於9月23日、レーシングパラダイス 最後の60sスロットカーレース。

 

猛暑続きの最中、37℃を記録した前回8月31日のREDLINE-Rd4は云うに及ばず、

9月14日のCOX-GPもビンテージな我々は参加するにも体力要した蒸し暑さだった。

が、本日は一転してMAXでも 25℃の秋の気配に。

涼しさが切ないような寂しさを感じながら、パラダイス最後のレースを楽しもうと、

U氏企画プレゼンスにて4クラスのレースが行われた。

 

REDLINE 7000 

 

今年 5戦目のフルサイズ電関ストックカー.. あろうことか前夜に不具合を見つけた。

1台はPUのOHとアライメント要、もう1台はボディ損傷とフレーム歪み。

最初、指先でRタイヤを廻したら時折引っかかるような抵抗を感じたので、良く見るとマグケースを締結する4か所うち3か所のネジ緩み。

全然メンテしていなかったトコロ、ノーチェックと前回のワンツー達成した慢心を反省。

1か所だけ緩まなかったのは、トルクロッド外側共締め、つまりダブルナット状態ゆえだろう。

いい加減に締込むと当りが悪くなるので、一度マウント外して均等なクリアランスにすべきだ。

一方、割れたボディは内側からプラ(スチロールを溶剤で溶かしたもの)で補強したが、一夜明けてもグニャグニャ状態。

物理的に乾かないモノは仕方ない。

シャーシ・ボディをスワップしニコイチ作戦も考えたが、トレッドやホイルベース、取付高も違うので諦めた。

 

前Rd4戦の後ほったらかしにしてた事を反省しても時間は戻らない。

今回はプレスとコースマーシャルに徹しようと決心し、南町田に乗り込んだ。

だが、オーガナイザーU氏ご厚意によりニューカー、ギャラクシーで出場することとなった。

m(_ _)m

(昔CAN-AMに3台のオレンジエレファントが出走する珍事があった。その時の、フェラーリ612が壊れ ブルースの好意でマクラーレンM8で参加する事になったクリスの心持だ..)

パワーはあるけどタイヤが滑りやすい..と聞いたが、試走すると姿勢変化は少ないしコーナー抜けも速く素晴らしい作品。

だが、本番では何度かスピンしてしまい、ファステストラップこそマークしたが、下位に沈んだ。

言い訳がましいが、クルマの特性に合わせた走りができなかった。

数週前のRd4で、コーナー前半の突込みと向き変えでタイム短縮できた成功体験が悪癖になっていたかも知れない。

 

スタート前、緊張の瞬間。

ヒート1、スタート後のバンクにて、TKG氏-YS氏-SZ氏KD氏の順で通過。

   大接戦から抜け出したのはYS氏インパラとKD氏ギャラクシー。

 

(左)ヒート1はKD氏が1位、僅差でYS氏、TOM氏の順でゴール。

              ベストタイムはトップのKD氏からエンドのTKG氏まで僅か0.7秒差。

      (中)ヒート2もKD氏が連続トップゴール、前回の初優勝でストックカーも開眼?

               私がドライブさせて頂いたギャラクシーは本日のファステストをマークして2位。

       (右)ヒート3、4は、US氏がトップゴール、ベストタイムも0.07秒差に詰め寄る。

 

ヒート5、前のヒート4と同じ US氏-TOM氏-YS氏の順でゴール。

 

ページワンのラス前ヒート7、最初のうち13秒台だったTKG氏が好タイム連発。

    最後にはUS氏を抑えきり、何とトップゴールを果す。

     私自身は、ヒートファステストをマークしたがラップ届かず3位。

    (またもスピンしてゴメンナサイ‼)

最終ヒート8、US氏は全車ラップダウンの1位、2位はYS氏、3位TOM氏

 

US氏プリマスが前回の雪辱を果たし優勝、2位はKD氏、3位TOM氏、いずれもギャラクシー。

TOM氏唯一人がシリーズ全5戦ポディウムキープ、今年表彰台から降りた事がない

 

