オッペンハイマー | 晴れ、ときどき観劇。

晴れ、ときどき観劇。

30代OLの日常ときどき観劇、たまに旅行

 

 

我は死なり、世界の破壊者なり

 

 

 

 

ちょっと自分に酔いすぎかな……

 

 

やっと!観ました。

3時間ある映画を平日の仕事終わりには観られないじゃない。だから土日を狙うんですけど、大半の映画館で土日のスケジュールって火曜の午後にならないと出ないんですよね。火曜の午後って。それくらいにはだいたい週末の予定が決まってるんですよ!あとね、やれ「IMAXで見ると違う」「しかもグラシネ(※池袋のグランドシネマサンシャイン)のIMAXじゃないと」とか言うんですけど、全国どこでも同じ規格で見られるように作れや。そういうところが映画およびノーラン作品の気に食わないところです、私は。

 

さて、本作。核兵器を開発した物理学者が主人公。愛国心や忠誠心、探求心、そして承認欲求が暴走していく。拍車をかける軍人と仲間たち、なかには倫理観を思い出させようとしてくれた人だっていたのに、一線を越えてしまう。新型兵器は完成し、降伏するのは時間の問題だと誰もが分かっていた日本に落とされる。見せしめと、脅迫のために、二発。

彼が成し遂げなくても、誰かが完成させていたかもしれない。あの時期にアメリカが日本に落としていなければ、その兵器がもたらす非人道的結果を世界が目の当たりにする前でありかつ落とされた側の国に報復能力があれば、本当に核戦争に突入して世界が滅びていたかもしれない。そう言い聞かせるしかない。

良心の呵責に苛まれる彼にとって最も耐えがたいのは、「開発したお前のことなど誰が覚えているものか、世界が恨むのは落とすことを決めた私だ」と罪を奪おうとする大統領であり、国家安全保障の御旗のもとに次々に新兵器を開発する元同僚であり、無邪気に歓喜する無垢なる市民であり、名声を奪おうとするストローズのことなど歯牙にもかけていない。初めから視界にさえ入っていない。その事実が耐えがたく恨めしく憎らしく嫉妬の炎を燃え上がらせるストローズ………ごめん何の話だっけ???

 

時系列行き来する作風については、私は割と大丈夫なタイプなので普通に見ていましたが、それよりなにより日本人として「こーーーーーーんなに引き返せる余力があったんなら引き返せや」「せめて核兵器を人間に使用した結果くらい観客に直視させろや(それを見るキリアンの『ウッ…』てなリアクションだけで済ませるのではなく)」と思いましたね。本当に。以上でございます。

 

 

ではでは、、、次はね、、、月組~~~!!!