文中の 各部品の【使用限度】は、

平成12年刊行のスーパーカブC90

ホンダサービスマニュアルに記載の数値です。

 

クラッチの組み上げですが、

完全分解すると(たまに?)

どこをどう組んでいいか?わからなくなります。

洗浄が済んで綺麗になったのはいいけど、

この輪っか?どこだっけ??

サービスマニュアルと

過去に書いた自分のブログ見返してやっと判りました!

 

クラッチウェイトのストッパーリング

ウェイトの最大開き角の制御枠でした。

ウェイトの外側に付きます。

 

バラして洗浄した部品の摩耗状況を見ました。

 

ダイソーの770円のデジタルノギス登場、

こんなので精密機械部品を測って 大丈夫かいな?~

フリクションディスクA(片面が摩擦材) 2.5mm

【使用限度 2.3mm】で、まだ使える厚さ

 

もう1枚あるフリクションディスクAも 2.5mm

まだ使える厚さ

 

フリクションディスクB(両面が摩擦材)3.7mm

【使用限度 3.0mm】で、これもまだ使える厚さ

 

クラッチスプリングは、

【使用限度16.4mm】で、これもまだまだ使える長さ

 

23年使ってこの摩耗具合とは、

さすが、ホンダスーパーカブ90

 

ほかに複数のプレートがありますが、

コレもまだ数値的にはイケる状態でした。

しかしながら30年以上使った消耗品として

上記の部品は今回は全部交換することとします。

 

購入した強化クラッチセット、ケブラー材使用です。

ほかに強化スプリング4個も付いて 

2420円(送料込み)

セットは面倒なく揃ってて、値段も安くて助かります。

 

ドライブプレートにスプリング乗せて

クラッチアウターを被せて

十字取っ手の付いたダイナモプーラーを使って圧縮して

ここからパンスクリュー4本で止めて

ダンパースプリング4個をセットして、

 

各フリクションプレートにオイルを塗布して

重ねてクラッチアウター無いに組み込み、

セットリングを止めて

クラッチ本体 整備終了!

 

プライマリードライブギヤの内径 20.9mm

【使用限度 21.05mm】で 問題無し使える状態

内外ひっくり返して組みましょう。

 

クラッチセンターガイド 外径 21.0mm

【使用限度 外径20.90mm・内径17.04mm】

どちらの数値も基準内でした。

(このガイドも 組付け時 新品に交換しました。)

 

クランク軸にクラッチアッセンブリーを取り付けます。

クラッチアウターをモノタロウのハンドホルダーで押さえて

センターナットを規定トルク42N・mで締付け、

※ プライマリードリブンギヤのクリップ、

 この写真では付いてないけど、この後で装着しました。

 

鉄カブは、クランクベアリングとピストン下の潤滑冷却を

クラッチ内を通したオイルで行う構造です。

この小筒とスプリング(オイルスルー)、

これがクランクケースカバーを通してくるオイルを

クラッチにセンターに送ります。

 

エンジン分解時、

この部品(スプリング)がカーボン汚れで固着していました。

今回は新品に交換します。

オイルスルー 275円

オイルスルースプリング 130円  (各税込み価格)

クラッチアウターを押すボールリテーナーのここに、

オイルスルーが入ります。

 

エンジン右 クランクケースカバーですが、

カーボン焼き付の汚れがあまりにキツかったので

洗浄しての使用は見送り、在庫行き~

 

以前、鏡面磨きをしようとして中断してた

少しまともな在庫のカバーを

要所をマスキングして

 

耐熱ブラック塗料塗布焼き付け加工しました。

 

これを組み付けて

やっとエンジン腰下 整備完了です。