映画 ”JUNK WORLD” が公開された。
ストップモーションアニメ、即ちフィギュアを少しずつ動かしコマ送り撮影の作品。
前作は 4年前2021年公開の ”JUNK HEAD”
今作のストーリー設定は前作の約1000年前。
当然、前作の主人公 ”パートン”の出番はない。
()
↑ 前作の主人公パートンは無機質転化による頭部のみ人間、
電気的刺激で自我を保てる存在。
様々なアクシデントに遭遇、6回も顔かたちを変え 使命を忘れたり記憶を失ったりと、
唯、人品性格が一貫していたのがいい。
今回の主人公 は、前作(の最終形体)と同じルックス、
なので一寸勘違いしそうだが、有機AIロボット。
”一般家庭雑用ロボット”だが、映画館にいた(親子だろうか?)女性三人組は ”カワイー!”と云っていた。
主人公は親しみある方がいいから、ヒトであれロボットであれ主人公を前作と同じ外観とした制作者、堀監督の意図は成功だったと云えるだろう。
さて、その主人公の名は ”ロビン” 、
元々は今作もう一方のメインキャラ♀ ”トリス”が幼少の頃からの養育係。
成長したトリスは大金掛け ロビンをモディファイ、
人間と同等の意識と数万人分の知能を併せ持つロボットにした。
↑ 人類側の女隊長トリスとAiロボットのロビン(冒頭シーン)
トリスは(怪我など経緯不明だが)サイボーグ。
↑ 当初はロビンにもロケット砲等の戦闘装備もあったが、
トリスを守ろうとした際に半身損壊してしまう。
それが、ゴミ置き場の材料を用いて自己修復し、
一般家庭雑用ロボ形態になった、と云う訳だ。
右はタイムトリップ後、戦闘スーツ装着して現れたロビン。
前作では、映画の世界観や虚無的な情景、歴史的な背景などが描かれ、作品を観る者に人造知的生命体 ”マリガン”を理解させるのがストーリーの中心だったと思う。
主人公が、地下世界の中で様々な”マリガン” に出会い、また壊れた身体を換え生き延びていく冒険談がメインで、戦闘シーンはラストに集中していた。
が、今回はのっけから戦闘シーンがメインで、そこに時空を超えた条件と結果のバリエーションを複数の幕で構成された作品。
時空を超え.. と云うのは MARVEL映画の”マルチバース”みたいなものだが、その展開には意外性と同時に日本人的なきめ細やかさを感じさせるのがいい。
訳も分からず観る者の想像に任せる..なんてことはなく、 ”もし、あの時ああしていたら、こう云う戦いになって..”、或いは ”こんな戦いになったのは、あの時こうしていたからなんだ..” と回想シーンを織り交ぜリピートが続く中で、先に観たシーンを十分理解できるように作られている。
ゆえに物語は短絡的には進まず、ヒトによってはクドイと感じる方もおられるかも知れない。
まぁ、今作は壮大な三部作の中のひとつの章がメインストーリーになっていると云っても差し支えないだろう。
そして、作者独自の世界観をもって語られるストーリーを受け入れる気になったら、もし各章の関連が希薄と感じられたとしても、もう立派なJUNKファン。
なぜなら、それはきっと 貴方/貴女が 前作や次回作に興味をもっているからだ。
↑ マリガンオリジナルのクローン再生体、ダンテ。
(劇中、本人が自分は三代目だと言っていた。)
ForYourRef. ; 前作を観ていない方々のために、
AG(=AfterGod:マリガン創成)元年以降は:
☆ 1789年 マリガンの反乱
(自らクローンを増やし人類と120年戦争開始)
☆ 1909年 停戦協定
(人類は地表より3K以内、マリガンは深層地下世界を支配)
★ 2343年 ”JUNK WORLD”
🎥2025年7月公開<NOW>
~今回観たのは吹替でなく”ゴニョゴニョ版”、
気にするなは”Cavendish”、多すぎは”満員電車”
脱出はビートルジュース.. それだけでも笑わせてくれる
☆ 2386年 人体の無機質転化
ウィルスによる遺伝子崩壊、人類存続危機となり
頭部のみの自我とロボット身体で存続
(∴生殖能力喪失)
☆ 3385年 ”JUNK HEAD”
🎥2021年3月公開 ~前作
(JH1:2014年クレルモンフェラン映画祭アニメ賞、ゆうばりファンタスティック映画祭短編GP)
新たなウィルス発生で人口減となった人類は、
元来は無かったはずのマリガンの生殖力可能性 を
調査開始~主人公パートンの冒険が始まる
☆ 3440年 ”JUNK END”
~どうなる次回、乞うご期待!
各章の直接的な関連が希薄と先述したが(主人公ロビンは前作のパートンとは関係ないハズなのだが)今作のエンドロール後の次回予告部が気になった。
それは、ロビンが転生(タイムスリップ)した先で、”3バカ” が目の前に!
