宙組 シャーロック・ホームズ 7/11マチネ・ソワレ(宝塚大劇場) | 晴れ、ときどき観劇。

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キャーーーー(気絶)

 

 

 

 

 

 

 

マチソワしてきました!

 

いや~~~~良いね、楽しい。

生田先生には一言言いたくなりがちな宇田川ですが本作はほとんど文句なし。(ほとんど…)

ショーも、一回でも満足感あるし可愛いし、リピートしても楽しい!これは良いよ、お勧めできる。

 

まずはお芝居の感想。ざっくり時系列、マチソワごちゃまぜ。

 

長いよ。(でしょうね)(いつものパターン)

 



・幕開け、高笑いで入ってくる海軍大臣@寿つかささまアイリーン・アドラー@潤花ちゃん。なんやアダルト…、大臣の宝物を見・せ・て♡対価はアタシよ♡なアイリーン、大人っぽくて素敵~思わせぶりなの上手~!すっしーさんも夢見られたんだから宝物盗まれちゃうくらい仕方ないですね。ほっぺにチューしてもらったことだし。意識はないけど。可哀相か。

・一方その頃、切り裂きジャックに怯えるロンドン。と、あちこちを見て回るいかにも変装したおじさん。だってあんな太っちょのシルエットの人いないもん宝塚に…、いや汝鳥さんならワンチャンあるか?(謝れ)それに汝鳥さん昨日婆娑羅で見たしな…、ハハーン、さてはシャーロック・ホームズ@真風涼帆さまだな?(遅い。全員とっくに気付いてるわ)
・おじさんは街角のドアにかかる鎖を調査し、細工し、少年たちに小銭を渡して情報収集を依頼。そのまま引っ込みます…、エッ、シャーロックの変装、下級生がやってた!?たしかに声録音ぽかったけど!!

・さて舞台はベイカーストリート、B221。のんびり新聞を広げるワトスン君@桜木みなとさんと、イライラとシャーロックを待つレストレード警部@和希そらくん。ン…ッ、アナスタシアでは恋人同士だった二人が…!
・これ以上ジャックに事件を起こさせるわけには行かない!いったいホームズはどこに行ったんだ!!と出て行こうとするレストレードを部屋にぐいぐい押し込んで「水を一杯頼む」って入ってくるおじさん…、え、やっぱり真風さんだったんじゃん…
・僕の変装は君たちにも有効らしいな、と変装を解くシャーロック。キャーーーーーーーー(気絶)(早い)
・切り裂きジャックは一人の犯罪者ではなく犯罪組織なのだ…と推理し、彼らを罠にかけるシャーロック。ここの説明ソング面白かったしうまい構成だったな。
・間一髪、シャーロックに率いられたスコットランドヤードは四人の男たちを逮捕。5人目の犠牲者となるはずだった女性@綾瀬あきなさんを助け出す。しかし、シャーロックが本当に犯人を罠にかけられていたら犠牲者は瀕死か死体のはずだった…彼女が無傷ということは、犯人に罠がバレていたということ。犯人の尻尾を掴んだと思ったのに、手の中に残ったのは鎖だけ…

・「こんなにワクワクしたのは初めてだよぉ♡」と、真相に迫られ作戦を中止したジェームズ・モリアーティ@芹香斗亜さん、ちょ、待っ、モリアーティそんな感じ!?退屈を持て余した美青年的な!?感じ!?好き!!!!!!!!
・と、陸軍大佐のモリアーティ兄@紫藤りゅうくん。うーん星組。おひげ似合う。芹香さんのお兄ちゃん役なんだね~

・モリアーティ兄弟は国政に関わる要人たちの都合の悪い人間を連続殺人犯の犯行として殺害するという殺人システムを考案していたのであった!海軍大臣もクライアントのひとり、5人目のターゲットはアイリーン・アドラーだった…なぜなら海軍大臣が盗まれたのはイギリスが秘密裏に開発中の新型潜水艦の設計図だったから…!

