内通者=リーパー=猿渡が、警視庁のシステムを電磁波爆弾で麻痺させて、留置所からクリミナルズが逃走。猿渡は一連の事件を主犯=キリコ、内通者=志村として陥れようとする。猿渡は、インビジブルとしてクリミナルズに志村の捕獲を指示。クリミナルズに一度は捕獲されるが、キリコがクリミナルズを雇い直してキャンセル。志村が逆襲に転じ、警視庁も途中で猿渡の犯行に気づき、逮捕。いわゆる「主人公が濡れ衣を着せられるが、最後には真犯人が逮捕される」という王道の展開。

 

伏線の回収状況

  • キリヒトの「相当大きな計画」に何らかの「大義」があるのか?
    • →特になかったか。リーパー=猿渡の目的は、自らがインビジブルになること。キリヒトは利用されていた。
  • キリコの真意。弟を助けることだけではなさそう。
    • →キリヒトに対して「あなたは何も見えていない」と評したのはリーパーに利用されていることを指していた模様。また、インビジブルを破壊・消滅させることが真の目的だった。
  • キリヒトがキリコに「僕と一緒にいるという約束は何があっても守ってもらう」と告げる。
    • →キリヒトのしぼうフラグだった。
  • 武術では圧倒的な強さを見せる志村だが、実は射撃は上手くない。最終話に向けた伏線か。
    • 実際は射撃の名手だった。若手の噂話を信じて油断した猿渡が志村に一泡吹かされるという展開。
  • 元教授のクリミナルズは特殊な爆弾を作る。→電子機器を無効化する爆弾と、警視庁に仕掛けられた爆弾の2つが出てきたが、クライマックスにさらなる爆弾が登場?
    • →登場せず(笑)。
  • 志村はリーパー=猿渡に気づいている?→9話では「本当は気づいているが、内通者が誰かわからないので猿渡も警戒する(気づいていない)という振りで臨む」という描かれ方。
    • 志村は犬飼課長がなくなった時の猿渡の「やけど」発言(8話)でピンときた。

流石に「危うく罪を着せされそうになったが、きちんと真犯人が捕まってよかった」というオチだけでドラマが終わることはないだろうと書いたが、そのままの展開(笑)。

 

その他の諸点

  • 加賀見-鎌ヶ谷ラインが怪しいと散々書いてきたが、単にあまり使えないキャラというだけだった(笑)。一応、鎌ヶ谷は猿渡に一芝居打ったことでかろうじて役に立ったが、加賀見刑事部長は最後まで怒るだけキャラ(笑)。
  • マー君の優秀さ:警察に比べてマー君は無茶苦茶優秀である。本話でも、キリコと志村の脱出・逃亡に協力すると共に、情報収集、必要な物品の確保など仕事は完璧。マー君の存在無くして、このドラマは成立しなかった

最後に、自分の役割を終えたとするキリコに対し、「見極めていかないとならない。この先も」と協力関係の継続を匂わせる。これまでのキリコの罪状がよくわからない(無罪放免にはならないはず)のだが、いずれにしても、今後も二人の関係は維持・発展するという含みを残して本ドラマは終了。
 

正義を見極める、というのが主題の1つであったが、信ずるところを貫いたのは志村のみ他の捜査員は右往左往している様子が描かれた(猿渡は元より正義感などなかった)。また、警察の闇は「ドラマあるある」ではあるが、同じクールの同じ局のドラマで主犯が共に警察の捜査一課長というオチもタイミングとしてはよくなかったかもしれない。

リアリティがなくてもリアルな没入感があるといいドラマと感じる立場からすると、本ドラマの猿渡は単なるサイコ野郎だった。これほどまでの犯行に至る思わぬ背景や犯人なりの大義が示されれば、もっと深みが出たかなというのが最終的な感想。

「マイファミリー」最終話。ミステリーではないと制作者側がさかんに情報発信していた通り、犯人が意外な人物!というわけではなかった。となると、背景・動機が注目点。

 

