だと感じます。
小物撮影では、窓辺のテーブルが定位置。
光の入り方を確かめながら、少しずつ位置を動かしてベストな角度を探します。
この「光を探す時間」は、忙しい中でも私にとって大切なひととき。
ツリーの灯りと自然光が混ざる今夜は、なおさらです。
完璧な光より、その日、その瞬間の光を受け入れること。
曇り空も、冬の淡い日差しも、すべてが写真の表情になります。
光は数値ではなく、感覚で感じるもの。
心地いいと感じた瞬間が、いちばんのシャッターチャンス。
クリスマスイブの静かな夜、窓辺の光を眺めながら、今日も私は光と対話していました。