リザルト ;

 1位 :プリムスフューリー       TTL70Laps(US氏)

 2位 :フォードギャラクシー  TTL68Laps(KD氏)

 3位 :フォードギャラクシー TTL67Laps(TOM氏)

Ref. ファステスト; ギャラクシー/USワークス  :12.10sec.(KMY)

               2nd.ベスト ;   プリムスフューリー   :12.18sec    (US氏)

 

 

USRRC FT-16

 

CAN-AM以前のGTカー、アーリーアメリカン60sスロットカーレースも今やPUやトレッド違いの3種目に成長。

オーガナイザー企画力の賜物だが、中でもRP66、RP77クラスの2種目は独特なコーチワーク。

ピットマンモーター+レベル製ラダーシャーシ組合せは汎用性ないものの、アメリカンなロングコース、レーパラのオーバル&インフィールドには向いている。

一方、このFT-16クラスは当時モノであればシャーシ制約無くPUも信頼のマブチ製。

小柄なボディサイズと相まって、今後も 1/32スモールサイズの営業サーキットでも楽しめるポテンシャルがある。

 

(左)ヒート2の接戦、エルバのTKG氏がトップゴール、2位はKD氏904、3位US氏ロータス23。

      (右)ヒート4は両サイドレーンとなる2、6コースがファストタイムで1、2位。

             コントローラブルな16モーターゆえの事かも知れない。

私がマーシャル担当したヒート5、TKZ氏サンビームとYS氏ポルシェの接戦。

      (左)両車走行レーンの真ん中でTOM氏904がスピンし半回転。

      (右)2台共、真後ろを向いてしまった904をかわして立ち上がる。

(左) その後、サンビームがポルシェを引き離すかに見えたが、

      (右) 1位ゴールはYS氏ポルシェ356、2位は一度スピン後に猛追したTOM氏ポルシェ904、

               TKZ氏サンビームはラップダウンで惜しくも3位ゴール。

同じくマーシャル担当のヒート6、US氏ロータス、TKG氏エルバ、TOM氏ポルシェの接戦。

   1位ロータスと 2位エルバはべストラップ15周をマーク。

 

リザルト ;

 1位 :スカラブ リヤEng.      TTL72ラップ(KMY)

 2位 :ロータス23            TTL70ラップ(US氏) 

 3位 :エルバ マクラーレン           TTL69ラップ(TKG氏)

Ref. ファステスト;  スカラブ  リヤEng.   :11.39sec. (KMY)

              2nd.ベスト ;    ロータス23         :11.51sec. (US氏)

 

RP66クラス

 

マブチより歴史のあるPittmanモーターはクラシカルな外観かつ個性的乍ら良く廻る。

低速ではトルク感ないながらスムースに廻り、出力ピークがよく分からないまま高回転まで伸びるからギヤ比も悩む。

メーカーデータの出力ピークより上が高効率なのも廻したくなる一因だ。

唯、ハイギヤ負荷にしてもローギヤで廻しても、指で触れられない程熱くなる。

冒頭、本日はMAX25℃の涼しい日だと記したが、正に ”Day of Heat ”

(左)ヒート1、YS氏ポルシェ550がファステストをマークして1位。

   私も0.1秒差の好タイムで廻ったが、最終ラップのコースアウトから復帰に手間どってしまった。

   タイムボードの通りラスト1周21秒のダブルスコア、当然ワンラップダウン。

(右)ヒート2、ExチャンプKD氏の低くワイドなキングコブラを"山椒は小粒"YS氏ポルシェが捉え、

       連続トップゴール。前回レースではレーンアウトが多く扱いに苦労されてるような印象だったが、

       今回は入念なプラクティス、デジコンチューン、そして本番コンセントレーション、お見事でした。

     Congratulation you won!

