三河湾（知多半島と渥美半島に挟まれている）
に面した風光明媚な田舎町です。
5年前、それまで幡豆郡だった
吉良町・一色町・幡豆町の３町と合併して
人口17万人ちょっと。
愛知県の中でも「西尾市？どこにあるの？」と
聞かれるくらいマイナーな街です。
というのもＪＲが通ってない。
東海道本線の駅がないため、隣町の幸田町は
知っていても西尾市は知らない、という方も
結構います。
地図でご紹介しましょう。
赤く塗ったのが西尾市です。
名古屋市から遠いでしょ。
名古屋駅まで電車で1時間弱かかります。
電車は直通が1時間に2本。
1回乗換が2本の4本。
前述の通り、ＪＲの駅がなく、他の地域から入ってくるためには
私鉄の名古屋鉄道＝名鉄(MEITETSU)のみ。
しかも名鉄本線（名古屋・豊橋間）からも
さらに枝分かれした
ちょっと辺鄙な地域。
一番近い新幹線の駅「三河安城」までは
車で30分。
（西尾から三河安城に電車で行くことは
できません）
じゃあ車で名古屋など他の町にいくには？？
国道23号線バイパスを利用して、約1時間。
しかし。
他の手段がありません。
23号を通らずに西尾から名古屋へ出るのは
遠回り以外の何物でもないのです。
23号バイパスに一端乗ると、名古屋に入るまで
30数キロ、1つも信号なく移動することが
出来ます。
でも渋滞すると、どこにも逃げ道がない
恐ろしい作りです。
じゃあ一番近い高速道路のインターは？
東名岡崎インターか音羽蒲郡インター？
（距離は岡崎の方が短いけれど、
5km変わらないので、バイパスを使える
蒲郡インターの方が時間かからない）
どっちも30～40分かかります。
（西尾市と言っても今は広いので、
全部「西尾駅」を起点にした話です）
これって不便！？
私のような、車を運転するのが苦じゃない
人間にとってはたいして不便は感じません。
東京にも大阪にもしょっちゅう行くし、
飛行機も乗る。
自分一人で車を運転して、九州も東北も
行ったことのある私にしてみれば
「愛知県」はどこに行くのも便利なのです。
西尾の話に戻りましょう。
田舎・田舎といっても、自然豊かで何もない
山あいの町ではありません。
駅前にはアピタも出来て、スタバも登場したし
ユニクロだって無印良品だってある。
ヤマダ電気も、ニトリも出来た。
買い物するのはそんなに困らないし、
スーパーだって大型スーパーから
テレビ取材を受けるような激安スーパーも
ある。
保育園36ヶ所、幼稚園6ヶ所、
認可外保育所2ヶ所。
小学校26校、中学校10校、高校5校。
看護専門学校さえある。
ようするに。
ほぼ市内で事足りる
ということで、外に出ない・・・・
西尾には積極的に外に出る人がいる一方、
隣町にさえ行くのが大変な人がいる事実。
車がなくて行けない、ではなく。
「西尾市内なら運転するけど、バイパスに乗って他の町に行くのは無理。
電車も最近乗ったことない。
旦那さんが運転してくれたら行くけど、
一人じゃ遠出は無理」って人多いんです。
私の友達にも何人もいる。
いいんです。
それで成り立つんだから。
それに友達の女の子だけかと思ってたら、
男の人でも
「安城市は遠いから行きたくない」って人
いたから・・・
これはもう「地域性」なのかもしれません。
めちゃ外に出る人とそうでない人の2極化。
外に出まくる私からしてみると、これは
チャンスにしか見えないワケです。
名古屋へ行くだけで片道800円も1000円も
かかるような土地ですよ、西尾は。
名古屋でやってるエンターテインメント。
名古屋でやってる講座。
名古屋で流行ってるモノ、コト。
西尾に持ってきたらいいんじゃないの？
興味はあるけど、そこに行くまでに往復2,000円くらい交通費かかっちゃうとしたら
3,000円の講座も5,000円コース。
さらに往復2時間の移動時間がプラスされたら、
行きたい、やりたいのも二の足踏んじゃう。
どうしてもやりたいことがある熱心な人は、距離とか時間とか値段とか関係ないの。
それがいくらでも、どこでやっても行くし、チャレンジする。
でも、物理的にそれが無理な人もいる。
子育て世帯の方々なんてまさにそう。
子どもが小学校行ってる間に、行って帰って
こられる講座や買い物なら出るけど、
それ以外は時間的に無理って人も多い。
今日、自分が開催した
「おもちゃの選び方・与え方講座」
近隣でやっていたのは知っていたけれど、
参加出来なかったので、西尾市でやってくれ
ありがたい、と数人の方から声をかけられました。
そういうニーズって絶対あると思うの。
だからこれからも積極的に、いろんな
エンタメ・いろんな講座、自分の興味や
アンテナに沿って、営業かけて呼びたいと
思います～！
本当に「西尾市」が、住みやすくて便利で、エンタメや文化も手が届く楽しい町に
なりますように。