レースアナウンスの難しさ。 | MCワカのしれっと徒然。

MCワカのしれっと徒然。

2022年4月から1年間の海外移住なう

今日は。


愛知県に戻り、幸田サーキットでレンタルカート耐久の実況アナウンスでした。

しかし。

朝から猛烈な雨雨。。。


本当にやるのかな?と不安になるくらいの天気でしたが

受付時間の11時頃には少し収まり・・・・

1チームのキャンセルもなく、21チームが集結!


今日が最終戦

しかもシリーズランキング上位3チームには10/10.11開催の

ビレルN35日本一決定戦  の出場権が与えられる為

今日の結果で全てが決まるという大事な1戦なのです。


予選(兼・練習走行)中も雨が強く降ったり弱まったり・・・

目まぐるしく天気は変わり、参加者はズブ濡れ。


なかなかハードなコンディションでしたが、

各チーム35分間走り切り、決勝グリッドが決まりました!!


↑写真は予選中の1枚。

  奥が北の空です。

  すごい勢いで雨雲が北北西に流れていき

  強い雨を降らせる雨雲と、弱い雲の境目がくっきり。




決勝スタート前はいつもなら


スターティンググリッド紹介 といって


予選トップタイムを出した「P.P(ポールポジション)」のチームから順に

2番グリッド「#10 チーム○○」、3番グリッド「#2 チーム○△」・・・・

のように紹介をしていくのですが。


雨の中、スタートドライバー以外のチーム員が

グリッドに長くいるのも大変だし、

ピットからチーム紹介をして送りだす形に変えよう、と。

※野球のスターティングメンバー紹介見た事ある方なら

 分かりますかね?

 選手(チーム)を順番に紹介して、ハイタッチを交わしながら

 コースに出ていくという・・・・

 (急きょ方法を変えたので、スタッフ全員と意思の疎通が出来ていなくて

  若干のグダグダ感は否めませんでしたが)


そして、全チームがグリッドに付き、13:25にレースがスタート。

(ここでも前半チームがなぜだかスタートしないという波乱もあり・・・)


雨も全くやむ気配はなく、それどころか、激しさを増す一方。

それでも時計は進みます。


しかし。

コース内の排水が追いつかないほど雨が激しくなってくると

もうカートを走らせるのにも限界が・・・・・。


コースのいたるところでスピン車両やストップ車両が続出し

最終的にはコースの中央でマシンがとまってしまう、という事態が

起こったため、危険回避のため14:37赤旗中断。


全チームがピットに戻ってきます。


スタッフは水を吸い込んで動かなくなったマシンの修復や

コース上の排水がスムーズに行くよう、芝生に溝を掘ったり

タイヤバリアを動かしたり。

泥だらけ&ズブズブに濡れながらも懸命の作業をしてました。


その間、レース再開に向けて模索する管制室。

管制ではなんとか再開出来ないかと雨雲レーダーとにらめっこ。

メカチームは全マシンのフルメンテナンスを急ピッチで進めている。

その間、雨は激しさを増すばかりで、なかなか収まる気配がありません。



赤旗中断から1時間が経とうかという15:30頃、

参加チームの代表者を集めて1回目の説明がありました。



★雨雲レーダーを見る限り、再開は早くて16時すぎ。

 そこまでにマシンのメンテが終わって、再開出来たとしても

 レースを有効にさせるためにはあと63分の走行が必要となる。

 ※75%ルール

 (レース業界には全体の75%の走行でレース有効という目安がある)


 しかし。

 16時すぎから63分だと、レース終了が17時すぎ~17時半頃になる。


 ⇒参加者の皆さんのスケジュールや、体調を考えると

  現実的でない


★75%ルールにこだわらず、当初の通り、何時にレースを再開しても

  16:25でチェッカーとした場合。


 ⇒このレースにはスタート1時間後から2時間20分後までに

  「要給油」というルールがあり、12分の間に3チームが給油を行っているため

  残り20分ちょっとでは、全チームの給油が出来ない。

  給油を行ったチームを先行させることも出来ない。



再開か、このまま中断か 『最終判断』を協議することに。


中断となった場合、ノーゲームとなるのか、どこかで線をひくのか。

いろんな要素が重なり、協議も難航します。



16:00になり、雨はレーダーの読み通り、小降りになってきたけれど

マシンの全メンテが完了するのに、あと10分ほどかかるとのこと。


そこからみなさんに集まってもらったとしても、再開後のルールを発表していたら

レース再開が出来るまでに16:25を向かえてしまうのではないか・・・・


 ⇒この時点で、再開は時間的にも不可能という結論に。


最終判断として、

レースは1時間経過直前(給油が始まる前の周)での順位で決勝結果とし、

ポイントも従来の3分の1を加算ということで提案し

代表者の了承を得て、最終戦とシリーズランキングが確定。


表彰式を行う運びとなりました。


表彰式の時間帯にも激しくアスファルトに打ちつける雨を見た時

再開してもまた中断になるところだった、と思いましたが

つくづく、天気と運営の難しさを知らされた1日となりました。


色々イレギュラーの連続で、参加者の皆様にはご迷惑と

ご心配をおかけしました。


参加者の皆さんの安全が何より大事。健康が大事。


思うような結果にならなかった参加者の方々もいらっしゃるでしょうが

ねぎらいの言葉をかけてくださった参加者の方もいて

ありがたかったです。


こういう時にはアナウンサーとして何が出来るのか?

皆さんが不安な時に、もう少し早い段階でアナウンスが出来たのでは?とか

目安を伝えたり、何かやることがあったのではないか?など・・・

反省の多い1日になってしまいました。


イレギュラーな事案にまだまだ対応が出来ないうちは未熟だよなぁ、と。

(レース実況アナ歴12年にもなるのに、情けない)



これに懲りず、来年以降もぜひご参加ください。

今回は本当にありがとうございました!!




祭のあと。

土砂降り・・・なかなか止みませんでした。