まさよと出会うこともないまま、もう一週間が経ちました。
この永い永い性的恋愛的困窮を一手に打開せしむるかに思はれたコンビニヱンスストアーアルバイテンは、やんぬるかな、どうやら御多分に漏れず、僕の単調生活の一部へと組み込まれてゆくやうであります。
嗚呼、何処かに胸騒ぎ心躍るやうな大スペクタクルラブロマンスは落ちていないものかナア。大学に入学してよりこの方、ずつと我が胸にわだかまつて居るある種のサンチマンタリスムは、須く此の空腹感に起因せられて居るやうな気が致して居るのであります。
以前にも申しましたが、僕の女性関係と謂ふものは常にシヤツトダウンの状態でありまして、其れが天女様の慕情の所為なのか、はたまた体育局と学部とに完全に制約せられてしまつた構造的暴力とも謂ふべき絶対的女友達欠乏状態の為せる業なのか、其れとも僕自身の決定的魅力不足の然らしむる處なのかと謂ふことは、未だ解決せられざる稀代の大問題でありますが、然乍ら、原因が其の何れであらふとも、其れ等は我が努力に依つて如何様にも打開せられ得べきものなのであります。
則ち、失策を畏れぬ勇気と、思索を行動に移す高いウ゛アイタリテイと、決意を揺るがさぬ堅固なる意思、そしてやると思へば何処までやると謂ふ剛い胆力を以て事に当たるれば、行く手に我を遮る障害は悉く皆灰塵に帰するに相違なく、其の先に待つものは輝かしき栄光に他ならぬのであります。
さて、過日ステイーウ゛ン氏よりお聞き致しましたお話の中に、慶應義塾のとある名射手が曾て「女性ノココロヲ射止ムルハ正鵠ヲ射抜クヨリ難シ」との言葉を残したと謂ふ逸話が御座いましたが、正しく此の言葉は、一つの真実を捉へて居るやうに思はれるのであります。
否、寧ろ僕にとつては、女心を捉へることと正鵠を捉へることとは、ほぼ対等に六ヶ敷ものであるやうに思はれるのであります。
射は、人生の縮図であります。
すらすらと流れるやうな名手の八節を見るは、さながら偉人の人生譚を読むやうであり、下手の引く弓を見るは落伍者の身の上話を聞くかのやうであります。
両者の相違は一体何であるのかと申せば、要するに謂つてしまえば、先に申しました勇気、意志力、胆力の問題であります。
詰る處、射芸の肝とも謂ふべき伸合の妙味は、一重に此等の精神価値に因り其の良否を決定せしめらるるのでありまして、其の意味からも、此等の精神が良射の欠くべからざる重大要素であることは、疑うべくもなき事実なのであります。
則ち、的を射損ずるを畏れず、只々己が為すべきことを一部の隙も邪念もなく、何処までも強く強く伸合つた其の先にこそ、先哲の謂ふ「雨露利」だとか「朝嵐」だとか「急雨」だとかの離れを生ぜしむるを可能とするのであり、其れこそが良射の急所なのであります。
伸合の極致は忘我の極致。無我夢中にして無念無想の境地であります。
強く強く、無我夢中に伸合つている時、射手の心には的を逸して自尊心が傷付くことへの畏れも、的に射中てて脚光を浴びたいと欲する虚栄心も悉く全て消え去つて仕舞つて居るのであります。只一射を尽さんとする其の一念のみに徹することによつて、我等は我等の能力を制限せしむる多くの邪念から解き放たれ、自らの持つ本来の力を遺憾なく発揮するを得るのでありまして、そして其れこそが、とりもなおさず的中への最短の道程なのであります。
我等は其の一射の中に真の自由の発露を垣間見、又、真の自己の存在を見るのであります。
則ち、我を捨て、我を忘れた無我、忘我こそ、我等が自分自身を縛る自己と謂ふ存在から真の自由を得る道なのであります。
女心を射止むるも、畢竟、是に同じであります。
我等は結局の處、下らぬ小さな自尊心が傷付くのを恐れて居るのであります。
自己と謂ふ檻を抜けられないで居るのであります。自己と謂う存在を守ろうと必死に成つて、必須の一歩を踏み出せずに居るのであります。
然し、我等が守ろうとして居る其の自己は、真の自己ではないのであります。真の自己は、其のような小さな自己を捨て去つた先に在るのであります。
則ち、正鵠を射止むるも女心を射止むるも、其の妙所は詰る處同じでありまして、如何に自尊心、虚栄心、恐怖心を捨て去つて夢中になるか、如何に我を捨て、自己の檻を打ち破るか、如何に有りの儘の自己、即ち真の自己を受け入れるか、と謂ふことなのであります。
ドスらうが失恋しやうが自分は自分、其の有りの儘を受け入れて、今、自分が為すべきこと、今、自分が本当に望んで居ることに全身全霊を注ぎ込むことこそ、何を為すにせよ大切のことなのでありまして、其れは周く人生一般に通ずる神髄なのであります。
射道が精神修養の道とされ、射即人生と謂ふやうなことまで謂はれるのは、一射を的に射込むと謂ふ作業を通じて、さういふ心法を経験を以て体得することが出来るからなのだと僕は思ふのであります。
「ゆめゆめ利を取るな、名を好むな。かならず賢を取るな。大愚を採り、大痴を習へ。」
ま、彼女出来ない僕がこんなこと言っても信憑性も何もないですけどねぇぇぇーーーうひょひょひょひょひょひょーーーーーーちんこちんこーーーーーーーーーーーー!!!
あるのはただ、ちんこのみぃいぃぃぃぃーーーーーー!!