一連の伏線回収

  • 東堂亜希が心春事件の際、アリバイを答えなかったこと=吉乃と密会していたため。
  • 心春が実咲と共有していたのは、亜希と吉乃の密会写真
  • 阿久津は、関係者の位置情報をリアルタイムで警察に情報提供するなど全面協力。
  • 葛城と日下部は、6話で共同戦線を張っているが、流石に最初から吉乃を疑っていたわけではなく、吉乃の「タブレット」発言(逮捕2日前)がきっかけに。その翌日に葛城が日下部に相談し、吉乃をマークしていた。
  • 吉乃は、心春事件は東堂亜希の自作自演、事件の発端は東堂と未知留が不倫関係にあったことだと亜希に成りすまして温人に伝えた上で、東堂と未知留をころすことで事件を闇に葬り去ろうとしたが、葛城ら警察と温人との連携プレーにより、吉乃の犯行を特定、事件は解決。
  • 心春の安否は、吉乃の供述を得た葛城が温人に「心春さんと同じように実咲さんもどこかに遺棄しようとした」と報告。また、東堂が電話で心春の安否を尋ねたことに対して返答するまでの躊躇時間からして、残念ながら…ということになる。

吉乃の行動の謎

  • 心春の求めに応じて吉乃は心春と会うが、小学生の心春が、父親の勤務先の上司に、しかも秘密裏に連絡を取ることは可能だろうか。スマホで連絡をとっていたとすれば、連絡先も知っていたことになる。そこまで知っていた相手ならば、心春から実咲に写真だけが共有され、それ以外の情報が伝わっていなかったのもやや腑に落ちない。
  • 心春と揉み合った際、誤って転落させてしまったのが一連の事件のきっかけになった。そこから時間を置けば家族から捜索願が出てしまうため、急きょ誘拐事件を仕立て上げたことになる(報道協定を利用した事件の風化を狙う)。しかし、「事件発生時に亜希と吉乃が密会していた(ためアリバイを言えなかった)」話と、「吉乃が急きょ誘拐事件を仕立て上げた」ことと、どのように整合性を取るのかは不明。実際、亜希は心春事件当時、吉乃の関与を知らなかった。
  • 実咲は、心春から写真の共有を受けていたが、そこに写っていた相手が吉乃であることを、吉乃が阿久津宅を訪問したことによって気づく。実咲は、吉乃に直接問いただすが、写真データの存在を知った吉乃は写真データ回収のため実咲を誘拐。写真データを回収すれば実咲を解放するつもりだったというが、実咲を解放すれば吉乃の犯行は露見してしまう。実咲が事故により転落した際には遺棄も考えたというが、真意は謎である。
  • 未知留誘拐の際、自宅を訪れていた梅木に打撃を加え倒したのが勝手口前未知留に指示した外出ルートも勝手口。その後に帰宅した温人が勝手口を開けると目の前に梅木が倒れていた。未知留が勝手口を出た後、遅ればせながら様子を見に来た梅木を襲い、その後に未知留を拉致した、ということならばギリギリ辻褄が合うが、ドラマ上では梅木打撃→未知留外出→未知留拉致、の順番。この辺り、整合性がわからない。
  • 一連の犯行の動機は、「家族にばれるのが怖かった」。ドラマなので、もう少し大きな背景があるかと思ったが、意外に単純。もっとも、現実の犯罪は単純に起きるものかもしれない

気になるファミリー

  • 阿久津:温人を社会的に抹さつする行動を躊躇なくとっていたが、温人の無実が判明。娘同士が仲良しだとはいえ、すんなり元に戻るものだろうか。なお、これが現実だとしたら、今度は阿久津炎上が必至。
  • ハルカナ社と警察の合コン:家宅捜索に入った人たちと入られた人たちで合コンするだろうか(笑)。
  • 3組の対照的なファミリー:鳴沢夫婦は順調・良化、三輪(元)夫婦は「子はかすがい」で復縁の方向、東堂夫婦は崩壊、というまさに三者三様。

仕事にかまけて家庭を顧みない、浮気・不倫、といった構図はわかりやすいが、世の中にはどちらでもないのに壊れる家族もある。この辺りの単純さは日曜劇場らしさということだろうか。ともあれ、本話も俳優さんたちの演技はすごく、楽しませていただきました。

