9.4 フランクフルト

 

再びライン川絶景

翌朝は7時半に起きた。3月の最終日曜日の深夜に夏時間に切り替わるので、この日は2時から3時に跳んで、夜が1時間短くなり、5時間しか寝てないけど、夜中に目が覚めることもなかった。やっと時差ボケが解消したのに、この日帰国する。8時半にホテルをチェックアウトして、荷物をゴロゴロ引きながらボン中央駅まで1kmほど、歩いていった。日曜日なので閑散としていて、まだ街の時計は夏時間になってなくて8時前のまま。9時にボン駅着、ICの自由席乗車券購入、DM56.00だった。

フランクフルト(Frankfurt am Main)は、ライン川沿いではなく、マインツ(Mainz)から支流のマイン川(Main)に沿って少し遡る位置にあるが、ボンからマインツまではライン川(Rhein)沿いにピッタリくっついた路線だ。半年前は逆方向に初秋のころ乗ったが、今回は初春の絶景を楽しめる。

9:14 ボン発、後ろ向きだけど、運良く窓際の席が空いていた。独の鉄道は、指定席も自由席も車両の区別はなく、指定乗客がいるときは、棚に指定区間が貼り付けてあるのだが、それ以外の区間では自由に座ってよい。日本のように、車両自体が別で自由席は満員なのに指定席はがらがら、というようなことは起きない。今回は棚に何も貼ってないので、空いてるってことだ。窓に肘をついてずっと外を眺めていた。前回は、キョロキョロと落ち着かず、写真撮るのに夢中で、遂に座ってられなくなって乗降口に立っていたが、今回は車窓に展開されるラインと対岸の景色をのんびり眺めていた。悠々たるラインの流れ、丘の中腹に点在するお城、教会を中心に川辺に広がるこじんまりとした街並み。ライン川は蛇行が激しく、川幅もそれほど広く見えないが、観光船や貨物船も行き交う深い川なので、ゆったりとしている。新緑にはまだ早かったが、2時間、飽きなかった。

この路線には4年後の7月にも乗る機会があり、緑豊かなライン川沿いの景色も堪能しました。

 

フランクフルト街歩き

11:20 フランクフルト中央駅(Frankfurt Hauptbahnhof)到着、駅前の印象は、他の都市で感じたような歴史の重みとか、威厳とか、美しさとかは感じなかったが、道路挟んだ向かいのビルが東京駅の昔の丸ビルみたいだし、右手のビルの屋上には日本企業の看板があったりして、親近感が湧いた。

帰国便は夜出発なので、荷物を駅のコインロッカーに預けて、早速街歩き。駅から南に10分ほど歩くとマイン川で、フリーデンス橋(Friedensbrücke)渡ると、対岸のマイン川沿いの通り(Schaumainkai)は、並木の芽吹き始めた枝が面白い。通り沿いにいろんな美術館があるようなので、シュテーデル美術館に入った。2時間ほど見学した後、河川敷の公園に降りて、川の畔を歩いた。のどかな雰囲気だ。数百m先に鉄製の歩道橋(Eiserner Steg)があり、これを渡ると、当時は川沿いの緑地帯に蒸気機関車が置かれていた。

レーマー広場(Römerberg)はフランクフルトの象徴のような有名な場所らしいが、三角屋根の建物が童話の絵みたいな建物で、周囲の建物も可愛らしいので、広場の真ん中に立って眺めているだけでも楽しい。広場を突っ切ってハウプトヴァッヘ(Hauptwache)まで行って、え~っと、駅は左の方だ、見当つけて少し行くとゲーテハウスがあったので、ちょっと見学して、カイザー通り(Kaiserstraße)を歩いて中央駅に戻った。

 

 フランクフルト駅前

 

 シャウマインカイの並木道

 

 マイン川の河川敷公園

 

 鉄の橋

 

 マインカイの蒸気機関車

 

 レーマー広場

 

 ハウプトヴァッヘ

 

 カイザー通り

 

 フランクフルト市街地図