あっちを立てればこっちが立たず | 和歌山中央幼稚園

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最近、養殖魚のエサが
高騰して以前の何倍にも
なっているらしい。
餌の原料はアジやイワシらしいが、
中国でそうした魚の需要が増え、
原料不足になっているそうだ。

ここにも爆買い中国の影響か
というのは考え方の飛躍
かもしれないが、
原料不足は現実に起きている。

そこで四国のとある会社が
あるモノに目を付け
餌に使う事を考えた。

タイの養殖をしてみると
色つやもその方がよく、
美味しく育ったそうだ。

ただ、問題がひとつあった。
実は餌の正体は
ハエのサナギだったのだ。

ハエは産卵から孵化までの
期間が短く回転が速い。
その上、例えばアジやイワシのように
別の資源を侵す事も無い。

というのもハエの産卵場所は
ご存知の通り「ウンコ」だ。

孵化するとウンコから出て来て
サナギになるので、
ウンコと選別する必要も無い。

人間のウンコという訳にはいかずとも
牛や豚のウンコを使えば
餌に困る事も無い。

計算上だが、上手くやれば
養殖魚のエサの30%程度を
まかなう事ができるらしい。

ただ、ウンコから育った
ハエのサナギでそだった
そういう魚を食べる事に
なんとなく抵抗感のあるという
気持ちも解る気がする。

以前、中国製の餃子に
段ボール辺が混入していたり、
マクドナルドのチキンナゲットに
賞味期限切れの材料が
使用されていた事件があった。

あるいは天然ものの魚なんて
珍重しているが、
何を食べて育ったのか
心配だという考え方もできる。

それに比べたら、
餌の分かっている魚だから
かえって安心という風に
考えれば、確かにその通りだ。

そういう考え方ができる人なら、
ハエであろうとゴキブリだろうと
オールOKだと思う。

と言いつつ抵抗感の
ある方にとっては
どうしようもないだろう。

先入観とは怖いものだ。

心配には及ばない。
そうしたことを見越して、
いま、その会社では
草食系の昆虫で同じ結果の出るものを
研究しているそうだ。


なかなかの研究者魂。
仕事は何でもそうあらねばならないが、
それはなかなか難しい。