先日、おちゃると おちゃるの彼女の事で 言い合いになった。
正直、今の彼女の印象は 最悪で 出来れば 別れて欲しいと 思っていた。
でも それは 親の私の思いであって 付き合っているのは 息子の おちゃる。
私が 嫌いだからと言って それを おちゃるに 押し付けるわけにも 行かず。
でも 度重なる 色々な事があり その都度、おちゃるには 話して来た。
入院前に 数回、会っただけだったが 最初から 印象が良くなかった。
挨拶も しっかりするし ニコニコしている。でも それ以上のものが 何も感じられず。
とにかく 「可愛いアピール」をしているだけ。
昨日も 病室に入って来て 第一声が
「ねぇ、今日の私、可愛い?
」

と おちゃるに 聞いているのを 見て 呆れた。
「体調は どう?」
が 先じゃないのかな?
入院初日、握力が ゼロだった事に ビックリした私。
毎日、おちゃるのところへ行っては
「どれくらい握れる?」
と 握手するのが 日課になっている。
母親と 彼女の立場や 愛おしさは 違うとは 言え…
第一声が 今日の自分は 可愛いか、どうかなんて どうでも 良い。
初めて会って 食事をした時に 座っている 席を立ったとたん オッパの目の前に立ち 満面の笑みで
「ご馳走様でした」
と 言った。
この子 最初から オッパが お金を払ってくれる人と わかっての態度なんだなと。
彼の親たちと 食事に行ってるのだから ご馳走してくれるだろうなと 想像は ついただろうし 私も おちゃるの彼女なのだから 払ってもらおうなんて 考えてもいない。
ただ 自分の食べた分だけは 自分で 払おうという姿勢すら 見せない子なんだなぁと ぼんやり思った。
せめて 会計の場で ご馳走様でしたと 言うなら 未だしも 立ったとたん 言うなんて。
お財布を出す素ぶりも 無いし いつも 誰かに ご馳走してもらうのが 当たり前なのだろうなと。
2回目に会ったとき。
桜を観に行く。
最初から 綿あめを買いたいと おちゃるに話していた彼女。
オッパも 綿あめが 大好物なので 帰る前に 2つ、買って帰る事になった。
吊るされた 綿あめの中に 彼女の 気に入った 絵柄の袋が 無く 好きなキャラクターの袋に 綿あめを 詰めてもらった。
1度、自宅に戻り 2人とも 家に帰ると 言うので 彼女の分の 綿あめを 大きな紙袋に入れて 渡すと
「要らないから 食べて下さい」
と 返される。
要らないって 欲しいと言ったのは 彼女だし、 わざわざ お気に入りの袋に 詰めてもらったのも 彼女。
それに お金を出したのは オッパ。
自分で買って 食べないから どうぞ…なら わかるけれど。
買ってもらって 要らないとは どういう事?
おちゃるは 持って帰ると言ったけれど 彼女は 拒否。
3回目。
その後、旅行に誘うと おちゃるも彼女も 一つ返事で 承諾。
前日の晩になり 2人共、お友達と ダブルデートの約束をしていた事を 忘れていたと 思い出し 一泊した次の朝、電車で 帰ると 彼女が 言い出した。
夜の約束なら 普通に帰っても 間に合うのでは?と 思ったけれど 彼女が 一度、シャワーを浴び お化粧をするので 午前中に 帰りたいとのこと。
シャワーや お化粧に 半日も かかるの?と 突っ込みたかったくらい。
おちゃるは 自分だけは このまま 残ると言ったけれど 2人で 一緒に帰りなさいと 話した。
彼女を1人で 遠くから 返すのは 可哀想だと 思ったから。
おちゃるは ホテルでも 駅の改札口で 何度か 謝って 去って行ったけれど 彼女からは 一言もなし。
せめて 「せっかく 誘ってもらったのに 途中で帰る事になって ごめんなさい」くらい 言って欲しかった。
彼女のお友達との 約束なのだから。
4回目。
おちゃるが オッパに 是非、食べて欲しい トンカツがあると 誘ってくれた時。
お土産として クマのパンを焼いて 持って行った。
彼女は 一緒に行かないと 聞いていたので 私が 玄関先で 「パン、作ったから食べて」と 声をかけるも
「ありがとうございま~す」
と 部屋から 返事をしたのみ。
おちゃるの部屋は 玄関を開けたら 廊下、その先が 小さな部屋。2歩も歩けば 玄関に立っている私の顔が 見えるはず。
厳格な親に育てられ お嬢様のような 触れ込みだけれど 正直、どこを どう見ても そのように 見えず。
礼儀も知らないのが どうも 気になり おちゃるには その都度、話していた。
そして 今回の おちゃるの入院。
入院したと聞いて バイト先を 早退して 病院へ やって来た彼女。
洗濯したタオルも パジャマも 自宅に 無いので 一式をレンタルする事にし 彼女に 洗濯したら 持って来てくれるように 頼んだ。
しかし 一向に 届く気配なし。
毎日のように(毎日では ない) 病院へ 来てくれていたけれど 何をするわけで ナシ。
着替えた 下着は そのまま 置き去り。
あまり 動けない おちゃるに 代わって お布団を直すわけでも ないし 病院から出される お茶が入った カップを 洗うわけでも無く 自分が 飲み終えたペットボトルは テーブルの上に 置いたままで 帰ってしまう。
おちゃるが 色々と買って来てもらう為にと お金を渡したらしいが おちゃるが 飲む お水すら 買っても来ない。
やる事と言ったら おちゃるや お見舞いに来てくれる お友達の為にと 私が買って来て 冷蔵庫に入れおいたジュースを 取り出して飲むくらい。
甘い物が 少し食べたいと 話す おちゃるに 買って来た ゼリーなどは 持って帰ってしまう。
「貴方の為に 買って来たわけじゃないわよ」
と言いたかったけれど 大人げないので やめておいた。
彼女の分も 買って来ているのだから 自分の分だけで 良いのでは?と 思ったけれど。
とにかく 本当に 心配をしているのか?
