毎年恒例の愛宕神社と菩提寺への参拝。

昔日の愛宕は閑散としていたのに、ここ数年中々盛況だ。

コロナの頃は、参拝前のエアシャワーが用意されていたが

今年は茶屋もシャワーも撤去され、なぜか境内は完全駐禁。

仕方ないので入口外にVX800を置いて入った。

愛宕はビル街ゆえ仕事始めになると1時間以上並ぶ事になるが

今日、元旦は20分程度。

土産に干支升を二つ買う。ひとつは年男になる一人息子の分。

ひとつ600円だったハズが今は900円!..昔は500円だったような。

  それに、40年以上前から本殿正面脇には酒樽があり、升を買った人は

  たいてい自分の升に入れて飲んでいたが、樽はなくなっていた。

  唯、現在でも”遅い時間に社務所脇でご希望者にふるまいます” との事。

  勿論、バイクで行った時は升を買っても決して飲まないが、早朝だって

  寒い中、徒歩や電車で訪れる参拝客はいるだろうに。

  あぁ、どんどん世知辛い世の中になっていく ..

ところで、同名の愛宕神社は九州にも京都にもあるが、どちらも

日の出は7時半頃との事、地理的に東京は30分位前のハズが、

7時59分でこのありさま。↓

江戸時代の逸話ある出世の石段でも、既に空の明るい7時半

にならないとビルのスキ間から太陽が見えない。

確か4、5年前には7時前には初日の出が拝めたし、自分が

子供の頃には6時半頃には本殿からも拝めたと記憶している。

再開発の名のもとに古い風情破壊を繰返す、憎くきは森ビル..)

 

さて、次に向かった我が菩提寺は赤坂の奥まったところ。

高台の墓地は、以前まで木々で鬱蒼(うっそう)としていた。

春は木漏れ日、夏は蝉が騒ぎ、元旦はいつも霜柱があったが、

昨年、新任の法上さんが古い大樹を一掃してしまった。

ゆえに、今はビルやマンション丸見えで風情がなくなった。

まぁ、これで夏のやぶ蚊に刺されにくくなるかも知れないが

ご先祖は 代々、江戸火消 め組の組頭を務めたが、米軍の空襲

による焼夷弾で焼けただれた墓石を建て直し、今では線香立に

その名が残るのみ。

 

直径1.5㍍以上あった大木も、昨年見た時は無残な姿だったが..

伐採されても、木々は生きていた。

まわり一面に新芽を出ているだけでなく、中心は30㌢位の穴が

ポッカリあいているが、こからも力強く芽吹いている。

昨年もそうだが、ここのところ元旦は好天に恵まれ太陽に感謝。

この歳になると、早朝の寒さをたとえ根性でガマンできても

後々、身体にひびいて大変な事になるのを知ってしまったから。

雪の残る秩父路、凍結でも乾いた群馬の山道をバイクで走ったのは遠い昔

 今や、都内でさえロキソニンを腰に、ホッカイロを手袋に忍ばせる弱き肉体 ⤵ )

今日も無事に帰宅。 日々、お天道様に感謝。