< GO:10ブランド >
昔、FORTRAN等を習った者には懐かしいであろうサブルーティンへの移行コマンド、
”後藤商店” が<GO:10>を使ったのは社長?同世代のブランディング担当?
バイク用に限った話ではないが、手袋はフィットするものほどありがたい。
最近のグローブをショップで試すと細身に出来ていて、女性用?とさえ感じる事が多く、(昭和旧人類の自分には)LLサイズでもチョットきつくXLがいいかと思う位。
だが、サイズ(太さ)を上げると(ベイツやデグナー等以外)指先が余ってしまう。
太さも長さも、無改造で自分にフィットするのは、革の感触も良いGOTO製。
↑ 上はすべてGOTOブランド、購入時期は1990~2010年頃。
季節によりインナーと組合わせ使っている。
中央はイエローコーンのプロテクタ付オーバーグラブと合わせたもの。
< GOTOのブーツ >
ブーツもGOTO、”コンシャス”と”モンスニ”は、もう40年近く愛用している。
コンシャスは、見かけとうらはらに通気性も心地よく、一張羅ながら冬場以外はよく履いている。
一方、モンスニは一見ビジネスシューズ的ショートブーツ、飾り気なく冠婚葬祭にもカジュアルにも、また馴染むとタイトなフィット感でヘビーデューティにも使えるが、モンスニは只の革靴ではないのだ。。
例えばワインディングを走りぬけ、山頂からパラグライダーをやるにも(泥だらけになるが)具合良かった。
昔、交差点で右折レーンから飛び出したタクシーを避けガードレールに足をぶつけてしまった(タクシーには逃げられ、膝はひどく擦りむいたが)時も、足首から先はモンスニが守ってくれた。
そのモンスニ、最初の頃は左親指付根の上の位置にシフトガード補強として圧縮スポンジを表革の内側にサンドして縫い込まれていた。
唯、その部分だけ少々膨らんだ出来栄えだったせいか、発売後しばらくしてその圧縮ゴム系補強はなくなり(それでも、専業メーカーの良心を感じたのは表皮とインナー間に本革1枚補強されていたからだが)、強度をあってもフツーの靴っぽくなった。
だが、当時の自分は (MC誌”我ら10万Kmクラブ”に出させてもらうほど距離を走り職業病か痛風か分からない位)シフト操作担当足親指を酷使していたので、2足目を買う時、プラ板を表革と裏革の間に挟んでシフトガード補強ができませんか?と尋ねてみた。
気さくなオヤジさんは「持ってきたら入れてやるよ」と答えてくれ、後日ポリプロピレンを持参したら要望通りやってくれた。それも追加料金なしに。
そんな気さくな社長の対応で私は後藤商店をすっかり気に入ってしまい、また革裏の感触も非常に良かったので(モトクロッサーの弟も当時 後藤の革鞣しが最高と云っていた)革グローブもGOTOを愛用するようになった、という訳だ。
↑ 一時女性ライダーが増えた頃、後藤商店はレディース品も手掛ていた。
< 後藤商店の廃業 >
長く生きていると諸行無常の世を感じる事ばかりだが、
”後藤商店” 製品は既に絶版モノ。
8~90年代当時はショップが 世田谷と村山にショップにあって、当時 ”Kushitani” 製品に劣らぬ人気があったと思うが、社長がお亡くなりになってから縮小の一途、グローブもブーツも在庫分のみの扱いとなってしまった。
たが 工業用ミシンは未だ奥にあって、跡を継いだマスター(息子さんかな?..でも確かお名前は細田さん)が ツナギやジャケット、革パンはやりますよ、というので大枚叩いてジャケットをつくってもらったのが 2009年。
フィット感半端なく、どんなライディングシーンでもバタつくことは無い。
が、分厚い革はバイクから降りると重く感じられ本来の用途以外使う気にはなれないものだ。
基本サイズLベースで作ったが、丈はM。
(^^;)..当時168㎝62Kg、決して太ってるつもりなく大概の服は 昔のLサイズ≒今日のMサイズでアメリカのスーパーではSサイズ。昔のライディング革スーツはピッタリキツめ、Mベースでは下にTシャツしか着れないのでL寸になる。
せっかくの逸品、VX800の行く末もそうだが、そろそろ使ってくれる方を探さないといけない。
< 再会:モンスニ >
もう手に入らないブーツの方は、手持最後のモンスニがだいぶくたびれてきたせいもあって、最近はもっぱらコンシャスばかり..。
お店は武蔵村山だけ、仕事はレーシングスーツの修理調整やスペアキー等を細々やられていたが、2022年に(都市計画の立ち退きだろうか)村山の建物もなくなってしまった。
だからもうGOTOブーツは入手できる訳ないと思っていたのだが、運よくネットショッピングで懐かしいモンスニを見つけた!
↑ 入手できたのは26サイズ、それもミント状態の新品。
数十年タイムスリップして手元に来てくれた。
靴底のゴム表面にはタイヤワックスのような保護剤が付着していたのでかき落とす。
これは、トウ&ヒールのトレッドをスリック面にしたいがため。
脱脂処理してから柔軟性ある 染-Q黒ゴムをトレッドパターンの凹面に塗りたくり、
パテと同じ要領で何度か塗ってはサンドペーパーをかけるが、必ずヒケがあるので5回塗重ねても平滑にならない。
だいぶ埋まってきたが、キリないので厚塗りできるシューグーを併用した。
そして最後に、ゴムが良くつくダイヤボンドを全面に塗って、ヤザワ製(矢澤㈱は浅草の老舗靴材料屋さん..昔、直接行って購入したが、今もあるのだろうか)” スタッドレスソール”を張り合わせ。
これで、ソール側で3㎜、ヒールが5㎜厚くなった。
乾燥後、サイドを底面に合わせてナイフでカットしてドライ専用オンロードスリックブーツ完成。
スリックな靴底は自己満足ながらシフト感触も良い。
実は、左側の小指付根が当たって痛かったのだが、GOTOのオヤジさんに言われた ”本革は、使ってやると伸びてフィットするようになる” を思い出し、しばらく履いていたら何とか我慢できるようになった。
モンスニの馴らしに近場散歩中、スズキXN-85に遭遇、
掃除の最中 お声掛けさせてもらった。
街中では普通でも高速ではターボの効きがわかるとのこと。
この頃のスズキ(だけではないが)は夢を具現化していた。
ところでブーツのネーミング、社長の生前、聞き損ねた。
”コンシャス”は何となく(当時のボデコンから)理解できるが、”モンスニ”って何?
今更乍ら調べると、
MontCenis ≒ Mt.Cenis は :
モンスニ峠 ― イタリアとフランス間の横目に湖を望む峠道
夏場でも30度いかない風光明媚で快適なモンスニ、古い街道ながら道路は整備され観光客で込む場所でもなさそう。
自分の勝手なイメージでは、北海道の季節感+のどかな雨川ダム周辺の道路だが、
社長の”モンスニ”への思いを聞いとけば良かった。
GOTOに限らず、バイク関係の友人知人も少なくなってしまった。
今回のモンスニで、リピートで欲しいと思えるのは手に入ったし、
自分のバイクライフもそろそろ潮時なのだろうか。












