8. 1997年11月 ハワイのセミナ

 

8.1 ハワイ島ヒロ

 

常夏のハワイ

前回出張から1ヶ月も経たないのに、ハワイでの顧客セミナに出席することになった。本来は、Mr.Kの部署で行く人が決まっていたのだが、急にその人が行けなくなり、Mr.Kから代役出張を頼まれて、私としてはハワイに行けるなんて嬉しい限り。急だったので、準備が間に合わず、仲間より一日遅れて出発した。

21:15成田発のUA(ユナイテッド航空)で、日付変更線越えて、同日 8:45 ホノルル(Honolulu)着、時差が5時間なので、6時間半かかった。UAのエコノミーは残念ながら空いてて、お隣さんがいなかったが、おかげで2時間ほどうとうとできた。お楽しみ機内食は、野菜サラダに、鶏胸肉料理はアメリカの有名シェフ、シーラ・ルーキンズ(Sheila Lukins)の作品とメニュに謳ってある。締めにチョコレートのメレンゲとコーヒー。着陸前にも、朝食代わりに、オレンジジュースとフルーツ盛り合わせ、ということで、食べて寝ている間に、ハワイに着いた。

ホノルルでの入国手続きに1時間以上かかったが、周囲はアロハシャツの人で一杯、スーツにネクタイ姿は私だけでちょっと浮いた感じ。両替のスリル感は相変わらずあったが、2万円が$140にしかならなかったので、この時期はずいぶん円安、2年前の半分近くになるなんて、酷い。

10時半にやっと乗り継ぎ便の搭乗手続きを済ませ、売店を覗きながら更に1時間ほど待って、12:00 ホノルル発のHA(ハワイアン航空)で、12:50にヒロ(Hilo)空港に着いた。都合、成田から10時間半かかった。

ヒロに降り立つと、さすがハワイ、スーツは暑い。空港にも緑が生い茂り、陽の光が強烈だ。ホテルは空港から5kmほど離れた、ヒロ湾(Hilo Bay)に面したヒロハワイアンホテル(Hilo Hawaiian Hotel)、タクシーで10分ほど、13:10には着いた。 

 

   ハワイ島&ヒロ地図

 

リラックスムード

セミナはすでに昨日から始まっていて、昨夕このホテルでレセプションパーティがあり、きょうの午前には、セミナの始めに必ずあるキーノート講演とか招待講演が行なわれたが、私は1日遅れで、きょうの午後から参加、ということで、ホテルに荷物置いて、すぐに専用の送迎バスで会場に行った。14時に会場に着くと、午後のセションの前に参加者全員で、会場前で記念撮影ということで、間に合った。その時の写真には80名ほど写っているが、みなノーネクタイで、半袖ポロシャツが多いが、中にはアロハシャツ着てる人もいて、当時まだスーツにネクタイが常識だったことを思うと、ずいぶんリラックスムードだった。さすがハワイ。

午後の最初のセションは、社長がアロハシャツで講演、ということで、我が会社人生で、前回の出張に続き、社長が身近に感じられた希有な機会だった。この日は気楽に終わって、ホテルに戻ったのは18時。今回の参加者の多くが同じホテルに泊っているので、会場とホテルの往復は、集団登校みたいだ。欧州のMr.Tのお客様も多く、Dr.Pや何人か顔なじみの人も参加していた。

19時にホテルで夕食、顔なじみの仲間とゆっくり歓談して21時、さて寝るか、と思ったら、Dr.Pが自分のお客様を連れてやってきて、仕事の話になってしまった。それから2時間ほども、グラス片手に頭を使って、やっと開放されてシャワー浴びて寝たのは24時。飛行機で途中2時間ほどうとうとしたとはいえ、今朝日本で6時に起きてから、37時間という長い一日が終わった。普通、出張初日は、時差でよく眠れないのだが、今回はぐっすり寝た。

 

リゾート気分満点

ぐっすり眠って翌朝7時に起きた。ベッドが3つもある広い部屋で、海に面したベランダがある。ベランダのあるホテルなんて珍しい。リゾート気分満点で、ベランダからは、ヒロ湾を挟んでマウナケア山を臨むことができ、ヒロ湾にはココナツ島(Coconut Island)が浮かんでいる。良い眺めだ。

 

 ホテルの部屋

 

緊張モード

9時に専用バスでセミナ会場に行き、この日がセミナのメインで、お客様が入れ替わり立ち替わりプレゼンを行ない、私の担当分野に関する話もあり、質疑応答で結構出番があった。事前に何も準備していない状態でいきなり英語でしゃべるのは大変、昨日は気楽だったけど、きょうは緊張モード、でもやっぱりセミナはこうでなくちゃ。

18時にホテルに戻り、夕食は、Dr.Pの知り合いのフランス人たちと、海沿いに1kmほど離れた所にあるレストラン(Harrington’s)まで出かけた。男性4人、女性2人だが、日本人は私だけ。女性2人と男性一人は初めて会う人だ。他の日本人の仲間はホテルで食べたようで、私だけがこのグループに入ったのは、Dr.Pと話しているうちに、自然な成り行きでそうなってしまったんだけど、Dr.Pのおかげで特に違和感なく、日本人以外とも食事した。日本人の仲間うちの方が気楽なんだけど、こういう機会も非日常の緊張感があり、なかなかいい。

 

 Harrington’s

 

 ホテル周辺の地図