私が子供の頃、キッチンにあって食品を包むフィルムのことを「サランラップ」と呼んでいました。ラップフィルムの代名詞がサランラップなのです。

 

そういう商品は他にもありましたハエが飛んでいると祖父は「フマキラー持ってきて」と言いました。フマキラーは殺虫剤の代名詞でした。また、紙と紙を綴じるステープラーはホッチキスと呼んでいました。セロハンテープ(文具名)をセロテープ(商品名)。接着剤ならセメダインが代名詞でした。

 

なので、サランラップが元祖だと思っていましたが、そうではありませんでした。「note」というサイトで弁護士の坂岡範穂さんが興味ある記事を書かれています。⬇️

 

最初に発売されたのはクレラップでした。クレラップの方が2ヶ月早いのだそうです。ですが、後から売り出したサランラップの方が安かったこともあって、消費者の間では「ラップといえばサランラップ」とインプットされていたのです。さらにそれはサランラップは一流品で、クレラップは二流品だということを印象付けてしまったのです。

 

そこからクレラップの逆襲劇が始まりました。クレラップはギザギザの刃を付けて切り易くし、値段を上げたのです。テレビコマーシャルではおかっぱの女の子を起用。クルクルクルクル クレラップ🎵で巻き返しを図りました。おかげで売り上げは10%アップしたそうです。さらにクレラップの工夫点はいくつもあって、全て登録されています。例えば、つまみ出しやすいようにひっぱり口があること。

丸の中に女の子が入った状態にしてから切るとよく切れるという「キレ窓」がついています。

 

そしてサランラップも最近改良されました。

テープを引き出し易く、また刃はM字型で切り易く箱を小さく握り易くしたのです。

 

 

そして現在、ラップの48%がサランラップ、35%がクレラップと市場の売り上げを二分しています。

 

どちらが使いやすいかについて、この2大ブランドサランラップとNEWクレラップを比較したサイトはいくつもありますが、値段も品質もほぼ変わりません。私の注目する点は「切りやすさ」だけです。クレラップの刃はプラスチック。サランラップは金属です。いずれもゴミを出すときにははがして分別します。切り味は金属の方がいいそうです。私は今までクレラップを使って来ました。でも、今日、斜めにスーッと切れちゃって、まいりました。確かに、巻き込んだらこれを使いなさいとシールまで添付されているのですが、使ってもダメでした。セロテープで貼り付けてやっと切り口を見つけました。なので今度はサランラップ使ってみようかな、どうしようかな、と迷っています。

 

あっぽ