「あんま」さんというと、
座頭市を思い浮かべます。
この映画は天保(江戸時代の1830〜1844年)
を舞台に作られたようです。
座頭市は視覚障害者で「あんま」を生業と
していました。
実際はもっと古くから、中国から漢方療法として
仏教と共に日本に伝来したようです。
江戸時代に全盲の人(杉山和一)が技術を習得、
視覚障害者の教育施設を開設したところから、
視覚障害者の就業が増えていったようです。
明治時代には盲学校にも教育として取り入れ
られたそうです。
正確には「あん摩マッサージ指圧師」という
資格で、国家資格です。
ところが、1970年代から少しずつ視覚障害のない
人(晴眼者といいます)がこの国家資格を
取るようになり、視覚障害者の割合が年々減って
きているのだそうです。現在は全体の25%だけが
視覚障害者、他は皆晴眼者です。
さらに癒しブームと言われる昨今、
癒しや美容を目的とするマッサージ、エステ、
アロマセラピー、リラクゼーション、
カイロプラティクスなどの店舗が増えています。
というわけで、視覚障害者の市場が
大変難しい局面に立たされているのです。
実は私の通っている「あん摩マッサージ指圧師」
も、晴眼者です。腕が良く、人気の先生なので、
1ヶ月に一度予約取れるのがやっとです。
ここが自宅兼治療院です。
治療室にはベッド1台、
壁には筋肉と骨、解剖図。そして、
ベッド脇に
スケルトン君が立っているだけ。
先生は図やこのスケルトン君を使って、
痛みの原因がどこから
来るのかなどの説明をしてくれます。
たっぷり1時間。
なでる、押す、もむ、たたくなどの手法で、
しっかりほぐしてくれます。
保険適用されませんので、料金は
6000円でしたが、私の五十肩は劇的に
改善されました。
また1ヶ月後に予約を取りました。
あっぽ