事業開発をする上で、参考になるケースを調査していたときのこと。
世の中では成功事例としてもてはやされている事例があるのだが、調べていくと、表には到底出せないような話が浮かび上がってきた。成功の裏には、実力があるが政治的に追いやられた開発者がいた。
聞いていて決して気持ちの良い話ではない。とはいえ、僕個人としては、事例として研究したいだけなので何の他意もないのである。しかし、後ろめたいことをしたと自覚している側からすると、不安でたまらないだろう。何の根拠もない、意味もないマイナスの発言を僕に対してするようになった。
気持ちは分かる。嫌がらせをしたいのではない。その事実が表に出て、そこに自分が関わっていることが知られることが、ただただ不安なのだ。それは、彼自身だけでなく彼の会社そして従業員にも影響を及ぼす。その時の流れを聞いてみると、その人は政治的にその裏の事実に加担せざるを得なかった。あるいは、黙視するしかなかった。根は良い人であるから、その事実が後ろめたく自分の信条に反しており、嫌な気持ちでいるのだろう。後悔もしているのだろう。節々からそれが伝わってくる。
日頃お世話になっている好きな経営者なだけに、非常に残念だった。
とはいえ、人間である。何を選ぶかはそれぞれ。僕は何を選ぶか?
最終的に、何をなして、何をしないかは自分の判断次第だ。政治的な事情等により、自分の信条を曲げるか曲げないかも、自分の判断だ。経営者ならば尚更、判断というものに責任を持つことになる。
僕は、何が何だろうが、自分が後悔する判断はしないようにしたい。むろん、そのことによって被るマイナスもあるだろうが、それは受け入れる。そしてそもそも、信条に反した判断をしなくてはならない状況に自分や会社を置かないように努力を重ねたい。
外部事情によって自分の信条を曲げた判断をすると、おいおい自分が苦しむことになる。どんな不利益を被ろうと、自分が後悔しない判断をしたい。