1.1続 エジンバラ

 

エジンバラの街歩き

翌日は金曜日、あっけない任務完了で、たっぷり自由時間ができた。日本からの同行者と二人で、エジンバラの街歩き。鉄道の南側は真っ黒い建物が並ぶ旧市街で、エジンバラ城のある丘を始め、全体が小山になっていて、石畳の道路がややこしく、中世の趣きがある。鉄道の北側は平らで、道路が整然と矩形に走っていて、建物も黒ずんではいるが、真っ黒ではなくなる。

ホテル前の広い通り(A7)を南に行くと、すぐに旧市街のメインストリート(Royal Mile)がある。昨日は方向が分からなかったが、エジンバラ大学は交差点を直進して5分ほど歩けばよかったんだ。交差点のスコットランド銀行(現在は違う)の前を鼓笛隊が賑やかに通っていった。私も小学校の頃、鼓笛隊に参加した憶えがあるので、こういうのを見ると心が躍る。この鼓笛隊はドンチャン、バラバラ、ま、いいか、それでも心が躍るのは同じ。

鼓笛隊と反対方向にRoyal Mileを歩く。風格のある石畳で、両側には黒ずんだ建物が並ぶ、昔からほとんどそのままの風情なんですね。緩い上り坂の頂上にエジンバラ城があった。

 

 鼓笛隊

 

 エジンバラ市街地図

 

エジンバラ城

エジンバラ城(Edinburgh Castle)の前の広場は結構広くて、車でここまで乗り入れることができた。入口には直立不動で門番が立っていた。昔から変わらず、同じ制服で同じ姿勢で立ってるんだろうね。門を入って石畳を登って行くと、石造りの壁や、大砲が街を睨んで何門も並んでいたり、結構いろんな建物があり、中世のままだ。狭い丘のてっぺんによくこれだけ多くの建物を造ったものだ。上からお城の前の広場を見下ろすと、観光バスや自家用車が何台も停まっていた。屋上からは、エジンバラの街並みが一望できた。フォース湾まで見渡せる素晴しい眺めだ。エジンバラ城の高さは100mくらいなんだろうけど、周囲を睥睨している。

Royal Mileを戻って、逆方向に倍くらい歩くと、今度は反対側どん詰まりにホリルード宮殿(Holyrood Palace)がある。これもお化け屋敷の雰囲気。Royal Mileは、両側に真っ黒い建物がそのまま残る魔法の道、この一帯どこを歩いても魔法の世界だ。

     

 お城の門番

 

 お城の石畳

 

 お城前の広場

 

 ホリルード宮殿

 

鉄道の北側散策

エジンバラの鉄道の駅はウェイバリー(Waverley)駅という。線路は谷底のような低い位置にあるので、地上を南北に行き来するのは、上り下りがなく、高架橋という感じがしない。いったんホテルに戻ってローストビーフの昼食を堪能した後、午後はRoyal Mileの途中から線路の方に下って、そのまま平地を歩く感覚で北側に来ると、雰囲気ががらりと変わって、中世から現代になった。

高架橋の西側は、道路より低い一帯が線路に沿って広大な公園になっていて、道路の傾斜面が花壇になっていて、その前にベンチが一列に並んでいる。我々もベンチに座ってのんびり休憩、エジンバラ城はまことに壮観、崖の要塞だ。

道路(Princes Street)に上がって、高架橋の東側は道路沿いの公園で、スコット(Scott)記念塔がある。ここでもベンチに座って日向ぼっこしてる人たちがいる。直立姿勢でバグパイプを吹いている人がいた。だれも聴き入っている様子がないところを見ると、別に珍しい光景でもないのかな?

道路を挟んで、当時エジンバラで唯一の高級デパート(JENNERS)があった。威厳ある建物だけど、中に入ってみると意外とすっきりしていて、店員もお高い感じでないので、気楽に買うことができた。娘たちへのお土産に可愛いハンドバッグを奮発。現在も建物の外観はそのままのようだ。

高架橋は、橋というより広場みたいで、ローマ神殿のような入口の美術館があった。中を覗くと係の人がいて、料金を聞くと「無料です、でもあと15分で閉館ですよ」とのことで、出直すことにした。

 

 公園

 

 エジンバラ城

   

 バグパイプ

 

 スコット記念塔

 

 JENNERS

 

街のパブで黒ビール

自分で街のパブに初めて入るのは勇気が要る。客なんだから堂々と入ればいいと思うのだが、なんか気後れするんだよね。でもここでは同行者もいるので、ちょっとドアを押すだけでよかった。どこの店なのか憶えていないが、明るい外から急に薄暗い室内に入って、暗い中に大勢人がいて、カウンターで立ち飲みしていたような、、、事前知識は特になかったのだが、お薦めは何かと聞くと、黒ビールだというので、それにした。見回してみると、みな同じようなグラスを手にしている。茶色っぽい泡がのった真っ黒なヤツ、苦かった。

 

 街のパブ