・アイリーンめっちゃやべえのに手を出してしまったね。。。宝石とかにしとけばよかったね…

・モリアーティ、アイリーンよりも大臣が血眼になって探す潜水艦の設計図に興味を持ってしまう。まあ仕方ない、暇を持て余す美青年なので…。ということでいったん犯罪組織の活動は停止。

 

・事件が鳴りを潜めてしまって、「退屈だ~~~~~!」と暇を持て余すシャーロック。マチネは謎の空き缶?をばら撒いて、ソワレは葉巻をドラムスティック代わりにあちこちを叩きまくってワトスン君が新聞で顔を隠していましたね。その後マントルピースの上の書類をナイフでグサグサしたり拳銃で壁にVRの文字を描いたり。生田先生のシャーロキアンぶりが……

・「なんの騒ぎ!?」って入ってくるハドスン夫人@遥羽ららちゃん。えっ……こんなかわいいハドスン夫人とか、アリ…!?アリなの…???なんか…起っちゃうんじゃ…!!!

・放置されていた朝刊の「切り裂きジャック事件の続報」の見出しに目を止めるワトスン君と、「読んでくれ」なシャーロック。「切り裂きジャック事件はスコットランドヤードの活躍……で……(シャーロックを窺う)……。事件を解決に導いたレストレード警部は叙勲を受ける予定…!?事件解決は君の手柄じゃないか!」「今に始まったことじゃないだろ」…私はねぇ…、シャーロックとジョンの関係が好きなんですよ…。満足である。

・「僕は君の功績を全部日記に書いてある!いつか本を出すんだ!!」と歌い出すワトスン君、「君は感傷的な人間だからなぁ~」とパイプに火を点け肩を竦めるシャーロック……いい……

・過去の依頼人がドヤドヤ入ってきて明るめのナンバーになるのは良かったですね。

 

・感想の途中なんですけど、本作、総括して暗いんですよ。じめっとしたロンドンの、ヴィクトリア朝時代の陰鬱な感じがすごくよく再現されている。生田先生の強いこだわりを感じるし、セットはすごいし場転も文句ないんだけど、メリハリという観点では皆無に近い。

・なので、B221のナンバーと、あとはラストのスイスとか旅立ちのナンバーが数少ない明るいシーンです。貴重なので噛み締めてください。

 

・ロンドンじゅうの夕刊を運んでくるハドスン夫人。ジョンとディナーの予定のメアリー@天彩峰里チャンもやってきて、椅子にダランと座ったシャーロックを見て「どうしたの?」って言うの、その一言でメアリーが可愛い上に偏見もない、そして度胸が据わっていると分かる…このメアリーならジョンを渡しても…くっ…悔しいけど…!

・だらだらしたまま夕刊を手にしたシャーロック、ある記事に心を奪われる。

・ワ「実は、ぼくたちもうすぐ結婚…」シャ「そうだよオペラだよワトスン君!!!」ワ「…は?」シャ「すぐに行こう」ワ「いや、さっき言っただろう僕はメアリーと…」シャ「メアリー?ああ、彼女が一緒でも構わない」…ン~~~~シャーロック・ホームズを見ているぞ~~~~!!!!

・どうしようツボが生田先生と同じ気がしてきた

 

・というわけでオペラへ出かける3人。劇場ではマイクロフト@凛城きらさんに会う。…待って…りんきらマイクロフト……うますぎる……マイクロフトすぎる………天才じゃない…?佇まいも身振りも視線のやり方も瞬きひとつマイクロフトすぎて見入ってしまった。はい先生!!!スピンオフが見たいです!!!!!!

オペラ歌手に~~!若翔さんがいた~~~!めちゃくちゃ上手でいい声だったよ~~~~~!大劇場で若翔さんのお歌を聞きたかった宇田川さん大歓喜。あ、思えばこの場面も明るいと言えば明るかったですね。

・そしていよいよミラノから来たオペラ歌手、アイリーン・アドラーの登場です…回想的な感じで二人の過去の出会いを教えてくれるんだけど、後ろのモニターが古い映像みたいにザザ…ッてする感じとか上手いなぁと思った。

・けど歌姫のお役どころなのにオペラぜんぜん歌わないのは…!尺の問題だとしても……!ここはもうちょっと工夫が欲しかったところですね。(批評家気取り)

・アイリーンの楽屋を訊ねるシャーロック。追及をはぐらかすアイリーン……と、ぬっと現れるモリアーティ…!いい…!!あのぬめっとした感じモリアーティだよぉ…!!!

 

・地下鉄の駅(未開通)に設けた犯罪組織のアジトにアイリーンを連れ込んで仲間を紹介するモリアーティ。武器キチのフォン・ヘルダー@松風輝さん、戦闘キチのセバスチャン・モラン大佐@鷹翔千空さん、暗号のマジシャンフレッド・ポーロック@瑠風輝さん。あ~~~!そうなんだよ、ちょっと前に瑠風さんと鷹翔さん見ないなって思ったんだよ!なに、この豪華な面々!!モリアーティ教授面食いすぎるんじゃない!?