↑ 主人公との絡みがなかなか楽しい3兄弟、三つ子のマリガン
前作では、パートンの乗った調査用ポットが地下降下中にマリガンによって撃墜。
頭部だけになったが、拾ってくれた”3バカ”がラボに持っていき新たなボディをあたえられたのだった。
もしかしたらパートンの頭部にヒトの意識でけでなくAiロビンの意識が融合したのだろうか?
また、今回マリガンのオリジナルにして部隊の隊長、ダンテもラストでは自刃により地に膝を落とすが ”生命の木”への変化に見える。
前作を観た者には得心されたろうから、決して ”ネタバレ”のつもりではない。
と云うのは、従前マリガンが存続増殖するのはクローニングしかなかったのが、生命の木により”自発的多様性”のある生態系が形成される、つまりマリガンの変異体が生まれたのが2343年だからだ。
--------------------
閑話休題
今回の映画は ヒューマントラストシネマ、渋谷は12階建てCocotiビルの8F。
この縦長ビルの動線、延々続くエスカレーターは懐かしのSchindler製。
昔マスコミに袋叩きにされた*メーカーだが 今日でも地下深い六本木駅同様に稼働中。
自分の記憶が正しければ、国産エスカレーターは全て4極のモーターだが、Schindler は6極のハズだ。
スムースなだけでなく、負荷(利用者増減)の影響も受けにくくワウフラッターも起きにくいと思えるが、ここはゴトゴトした乗り心地だった。
(古さゆえかメンテナンスか素人に判断はできないが)振動は上下なのでローラ関係更新すればガラス張りのビルの景観共々、快適な夏の空間となっていたかも知れない。
(最近の渋谷は入組んだ高層ビルが乱立しているがメンテナンスが行き届かないのだろうか)
ところで、エスカレーターの全世界シェアは今も昔もSchindlerが1位。エレベーターでも高級感あるものや、ポルシェが駆動部を設計したと言う自走式エレベーターもラインナップされていた。
約30年前 欧米豪州出張時は業界違いで知識も疎かったが、日立も三菱も目にすることがなかったが、Schindlerはやたら目についた事を思い出した。
日本市場から撤退され、もう目にすることもレアだろうが、当時もし我国の官民が外資を排斥しようとしていたのなら国際的な恥には違いない。
Off The Record :
エンジニアリング主導企業としてHONDAはF1コンストから引っ張りダコの様子に鑑みるまでもなく日本のメーカーは正に優秀の一言だと思うし、自分も日本人であることを誇らしく思う事がある。
勿論、日本のメーカーが全て折り目正しくエンジニアリング主導でなく、マーケティングやエコノミック、エンターテイメント(悪く言えば袖の下)で上手く立ち回っているケースも多かろう。
それでも、こと国内に目を向ければ事の善悪や優劣を計るにマスコミの陰謀や排斥は余りに醜い。昨今の官民癒着権益構造を見るたび、”日本人ファースト”ではなく何より先ず”利権ファースト”を見て取れる日本のマスコミに正義など存在しないのだろうか?
*”崩壊した神話 エレベーター 安全を守るのは誰か?” (著者:元日立系の主管技師長、宮内明朗氏、2007年発刊)の言を引用すると;
”ブレーキの緊締不良による滑走としか考えられなかった。シンドラー社でなくてもブレーキの設計、製造段階から、制動力不足のものを適用するはずはなく..(中略)..TVに顔を連ねた面々が、やれ「コンピュータが怪しい」「ソフトがおかしい」と言っていた..(中略)..本文にも書いたが、『電源を切ってあるのに』コンピュータもソフトも関係するわけがないのである”
(Cf.後年の裁判で証明)
数年前CAGIVAラプトールで行った秩父は滝沢ダム、行程120mを素晴らしいスピードで昇降するのもSchindler製。筐体変化など安全面の条件が厳しいところほどメンテナンスにも気を使われるものだろう、またいつか乗ってみたいものだ。
<スロットカー USRRC>
今月のレースカレンダーは7/27、於RPMB(レーシングパラダイス町田。
”USRRC” の指定モーター、米国Pitmanは5極。
必要なパワーやスピードに対する効率は兎も角、スロットカーのモーターも実車のエンジンも多極/多気筒ほど物理的にスムースなのは言うまでもない。
4スト内燃機は720度、即ち4行程で2回転するうちパワーとなる1回爆発。
(.. 2ストは毎回の1回転1爆発だが)
一方、マブチモーターなら1回転で3極が反発と吸着の6行程、6爆発みたいなモン。
だが、ピットマンは5極なので10行程と換算したら4スト実車の20気筒分!
正直なトコロ、マブチの方かイージーなのだが、独特な当時モノのパワーフィールをコントロールしてこそのビンテージスロット。
今や首都近郊に唯一残るフルサイズ1/24営業サーキットのRPMB、
この社交場が続く限り、バリエーション豊かなスロットカーを楽しみたい。