手足が 少し不自由な おちゃるの為に 何か 手伝える事があるかな?と 考えないのだろかと 不思議に 思っていた。
大人の私から見ると 私への 「おちゃるを心配していますアピール」ばかり しているとしか 思えない。
1人で居るのは 寂しいだろうから…
一緒に ご飯を食べてあげないと 可哀想だから…
1人じゃ何も できないから…
と 病院へ来る理由を 私に 話すけれど。
本当に そう思っているのなら 病院にいる時間が 30分とか あり得ないのでは?
一緒に ご飯って 食事の時間に 来てないじゃない?
1人で 何もできないと わかっているのなら せめて 自分の飲んだペットボトルくらい 捨てて帰ってよ。
言ってる事と 行動が 違い過ぎる。
同棲している事を 認めていないが それでも 一緒に住んでいるのなら せめて 洗濯物くらい 持ち帰えらないの?
おちゃるが 入院してから 1回だけ。それも半日しか バイトが 無く 毎日、家にいるのなら お金も渡してあるし 買い物くらい 率先して 行くのが 普通じゃないのかなと おちゃるに 話すと 彼女の事を 悪く言ってるみたいに 捉え 口論になった。
これが 先日の話。
何か 買って来てもらいたくても いつ来るか わからない彼女。結局、私が 高速を使って おちゃるに 届ける毎日。
今日に なって ポツポツと おちゃるが 話し出した。
よくよく 聞けば 朝、メールで連絡しても 返事すら 来ないらしい。
自分が 病院へ行きたいと思った時間になると 連絡をして来るのだとか。
病院の近くに住んでいて 一日中、ヒマがあるのに 持って来てもらいたい物すら 頼めず 結局、私に 頼むしか 無い。
離れた場所に住んでいる 私に 来てもらうのは 心苦しいと。
本当に 僕の事を好きなのか?と 考えたらしい。
だから 前から 言ってたでしょう。
ちょっと値の張る お店に 食事に行ったり 物を 買ってもらって 喜んでいる子に 良い子は いない。
見た目を 可愛く 着飾り 私って 可愛い?って 聞いているのって そこまでの 女の子じゃないの?って。
入院して やっと わかったか

握力は 少し出たものの 小学低学年並みにしか ならないらしく このまま こんな感じなの?と 心配になって 気弱になっている、おちゃる。
色々な ギランバレー に なった人の体験記などを 読んでいても おちゃるは そう 症状としては 重くない。
今日、明日は 無理としても 少しずつ 良くなるよと 言って帰って来るけれど 問題は この彼女。
おちゃると 出会って そう時間が経っていないのに 仕事も辞め おちゃるの部屋に 引越して来た。
まぁ、おちゃるも 甘い言葉を言ったのだろうけれど。
週1程度の バイトをして 生活全般、費用は おちゃる負担。
掃除も洗濯も 全て 2人でって。
女の子が 家事をやるのが 当たり前とまで 古くさい考えは 持っていないけれど 養ってもらってるのなら 少しは 家事をやらないと。
ちょっと稼ぎが 良いからと 大盤振る舞いの おちゃるに どっぷりと 依存。
お金を たくさん稼いでも 同じように 使ったら 無くなる事や そういう おちゃるを注意して欲しい。オッパは 何倍も 稼いでいても 堅実な事を話せば
「昔と今は 物価が違う」
と 言い切るし。
バカには バカが 付くって この事ね。
「趣味は お掃除です」
なんて 初めて会った時に 言っていたけれど 普通の人以下に お片づけが 出来ないタイプの彼女。
元々 お片づけが苦手な おちゃるに 更に苦手な彼女が 一緒に住んでいるから 荒れるしか無いわね。
常識も知らず 私や オッパが 怒っているだろうなと おちゃる自身は ヒヤヒヤしていたとか。
おちゃる自身も 私から 注意されたり 小言を言われるのが 思い切り 図星で 自分でも わかっている事だから 言われると 嫌らしい。
それでも 可愛い彼女と 別れる程の 理由には ならなかったみたいだけれど。
入院して 心細く 何も自分で 出来ない時に 連絡すら、取れない。いつ来るかも わからないなんて それは 滅入るわね。
でも そういう彼女を選んだのも おちゃる。
こういう時に ちょっと 可哀想だとは 思うけれど こういう時だからこそ、わかる事ってあるのよね。
人間、困った時や 辛い時。
如何に 心に掛けてくれるか。
楽しい時は 誰だって 寄って来てくれるけれど。
おちゃるにも 良い勉強になった 今回の入院。
病気になった事は 余計な事だけれど 入院した事は 無駄じゃない。
これから おちゃるが どう行動するかだわ。