自宅の屋根裏部屋で覚醒(かくせい)剤を密造したとして、警視庁組織犯罪対策5課と町田署は、覚せい剤取締法違反(営利目的製造)の疑いで、イラン人の男2人を逮捕した。同課によると、覚醒剤製造による摘発は極めて珍しく、背後に密輸組織などの関与の有無や流通経路などを調べている。

 同課によると、逮捕されたのは相模原市緑区大島、溶接工、アリ・バフィ・モハマド(46)と、同市中央区中央、飲食店経営、ガフレマーニー・フーシャング(39)の両容疑者。2人とも「知りません」と容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は、昨年7月30日から今年4月21日までの間、モハマド容疑者宅の屋根裏部屋で市販のかぜ薬などから覚醒剤の原料物質を抽出し、他の化学薬品を調合するなどして覚醒剤を製造したとしている。

 同課などによると、製造現場からは製造マニュアルや器具などが押収されており、器具からは覚醒剤成分が検出されたという。

 今年4月に別の事件で逮捕されたモハマド容疑者宅を警視庁が家宅捜索した際、大量のかぜ薬の箱や器具などが見つかったため、捜査を進めていた。

 両容疑者は覚醒剤を所持していたとして、5月に同法違反(所持)容疑でも逮捕されていた。

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