昨秋よりインボイス制度が導入され、我が業界でも「インボイスどうよ？」「う～ん、困った」「どこが？」「意味が解らないところ」なんて、情けない会話が交わされている。
私も例外ではない。噺家一人一人はたいした額じゃなくても、例えば落語会の窓口になると、形だけ大きな数字が通っていく。
最近は窓口自体が個人ではやりずらくなっているし、某職業の皆様のように裏で処理など怖くてできないうえ知識もない。
で、これを機会に事務所を立ち上げるしかあるまいと決意し、知人の経営者を中心に、あちこち情報を集め廻っていた。
と、その中に、まったく違う業種なのに将来を見据えて定款を広く構えていた方がおり、社内に部署を設けてくださると仰る。事務処理能力が低い……皆無の噺家には渡りに船、である。
本日、『水寅社中』開設となりました。坂本龍馬の亀山社中でおなじみの社中だが、社内で演じる部門を担当する事務所には、絶好の字面ではないかと自画自賛している。水、つまりサンズイに寅で演じるだからね。ちなみに私は、みずのえ寅の生まれ。
皆様よろしくお願いします。創設記念日は4年に１度です。