私は、20の秋から約10年間、スモーカーでした。
でも、自分のことをスモーカーだとは思っていませんでした。
タバコを始めたきっかけは、不安で押しつぶされそうだったから。
この鉛色の塊を、どうにか取り除けないか?
そう思ったところに、タバコがありました。
タバコを吸っている瞬間は、ほんの少しだけ、不安から解放された。
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今回、5年ぶりぐらいに、タバコに手をとってみた。
もらいタバコすらやめてたから、ほんとうに、ほんとうに、久しぶり。
やっぱり、ほんのちょっとだけ、不安が安らいだ。
なぜかな?
海を見ながら、考えてみたら、
呼吸が浅かったんだ。
タバコを吸っている間は、呼吸に意識を向けれて、
いま、ここ
に、いられたんだ。
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なぜ不安だったのか。
昨日、吹っ切れたと書いてたけど、
明らかに、軽くなった瞬間があった。
それは、あの男、ロクでもないな
そう、心から思った瞬間。笑
これは、別に相手を悪く思ったから、スッキリした、ということではなく。
それまで私がやってきたことというのは、
この男は、
私を愛しているだろうか?
私を愛してくれるだろうか?
他の女の方が愛してるんじゃないだろうか?
そんなことで頭がいっぱいだった。
=私の幸せ、あなたが決めて?
私の幸せ、私の存在を、
彼に委ねていたから。
彼に、私の幸せの選択権を、明け渡してたから、、!
だから不安で仕方なかったのです。
クソが!!
そう思った瞬間は、私が、私の選択権を自分に取り戻した瞬間。
よくこういう界隈で、自分のことは幸せにしましょう!
と言われているけど、
私にはそれが苦しかった。
何かをしなきゃいけないような気がして。
何か、努力をしなきゃいけないような気がして、負担に感じた。
でも、何もする必要はない。
ただ、やめること。
周りに委ねてた自分の幸せを、自分の手元にもどすこと。
それだけなんだ。
冒頭に書いたように、
私は、スモーカーじゃない、とずっと思ってた。タバコを吸っていたとしても。
なせなら、それが本来の私の姿だから。
なんで、こんなに上手くいかないんだろう?
そう思ってるときは、
本当は知っている。
これは、本来の私の姿じゃないと。
私は幸せである。
私は愛されている。
それが、本来のわたしたちの姿だと。