アイドルと卒業:宝塚歌劇から松田聖子まで 最新版 | 平山朝治のブログ

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(著者撮影)

 

松田聖子デビュー40周年(2020年)に因んで初稿を執筆し、還暦(2022年)に因んでリポジトリに公開しました。

 

PDFへのリンク:アイドルと卒業:宝塚歌劇から松田聖子までhttps://tsukuba.repo.nii.ac.jp › record › files › ア...

 

リポジトリのダウンロードページへのリンク:

http://hdl.handle.net/2241/0002001528

 

要約

アイドルと卒業について、宝塚歌劇をその発端とし、松田聖子をひとつの到達点として概観した。宝塚においては、音楽学校の卒業と歌劇団の退団という二つの意味で卒業が使われ、後者の卒業とともに各団員は集団の枠から巣立ってそれぞれの道を歩む。オーディション番組『スター誕生!』においては、合格してデビューした者が卒業生と呼ばれ、同学年の森昌子・桜田淳子・山口百恵はソロ歌手としてデビューしたがトリオを組み、高校卒業を機にトリオを解消する卒業式コンサートを行った。スタ誕卒業生の岩崎宏美は高校卒業後、20歳の壁を越えて大人の女性として成熟するための試練となる楽曲を作詞家の阿久悠によって与えられ、20歳を迎えて以後阿久は岩崎のシングル曲の作詞から遠ざかって自立させた。松田聖子は18歳になって高校を卒業した直後にアイドル歌手としてデビューし、翌年から松本隆がシングルやオリジナルアルバムの作詞を継続して担当するようになるとともに、松本が妹の死を乗り越えるために作詞した曲を松田が歌うことを通して、特別な関係が二人の間で形成された。松田は神田正輝との結婚や出産を経てもアイドルであり続け、自ら作詞し、デビュー40周年を迎えた今も永遠のアイドルとして活躍している。

 

キーワード 宝塚歌劇 スター誕生! 花のトリオ 岩崎宏美 松田聖子