・自分の力を見せつけ「僕こそが新世界のメシアだ…!」とキャッキャする教授。ドン引きするアイリーン。笑

・アイリーンが持つ潜水艦の設計図を使って世界大戦を引き起こしたい教授、彼女からそれを奪おうとするんだけど拒否され…拷問でもしようというのか自宅に連れ込む…と、シャーロックが平然と壁に掛けられた画を眺めている(笑)うんシャーロック・ホームズだわこれ(笑)

・シャーロックにアイリーンを連れていかれちゃってオコな教授、ロンドンどころかイギリス全土で犯罪をいっぱい起こす。

 

・シャーロックに助けを求めるも「君はモリアーティの恋人だったんだろ、どうやって君を信用するんだ」みたいなことを言われてひとりモリアーティと対決することを決めるアイリーン。街を歩いていたところで「オペラすごかったね~」「ね~」みたいな能天気ワトスン・メアリーと出くわしちゃうんですけどね。

・メアリーが言うの、「誰かを頼りたくなったら、この人とシャーロックが力になりますわ。どうかいらして」って。どうして…!って問われて、メアリー、「重い荷物を抱えているように見えたから。下ろしたくなったら、いつでも下ろしていいんですのよ」みたいなこと言うじゃん、あのときね、ワトスン君がメアリーの言葉の意味はあんまり分かっていないながらも素敵な言葉を言ったんだな、と理解して、ぱあって嬉しそうで愛しそうな笑顔になるの。さすが僕のメアリーだ…!って感じに。あの一瞬の笑顔に私の心は射抜かれました。ジョンで!!!!何がだ)(メアリーおるわ

 

・さて、一気に増えた犯罪にてんてこ舞いなスコットランドヤード。ここで…!レストレード警部がですね…!怒り心頭なんですよ、ロンドンの治安を守ることが彼の生きがいだから…!いや、こんなイケてるレストレード警部ある????レストレードと言えば凡庸で目端が利かなくて手柄にだけは目ざとい男じゃん…いや…全然ありだね……ありofありだね……最高にかっこいいよおおお!!!警部に追いかけてもらえるなら私も罪を犯してしまいそう。

・しかも警部の右腕?のトバイアス・グレグスン@留依蒔世さんも最高に上手いんだ!さらに希峰さんとかもいて、え、待って警察チームも人材が揃いすぎていて大変…

・ひとつひとつは簡単な案件をシャーロックに相談するなんて沽券にかかわる!と言いながらもロンドンの治安のためにやむを得ずベイカーストリートに行くんだ!と言い捨てるレストレードさん……あの、私は思い出しましたよ、「油小路だ…ッ!」をね。「ベイカーストリートだ…ッ!!」いい……

 

・レストレード警部がB221に到着すると、マイクロフトがシャーロックに仕事を依頼しているところ。「なんでこんな時にイギリス政府の依頼を受けなきゃいけないんだ!遺失物なんて警察にでも頼めばいいだろう!」「イギリス政府じゃないヴィクトリア女王の依頼だ国家そのものだ。それに警察は信用できない」あ~~~~~シャーロック・ホームズだよ~~~~~~~~~ママ~~~~~~!

・「…聞き捨てなりませんね」って入ってくるレストレード警部、「誰だ?君は。見るからに自尊心が高そうな…だがその自尊心は今ボロボロだ、つまり警察だな?」マイクロフト…ッ笑 痛いところを突かれて殴っちゃうレストレード警部。待って…!相手は政府高官よ…!!!

・いろんな話を総合して遺失物を遺失させたのがアイリーンであり、モリアーティのターゲットであることに気付いたシャーロック……モリアーティを罠に掛け犯罪組織を一網打尽にするためレストレード警部の協力を仰ぐ。胸が熱い。

・そこに、ベイカーストリート・イレギュラーズに連れられてアイリーンが来る。ポーロックも来る。エ…!?ポーロックってもしかして………!?(マイクロフトの部下でした)(キャー!潜入捜査…!)

