自宅のシンボルツリーにしたり、

街路樹にしたり、

ヤマボウシの木は人気者ですね。

 

ですが、格別うれしいのは、

みどり濃い木々の中を散歩していて

ヤマボウシの白い花を見つけた時です。

街路樹のそれより、

ずっと白が冴えていて目を引きます。

 

ここは上田市の「無言館」にある、

散歩道。

緑が右からも左からも押し寄せていて、

まるで緑のトンネルです。

そんな陽の当たらない雑木林で見つけました。

まるでレースのカーテンのようです。

誰にも見られなくたって、毎年こうやってそうっと

咲いているんでしょうね。

ちょっとハナミズキに似ていますが、

ヤマボウシの方が

花びらの先が尖っていることと、

花の時期が二週間ほど遅いので、

違いがわかりますね。

 

これが秋、9月ごろになると赤い実になるのです。

昔の職場の玄関先にヤマボウシの木があり、

生まれた初めて実を見ました。

バナナのようなマンゴーのような、

ちょっとネットリとした、

甘いだけの実です。

香りがないのでつまらないですね。

これがイチゴのように香りがあったら、

ジャムにしたいところですが。

 

紅葉も綺麗ですね。

最初は、オレンジの葉や黄色い葉が

まばらに混ざっていますが、それが徐々に

紅葉が進むと一気に全体が真っ赤に

なります。

 

ここ、山の中に来たばかりは、

このヤマボウシを

我が家のシンボルツリーにと思いましたが、

赤い甘い実が、

山の中にいる鳥や動物をおびき寄せるのでは

という恐れからこれを選びませんでした。

 

花を楽しめ、実を楽しめ、紅葉を

楽しめる、このヤマボウシ。

街中に住んでいる皆さんには、

オススメの木です。

 

あっぽ