9/22に刈谷市で映画上映会を行いました。
私は司会と影アナを担当しました。「シロウオ」は、和歌山県日高町と徳島県阿南市に
30年前に立ちあがった原発立地の話を、
住民運動によって【立地拒否】の意思表示をし、
実際に原発を作らせなかった町のドキュメンタリーです。
私は最初、この映画を何がなんでも上映したい、という
強い気持ちがあったワケではありませんでした。
正直言って、福島の事故が起きるまで「原発」について
無関心だったし、危機感もなかった。
ましてや「シロウオ」も見たことなかったのです。
仲間から「この映画上映会をやりたいと思っているので協力者を募集」
という話を聞いた時も、「反原発」だからでなく、
イベント運営者の経験から、上映会スタッフとして
お手伝い出来ることがあるんじゃないか?と思ったくらいで
思想的に、何か考えがあったわけではありません。
でもスタッフとして関わるのを決める前に、一度試写をしよう。
そのうえで、関わるかどうか決めればいい。
という話が出て、初めて「シロウオ」を見ました。
そこで私に何が起きたか。
↓↓↓
「自分は原発に対してものすごく無関心で、関係ないことだと思って
生きてきたけれど、それじゃダメなんじゃないのか」
と感じたんです。
「原発」と言われたら「興味ないわ~」と言ってた自分は
あの日からもういません。
新聞でもニュースでも「原発」の言葉には反応するようになったし
「今ある原発をこの先どうしていくのか」について考えるようになった。
自分の中で「こうすればいい!」と
明確な答えが出ているわけではありませんが
それでも何も考えない・考えたくなかった自分からは変わったのです。
監督やプロデューサーの伝えたいメッセージは
もっと「反原発」なのかもしれないけれど
私はこの映画から「無関心からの脱却」というテーマを受け取った。
同じようにこの映画を見た人が、
いろんな思いで受け止めてくれればいいや、と思い
私の感想を素直に話し、共感してもらって、
上映会に足を運んでもらうようにお願いしてきたつもりです。
・・・いっぱいいろんなことを言われました。
急にどうした?
今までこんな社会派だったっけ?
自分は原発はあっていいと思ってるから見ない!
興味ない。
もっと反原発を前面に打ち出して活動した方がいい。
etcetc...
でも私は「反原発団体」を立ち上げたいワケじゃないし、
今回の上映実行委員会も、反原発団体ではないから
ウソはつけない。
むしろ、そういう活動を今までしたことがない一般市民が集まって
上映会を企画したことが、このイベントの肝だと思っているし
実行委員会のメンバーも「映画に共感した人」から
「知人が頑張ってるから応援する」人までいろんな考えの人がいて
この上映会に対する思い入れや温度差も結構あったと思います。
ただ、私が話をして、上映会に足を運んで下さった多くの方は
子育てママさんで、未来の子どもたちに安心で安全な未来を、という
スタンスから、この映画上映会に共感してくれました。
私が去年から、地道に続けてきた「子育て支援活動」が
こんな形で上映会に繋がって、さらに心強い仲間が
いっぱい増えたことがありがたかったし、嬉しかった。
会場に来てくれて、チケットを買ってくれた多くの仲間に
感謝します。
そして、一緒に実行委員として動いた仲間にも感謝します。
ありがとうございました!!