W1は排気音と強烈な振動が個性となっていてそれが魅力となっております。エンジンには内部のバランサーがありません。エンジンのフレームへの組み付けも直に取り付けられていて、エンジンの振動がハンドルやステップに強烈に伝わってきます。

 
 私としては旧車であっても長距離のツーリングは出たいので疲れや手の痺れを軽減したいと考えました。
 そこで導入したのが特殊制振合金で振動を吸収するという自動車用の「ロードノイズ軽減プレート」です。
 
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 もともとは自動車のサスペンションを取り付けてあるボルトの内側に取り付ける物です。実用新案登録となっております。
 
 エンジンのシリンダーヘッド部にあるサポートブラケットに取り付けます。更にフレームへの取り付け部にも取り付けます。
 
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 実際に走らせてみると時速60キロくらいの通常走行でも3割くらいは振動が減ったような感触です。

 

 だんだんスピードを上げていくとステップの振動は激しくなってきてもハンドルは激しくならず、足だけが振動を感じるという今までにない感覚があります。
 試しに時速100キロではステップはかなりの振動でもハンドルは振動によるブレが今までになく小さくなっていて安定しています。
 
 時速120キロでもハンドルはとても安定しておりそのまま長時間巡行できそうな走行ぶりです。高速走行では安全性が高まったと言えるでしょう。
 
 まとめ
 
 走行時の手の痺れはかなり無くなりブレーキも不安なく操作できる。
 
 高速走行時には激しいハンドルの振動は体感で半分以下になり、「怖い」感覚がなくなり心理的に余裕が生まれ、高速巡行も余裕となり安全性が高まる。
 
 W1の魅力を語るうえでこのような改造を邪道と思われるかもしれません。振動は全く無くなるわけではありませんので、雰囲気は残りますし、見た目は変わりません。
 これはテイストを変えるようなものと私は考えます。コーヒーを例にたとえると同じコーヒー豆でも、深入りで苦み走った味わいを、浅炒りでフルーティで酸味の効いた味わいに変えてみるようなもの。
 高速道路での激しい振動を嫌い、リアスプロケットを38Tに変える方は良く見聞きしますがこの方法なら、手軽にできます。
 
 ただ残念なのがこの「エーモン ロードノイズ軽減プレート」は生産中止になってしまいました。一部のカーショップなどのお店では在庫があるかもしれません。取り寄せしてもらうなどがいいでしょう。サイズはM8 ITEM No2668
 
 こんなやり方があるものだと参考までになさってください。