インビジブル9話では、内通者の正体が判明。内通者がわかるのがクライマックスではなく、内通者と志村との対決がクライマックスになる展開。

  • キリヒトは、警察に「ブラックフライデー」を予告。その引き換えに、収監されているクリミナルズの釈放を要求。さらに、リーパーによって警視庁内に爆弾も仕掛けられる。志村はキリコの行方を探し、猿渡も同行。一方、警視庁に仕掛けられた爆弾を捜査員たちが探すが見当たらず(粉コーヒー缶に模した爆弾が捜査一課内に仕掛けられている模様)。
  • 初代インビジブルは、キリコ・キリヒトの生まれの親ではなく育ての親。初代がキリコの生体認証でロックしていた保管庫を、キリコに協力させて開錠したキリヒトは、保管されていた過去のインビジブルへの依頼情報を公開すると警察に通告し、クリミナルズの解放を迫るが、保管庫に仕掛けられていたガス攻撃により失神。キリコが主導権を奪い返す。
  • キリコは過去データを調べ上げ、リーパーと一連の事件との関わりや警視庁に爆弾を仕掛けたことなどを突き止める。

リーパーは猿渡

  • 初代の保管記録:依頼内容を超えたさつじんなどで、5年前に初代がリーパーを出禁にしたことが判明。
  • キリヒトの携帯の通話履歴「R」:キリコがキリヒトの携帯から「R」に電話したところ、猿渡の携帯に「K」から着信。これでリーパー=猿渡が明らかになる。前話において、志村と猿渡がバディを結成する展開に「裏切りの伏線が張られたよう」と書いた通りになってしまった。
  • 初代インビジブル、犬飼課長、安野刑事:リーパーがさつがい。ただし、安野刑事はメインターゲットではなく、たまたま現場に遭遇したことで被害にあった。
  • ブラックフライデー:リーパーの発案。キリヒトが全幅の信頼を寄せている。一連の行動はキリヒトではなくリーパーが主導していることを示す。
  • 犬飼課長が探していたもの:未成年の犯罪履歴。そこで疑問を持った犬飼は、データベース化される前の情報を調べ始めたが、前歴を掘り起こされることを嫌ったリーパーがさつがい。キリコは、紙ベースの資料から、猿渡の氏名(当時11歳)が記載されている事件記録を発見。

猿渡の目的は?

  • 明らかになった過去の操作履歴から、猟奇的な特質を持つことを示唆。
  • 過去のインビジブルへの依頼に有力政治家や警察上層部が関わっているという情報を公表されることを避けたい加賀見刑事部長に対し、「警視庁の威信にかけ、強い姿勢に臨むべき」と進言。これは都内に捜査員を送り出して警視庁内の人員を手薄にするための策か、あるいは別の目的があるのか?
  • キリヒトによれば、爆弾によって警視庁が大混乱となり、収監されているクリミナルズが暴れ出す。また、リーパーが志村を「大切なおもちゃ」としてころさずに生かしている。
    • →単に猟奇的、社会に混乱を起こすことを目的としているのか、あるいは正義ではなくてもなんらかの大義があって行っているのかのどちらかであると想定される。

伏線の回収状況

  • キリヒトの「相当大きな計画」の内容→警視庁の爆破、過去の政治家や警察上層部とインビジブルとのつながりを示す資料の暴露までは示された。残る謎は、この活動に何らかの「大義」があるのか否か
  • 「山奥で自さつした身元不明の遺体」として示されているキリコ・キリヒトの父親の消息→直接の証拠はないものの、ここまできたら実際になくなったと推定。
  • キリコの真意。弟を助けることだけではなさそう。→父を失ったこと、それを止められなかった悲しみは描かれた。キリヒトに対して「あなたは何も見えていない」と評するが、これはリーパーに利用されていることを示すのか、あるいは別に大きな思惑や一連の事件の構図を見ているのか。本話の最後は、冷静沈着であるはずのキリコが感情的になっている様子が描かれたため、真意はますます見えなくなった。
  • 内通者に関するキリコからの情報提供→本話で時折示される志村の表情や回想などから、おそらく内通者が猿渡であることに志村は勘づいているが、キリコは証拠を掴む。
  • キリヒトがキリコに「僕と一緒にいるという約束は何があっても守ってもらう」と告げるが、これは最終話に向けた伏線になると思われる。→来週に持ち越し。
  • (本話)安野妹が、キリヒトを「どこか寂しそうだった」と証言。→キリコが自分より志村を信用していることを指しているのか。
  • (本話)武術では圧倒的な強さを見せる志村だが、実は射撃は上手くない。→最終話に向けた伏線か。
  • (本話)元教授のクリミナルズは特殊な爆弾を作る。→電子機器を無効化する爆弾と、警視庁に仕掛けられた爆弾の2つが出てきたが、クライマックスにさらなる爆弾が登場?
  • (本話)志村はリーパー=猿渡に気づいている?→本話では「本当は気づいているが、内通者が誰かわからないので猿渡も警戒する(気づいていない)という振りで臨む」という描かれ方だったが、どうだろうか。

