今日は沖縄県から避暑に来ている

お友達の家に遊びに行きました。

 

私に教えたい歌があるというのです。

私は歌は何でも好きなので、

喜んで行きました。

 

歌は「月桃の花」

月桃は、

沖縄のどこにでも生えている植物です。

葉っぱは

消臭や殺菌、防虫効果があります。

タンスの中に入れて防虫剤として

利用されています。

葉っぱの繊維からは障子紙も作られます。

また、精油を抽出してアロマオイルや

香料として利用したり、健康茶として

一口飲むと体が温まり、

心身の緊張が和らぐそうです。

 

葉っぱは幅の広い、茗荷の葉っぱに

似ています。

餅を包んで道の駅などに売っています。

新潟の笹餅を思い浮かべてしまいますね。

 

コロナ禍前に沖縄に行った時、

1本だけいただいて持ちかえった月桃の苗。

今は15本ほどに増えています。

でも何年経っても花は咲きません。

やっぱり地植えじゃないと無理なのかしらね。

でも長野では冬を越せないので、

八王子のマンションで育てています。

 

月桃の花が咲くとこんな感じです↓

 

東京都中央区のすぎさんの

マンション近くに咲くそうですが。

今年も咲いたのでしょうか。

 

そして、教えてもらった歌がこれ、

「月桃の花」です。

 

 

「月桃の花」

作詞:海勢頭豊

作曲:海勢頭豊

月桃ゆれて 花咲けば
1️⃣夏のたよりは 南風
緑は萌える うりずんの
ふるさとの夏

2️⃣月桃白い 花のかんざし
村のはずれの 石垣に
手に取る人も 今はいない
ふるさとの夏

3️⃣摩文仁の丘の 祈りの歌に
夏の真昼は 青い空
誓いの言葉 今も新たな
ふるさとの夏

4️⃣海はまぶしい キャンの岬に
寄せくる波は 変わらねど
変わるはてない 浮世の情け
ふるさとの夏

5️⃣六月二十三日待たず
月桃の花 散りました
長い長い 煙たなびく
ふるさとの夏

6️⃣香れよ香れ 月桃の花
永久(とわ)に咲く身の 花心
変わらぬ命 変わらぬ心
ふるさとの夏

 

🎵🎵🎵🎵

 

沖縄の二人がこの歌を歌うと、

六番になるといつも泣いて、

歌えなくなってしまうのです。

え?なんで?

 

かつて激戦地だった沖縄地上戦。

米軍から逃げて、

南の果ての糸満市に辿り着きました。

その先は海しかありません。

逃げ場がなくなった住民は喜屋武岬

(キャンミサキ)から身を投げました。

絶壁断崖です。

見下ろせば、透き通った海。

白い珊瑚礁が見えます。

 

また、糸満市にはガマと呼ばれる壕(洞窟?)

がいくつもあります。

ここに逃げ込んだ人たちは、日本兵から

しょうりゅう弾を渡され、

自害するよう言われました。

 

「もう少し早く日本が降参していれば、

みんな死ななくて済んだのに」と

沖縄の二人は泣くのです。

 

沖縄戦最後の日本陸軍司令部は、

糸満市の摩文仁の丘の洞穴壕に置かれていました。

1945年(昭和20)6月23日

牛島司令官の自害によって沖縄戦が

終わりました。

 

沖縄の人たちはこの日を「慰霊の日」

とし、犠牲になった20万人の人たちに

月桃の花を手向けるんだそうです。

その時に歌われるのが

「月桃の花」という歌なんですって。

 

沖縄の二人にはいつも色々教えてもらいます。

琉球語、琉球の歴史、沖縄の習わしなど、

知らないことばかりです。

 

でもまだ歌を歌って泣くまでにはなれませんが。

 

あっぽ