中学生の来園に思う | 和歌山中央幼稚園

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ご存知の方も多いと思うが

先日、技術家庭の授業の一貫として

岩出中学校の2年生が

幼稚園にやってきた。

 

お餅つきの日にも

多くの中学生がやってきた。

 

もう、何年も続いているので、

これまでにも何回も

お餅つきの日に来ている。

 

実は気になることがあった。

 

以前はお餅つきをしていると

中学生の人だかりができて

珍しそうに見ていた。

 

「ついてみるか!」なんて言うと

待ってましたとばかりに

我も我もと希望者が出てきた。

 

もちろん初めての事なので

まともにはつくことが出来ない。

 

フランフランに杵を振り回す子

逆に振り回される子

怖くて見ていられないが、

曲りなりに餅つきを経験して

楽しそうだった。

 

「ところが」である。

 

今年は寄り着いてくる子がいない。

お餅つきをしていることを知らないのかと

放送しても近づこうとしない。

何人かやってきたので、

「ついてみる?」と投げかけたのだけれど、

「エーッ!つかされるんやてー!」

なんて言ってる。

 

いやいや、別にしんどいから肩代りさそう

なんて思ってるわけじゃない。

 

良い経験になればと

水を向けているだけだ。

 

中学校の先生に促されて

二人ばかりチャレンジしたものの

何となく嫌々やってる様子だ。

 

中学生が帰ってから

そのことに話が及び、

「今までと違うよねー!」

「どうしたら、あんな風に

好奇心の無い子に育つんやろー?」

と議論になった。

 

たぶん、

「アーしろ!」「コーしろ!」

「そんなことしたらアカンやろ!」

「何でそんな風にしかできヘンネン!」

と、褒められるという経験なく

指示ばかりされて

育ってきたのと違うやろか!

そんな結論に行きついた。

 

感情的に怒ったらアカン、

褒めて育てやんと!

 

良く聞く言葉ではある。

 

とはいえ、ドングサイわが子を見ていると

ついつい「アーしろ」「コーしろ」

と言ってしまうのが親の性、

まあ、仕方のないところではある。

 

「どこ褒めたらええノン?」

良く聞く言葉ではある。

 

少し目線を変えてみたらどうだろう!

 

失敗したということは

チャレンジしてみたということだ。

 

始めから諦めるのではなく、

チャレンジしたのなら

それは素晴らしいことだ。

 

「試しにやってみたんヤ!すごいなー!」

「うまいこといけへんかったん! 

 残念やったなー! 

 もう一回やってみたら

 うまい事いくかもしれへんから

 また、やってみー!」

 

険しい顔せずに、

アッケラカンと

明るくそう言えば

「もう一回やってみよう!」

そんな風に思えるのではないだろうか?

 

「お餅つきしてみたい―!」

と言ってくれる中学生が

増えてくれることを願ってやまない。