大人たちの会話を聞くイレギュラーズがめちゃくちゃ可愛い。なんかおしゃべりしながらソファーにぎゅうぎゅうになって座ってるのめちゃくちゃ可愛い。気が散ってるイレギュラーズと違ってウィギンズ@優希しおんちゃんは真面目に聞いて理解してるっぽいのも可愛い。すべてが可愛い。

・潜水艦の設計図をシャーロックに託し、ポーロックと共にモリアーティのもとへ行くアイリーン。彼女はスイスへの亡命を申し出る。

・いいよ…!もうすぐ仕掛けが終わるから、そうしたら一緒に旅立とう…!な、うきうきモリアーティ。可愛い…ちょっとモリアーティにも肩入れしたくなってきちゃう。


・ヴィクトリア女王在位五十年を祝うゴールデンジュビリー。各国の大使とご婦人が一堂に会する…こ~~~いうの宝塚の得意分野だよね~~~!と思って参列者をオペラで舐めていたら発見したメアリー。エ…!?てことは隣の太っちょは…!?ジョンじゃん!!!!!!!!!!!!今回変装が上手すぎて人混みに紛れられるとマジで分からん。なるほど~~~参列者にジョンがいるってことは全員仕込みなのか~~~モリアーティを罠に掛けるのだな~~~~と理解する宇田川。いや、会話でも言ってたような気もするんですが。理解できてなかったね。

・ウェストミンスター寺院で女王が椅子に座ると爆弾が爆発する、とアイリーンを通じて偽の情報を流すモリアーティ、しかしシャーロックには内通者のポーロックがいるので、それが罠であり、本当の狙いは別にあると分かっている…。

・その狙いとは、イタリア大使に扮したモリアーティがロシア大使(に扮したワトスン君)を刺すというものだった。……物理……。急にアナログになるじゃん……しかも自分でやるんだ………ちょっとスンってしちゃった。時間も仕掛けも急ぎ足な感じでしたね。

 

・ということでスイスに旅立つモリアーティ一行、ここのね、アイリーンのドレスが超!超!超かわいい!!なんかウェスタン味を感じる!!!!すっごい可愛い!ハァハァ可愛いよ似合ってるよ潤花ちゃぁん!!!お巡りさんこっちです!)(レストレード警部希望です!!!

 

・なんやかんやありまして、滝での対決ですね。ここは…もうすごい強引にタイマンの剣技になるからさすがに笑っちゃった…さっきまで高原にいたのに盆が回ったら滝だしさ…なるほどシャーロックが死んだと思われたあの場面に繋ぐのね……。

・ソワレ、二階席で見たんですがセリ下にクッションを用意する大道具さん?進行さん?がばっちり見えた(笑)この辺りも回数を重ねると洗練されてくるんだろうな~

・どういうわけかモリアーティ教授の手に手錠っていうか…鎖の長いやつ…を掛けて、自分が先行して滝に飛び込んでいくシャーロック。ほ、ほう…???

 

・空の棺で執り行われるお葬式。べろべろに泣くワトスン君を慰めるメアリー。メアリーはたぶん気付いているね、シャーロックが生きていると。それを言わないのは、まあ確証がないのもあるだろうけど、VS的な関係が薄っすら……なんでもありません。

・神妙な顔で参列する人々。と、それを眺めるダサダサの格好の墓守…。いや、最初に見たとき墓守さんが出てきたのにさえ気付かなかったわ。その墓守に「酷い人ね、あんなに悲しませて」って出てくる喪服姿のアイリーン……、「な、なんのことですか!人違いです!」って訛りまくって言う墓守さん………

・普通に会話してるのに墓守のままのシャーロックに、「いつまで仮面をつけてるの?顔を見せてよ」って拗ねたように言うアイリーン可愛い。観客の心の声を代弁してくれてありがとう。

・顔はシャーロックだけど服は墓守のままアイリーンとキスするシーン、ちょっと笑っちゃった。そんなんありかよ……

 

・と思ったらブルーグレーのてろてろ生地のテールコート?になるからさ、キャーーーーーーーー(気絶)(85分ぶり2回目

 

・新たな悪党との対決のため、ヨーロッパに旅立つシャーロックとアイリーン。そしてその道ですれ違ったのは………

余韻…ッ!!!!!!!!!!!!!!
・ラストに強烈な生田節を感じてしまった。でもそれも含めてすごい良かったと思います。面白かった。ただ、前述しましたようにとにかく暗い…!全編通じて本当に暗いので、瞬き以外の目的で目を閉じたら最後です。たぶん寝ます。面白いんだけどね。



さて…、ショーの感想も一気に書いちゃいたかったんですが時間切れ…!マノンに行ってきます…!!!!

こちらもめっちゃ楽しみ~~~~行ってきます!!!