本ドラマ全体を通じて貫かれている「善か悪かは自分で見極める(志村)」話、先代インビジブルが自らの役割を「法律では罰することのできない人間に罰を与える”必要悪”」と捉えていた話に、本話で新たに「猿渡の計画に大義があるのか」が加わった。予告では、単に一連の罪を志村に着せるだけのように見えるが、流石に「危うく罪を着せされそうになったが、きちんと真犯人が捕まってよかった」というオチだけでドラマが終わることはないだろう。さて、結末はどうか。

「マイファミリー」9話は、最後に未知留も誘拐されることに。

 

事件に関する事実確認

  • 東堂亜季は心春ちゃん誘拐時(2018年4月4日16時前後)のアリバイについて供述が二転三転。何かを隠していた
  • 心春事件当時、東堂夫妻の関係が冷え切っていたことは、吉乃や葛城は把握していた。
  • 実咲事件の最初の身代金を受け渡すために阿久津夫妻(と温人)が家を空けた際、監視カメラが2分間だけ目隠しされていた。その際に、真犯人が阿久津宅に侵入し、パソコンを回収した可能性がある(タブレットは回収されず)。
  • 友果が学校で聞いたところでは、心春と実咲は親友だった。二人の間でスマホで何らかの秘密(心春の悩み=写真ファイル)を共有していたほどの仲。にもかかわらず、警察はこの情報は把握していなかった誰かが情報を秘匿(遮断)していたことになる。

警察の方針決定

  • 共通の見立て:友果事件と優月事件は東堂の犯行。
  • 日下部の見立て:心春事件は東堂妻(亜季)の狂言誘拐。その事実を認めたくない東堂が、友果事件と優月事件を起こした。そして、その構図に気づいた温人が東堂と共謀し、実咲事件を起こして10億円の回収を目論む(実咲の転落は事故)。心春事件当時、吉乃と葛城が東堂を庇い、亜季犯人説を追求できなかったのではと糾弾。
  • 葛城の見立て:心春事件と実咲事件は、別の犯人が行ったとの見立て。
    • 日下部の方針に従い捜査を進めることに。ただし、実咲事件に東堂・温人(・鈴間)が積極的に関与した証拠はないため、ハルカナ社や鳴沢宅に家宅捜査に入るが、新たな証拠は見つからず

ハルカナ社・NEX社の動き

  • 阿久津から、ハルカナ社の反社会的活動(鈴間と温人が誘拐事件に関与)を理由に、ハルカナ社との業務提携を解消、出資を全て引き上げる。この発表を警察発表よりも前に行うことで、温人を社会的に抹さつする行動に出る。
  • 窮地に陥ったハルカナ社を救うため、立脇は温人を社長から解任することを決意(実際に解任したかどうかは本話では描かれず)。当初、立脇は解任せずに済む方法を模索するが、備前は事件発覚時から温人の解任を提案。

葛城の動き

  • 東堂からの電話があり「実咲誘拐だけ真犯人が直接行ったことに何らかの理由があるはず」として、心春・実咲の同級生の線をあたるよう依頼されるが、「犯罪者の指図は受けない」と回答。電話があったことを日下部に報告するが、釈放前の温人に対し、友果ちゃんから心春ちゃんと実咲ちゃんの関係を探るように依頼。二人の関係から、犯人の狙いがわかってくるとの見立て。結果的には、東堂の依頼に沿った動きをしている。
  • 実咲事件の犯人の要求が不自然(「警察」ではなく「阿久津夫妻」以外には言うなとの発言や、1億円ずつ10日間に分けるなど)であり、犯人の目的は金ではなく実咲ちゃんのパソコンとタブレットだったと見立て。
  • 阿久津宅に真犯人が侵入し、パソコンを持ち去った可能性があることを発見。