 

ヒート6、着順はYS氏550SーTKG氏904タルガーUS氏RS61スパイダーのポルシェが上位独占

前回の3位からジャンプアップし優勝、YS氏ポルシェ550S。リヤ開口部メッシュや硬質FRPのヘルメット,etc.質感も再現された作品。

 

リザルト ;

 1位 :ポルシェ550S            TTL70ラップ (YS氏)

 2位 :スカラブ リヤEng.       TTL70ラップ(KMY)

 3位 :ポルシェ904GTS      TTL68ラップ(TKG氏)

 Ref. ファステスト;  ポルシェ550S    : 11.40sec.(YS氏)

              2nd.ベスト ;   スカラブリヤEng.  :11.51sec.(KMY)

 

 

< RP77クラス >

 

同じ米国ピットマン製のRP-77はRP-66よりトルクが強く発熱はRP66程ではない。

と云ってもゆったりしたレスポンスで回転の上昇はもどかしさを感じる。

そんな事から、今回初めて設定電圧を11.5Vとしてレース開催することに。

電関ストックカーより1.5V、RP66より1.0V電圧UPとなり力感あふれる走りとなった。

 

 (左・中)ヒート2のトップ争い、YS氏ロータス23がTKG氏シャパラル2Aをリード。

      (右) 結果は逆転したTKG氏が1位、YS氏はヒートファステスト連発したがラップダウンで2位。

 (左・中)ヒート5、スタートからTKZ氏ACコブラがとび出すも、中盤でYS氏ロータスが交わす

     (右) 結果は1位YS氏ロータス、2位KD氏コブラ、3位TOM氏フェラーリ。

 

リザルト ;

 1位 :フェラーリ275P     TTL72ラップ(KMY)

 2位 :スカラブ リヤEng.     TTL70ラップ(US氏)

 3位 :ロータス23-ポルシェ  TTL68ラップ(YS氏)

 Ref. ファステスト;  フェラーリ275   :11.13sec.(KMY)

               2nd.ベスト ;   フェラーリ275   :11.61sec.(TOM氏)

 

 レース後、トンネルバックルーフにリアルな傷の我がフェラーリ、ヘルメットは無キズ。

 こちらはFT16クラス、ボディ/シャーシ共モノグラム製スカラブ、メタル以外前戦と同一仕様。

      前回は後軸にオイレス工業の樹脂製メタルを使ったが、ストレートで離されタイムも落ちていた。

      指先カラ廻しではユルユルと すごく軽いのに、ある回転数以上でバイブレーションがでてた感じ。

     ドライルブ(パウダー)を使うと高回転Ⅹ? 注油すると回転が重くなる?後軸には向かないかも。

      今回 コンベンショナルなAYK砲金メタルに替え、且つハンドリーマでクリアランス適正化と芯出し、

     (3ミリシャフトがユルユル入り、インチサイズが入らない程度) 低抵抗オイルと相まってスピードUP成功。

 

 (左)マイPITスペースの左前はYS氏ワークス、右側はKD氏ワークス。(右)YS氏とTOM氏のPITBOX

こんな楽しい景色が見納めにならないよう祈るばかりだ。

 (左)レースを終え リラックスのオーガナイザーUS氏、お疲れさまでした!

       (右)TKG氏コレクション、ディノスパイダーとパイパーレーシングのフェラーリ275。

 

当日、ジャーナリストの中村コージンさんも来られたので記念撮影に入っていただいた。

(左)  我々の、ここ町田でのレースは終わったが、2階のコースは未だ賑わっていた。

             こちら1/32用コースは廃業後の移設先、新しいオーナーが決まったとのこと。

      (右) 2階から見た 1階、1/24用コース全景、今更ながらぜいたくな広さを感じる。

               1/24用コースは未だ買い手がいない。

             昔も今も狭いニッポン、フルサイズサーキットの命運は風前の灯なのだろうか。

 

町田でのギャザリングも、これでもう終わりかと思うと 帰るのがしのびない。

サーキットを後にしたVX800が着いたのは、ブルーライト灯り始めたガレージ ..