<AYK70sシャーシ>
先日、ビンテージ60sスロットカーのレースにRMPB(レーシングパラダイス)行った際、SB氏が60~70sのAYKシャーシを沢山持ってきていた。
いずれもアングルワインダーの、懐かしいメッキ製品(60s後半)と真鍮の黄銅地肌をサンドブラスト仕上としたもの(70s)で、ご友人UDG氏からもらったとのこと。
聞けば、自分でサンドブラストかけキレイにしたが、ホイルベースが使いたいボディより長いそうで、”コレ、短くなんねーかなぁ?頼むよ~”と押し込まれてしまった。
以前、北新横浜にバンプロさんがあった頃、その近くの工場でサンドブラストをかけてもらった事がある。
が、サンドブラストは半田付けされた部分がもろくなりやすいので要注意。
まあ、今回そのおかげで分解しやすく、ラジペンで少しひねっただけでステーがポロリと取れた。
そのステー位置を後方に下げればホイルベースは短くなる。
フロントアクスルはφ4㎜パイプをカットして制作、取付位置は6㎜後方に。
等々力シャーシ式に真鍮棒をコの字型に曲げ、そのアクスルを取付てみた。
また干渉するスウィングアームストッパーも逆方向に曲げ直した。
これでホイルベースが94㎜になった訳だが、ガイドシュー支点と前輪軸間はその分、長くなる。
これを短くするにはスウィングアームピポッドも後方にするか、アーム長自体を短くカットしなければならない。
何てことなさそうだが、コイツはボディーマウント側フレームかモーターマウント含むメインフレームに対して後部側がリフトするタイプで、その前部支点がスウィングアームと干渉する。
なので、もしガイドシュー支点と前輪軸間をつめようとするなら、モーターマウント部残して全バラ要するのだ。
このAYKシャーシ改造、もしコストをいとわなければ手間暇かける気にもなるが、今回は無償ホイルベース改造だけで勘弁してもらおう..
以前、今にも朽ち果てそうな長谷川製SW(サイドワインダー)フェラーリを頂き、数カ月かけレストアしたのとはモチベーションが違う。
↑ 60sビンテージスロットカーのレストアはやりがいがある。
今日の視点でモディファイすれば、見違えるパフォーマンスも発揮する。
さて、今回預かったサンドブラスト仕上のシャーシは70s中期のもの。
AYKのコンプシャーシはは60年代後半から70年代初頭までメッキ仕上げだった。
69年に登場したアングルワインダーは、当時、個人のカスタムメイドが全てにおいて先行していた。
勿論AYKでもシャーシキットを販売していたが、モーターマウントなどのパーツで購入されるケースの方が多く、70年代初期はレースに出場するクルマのシャーシは9割方自作のものだった。
今回預かったサンドブラスト仕上のシャーシは70s中期のものだが、この頃から手間暇かけた自作シャーシは見なくなり、AYKのシャーシ、又はそれに多少手を加えたものがメインとなった。
既に甲府のドームサーキットも廃業されてしまったが、70s後半~80年代のクリヤカーを楽しませて頂いた。
その速さは目が廻るほどだが、60sスロットカーとはまた違う面白みがあり、当時をオマージュして作ってあったクリヤカーをレースで使え楽しかった。
↑ (左)ドームサーキットでのワンシーント
(右)モーター(PARMA16D)以外 自作のシャーシ、6-70sを懐かしみメッキ仕上にした。
クリヤボディと云うと、ウェッジシェイプの(極端な例がウィングカーだが)リアリティ薄い印象を持つ方も多いだろうが、初期のクリヤはそんなことは無い。
クリヤボディによってスロットカーのスケールモデル感が損なわれたのではない。
F1やCAN-AMカーを振返れば明らかなように空力を追求したレーシングカーが公道走行車とかけ離れたシェイプになって行ったからなのだ。
最初にハネを付けたシャパラルが ”醜い”とか ”空を飛びたいのか”とか言われながらも、その当時惹きつけられた近未来的な魅力が模型少年達の間でスロットカーによって昇華されたことには違いない。