日下部の言動

  • 実咲事件の東堂・温人犯人説に対し、若手の梅木が思わず反論してしまうのは、その見立てが稚拙であることを示す。強引な捜査方針は、犯人検挙による実績作りを焦っているのか、別の意図があるのか?
  • 家宅捜索の際、「パソコン、タブレット、通信機器、通帳、帳簿、手帳、ノート、書類、ファイル、カメラ、アルバム…使えそうな物は根こそぎ集めてこい」と指示するが、パソコン・タブレット・通信機器を最初に挙げるのは、今回の事件がパソコンを使ったと思っているからなのか、あるいは別の意図があるのか?
  • 捜査方針が合わない葛城を捜査から外すよう、吉乃に進言

吉乃の言動

  • 捜査方針をめぐる日下部と葛城の対立に際し、心春事件・実咲事件の犯人が友果事件・優月事件と別かどうかが焦点と中立的発言。必ずしも東堂・温人犯人説に与しない。
  • 葛城が「実咲ちゃんの部屋からパソコンとタブレットが見つかっていない」と発言したのに対し、「タブレット?」と返す。
  • 日下部から葛城を捜査から外すよう進言され、「少し休め」と指示。

タブレットをめぐる動き

  • 警察は、実咲ちゃんが所有していたスマホ、パソコン、タブレットの行方を探す。
  • スマホは誘拐時から行方不明。パソコンは、いつの間にか実咲ちゃんの部屋から消えていたため、誰かが持ち去ったと推定。
  • 実咲母の証言により、タブレットは友果ちゃんに貸し出されていたことが判明。葛城→温人→未知留と連絡され、未知留はタブレットを確認、友果からパスワードも教えてもらう。
  • 未知留に非通知着信。相手はボイスチェンジャーで東堂を名乗る。タブレットを受け取りに来た人間が犯人なので渡さないよう指示される。実際に訪問してきたのは警察(梅木?)。東堂を名乗る相手は、未知留に逃げるように指示。指示に従い、タブレットを持って勝手口から逃げ出そうとするが、タブレットの中のファイルを見て驚いているところで犯人に襲われ、本話終了。

タブレットの写真には何が映っていたのか?

  • これまでに示された条件から推定されるのは以下の通り。
    • 心春ちゃんが両親には言えず、親友の実咲ちゃんには相談できる内容:両親のどちらかに関わること
    • 未知留が見て驚く内容:内容自体がショッキングだったか、未知留が知っている人が映っていた
  • 心春ちゃんが両親に伝えられず、未知留が知っている人となると、東堂あるいは妻の亜希のどちらかが関わっていた写真となる。東堂の結婚式に未知留も出席していたため、亜希のこともわかると思われる。一方、内容自体がショッキングだった可能性もあるが、その場合、心春ちゃんが両親に言えない理由が見当たらないので、本ブログでは「知っている人」説を採用。

真犯人の見立ては?

  • 終盤に未知留に電話をしたのは、東堂ではない(東堂はボイスチェンジャーを使う必要がない)。未知留とタブレットを同時に確保するために真犯人が東堂になりすましたと思われる。
  • 最終話を前に、犯人の候補は誰か。実咲のタブレットを友果が持っていると知っていたのは、警察と阿久津夫妻である。阿久津が自分の娘のタブレットを回収するのに誘拐まで仕組むのは手が混みすぎる。友果がタブレットを持っていたこと自体は、温人の母親も知っていたが、実咲から借りていることまでは知らなかったと思われるし、その事実を誰かに伝えた、といった展開は込み入り過ぎている。
  • 警察のメインキャストは、吉乃、日下部、葛城。東堂犯人説にこだわる日下部と別犯人説を唱える葛城。
    • 吉乃説:葛城の発言に「タブレット」と反応していること、直接指示を出している日下部とは別に動ける立場にある。吉乃が真犯人の場合、最初に心春事件を起こした理由亜希がアリバイを言わなかった理由がポイントとなる。その根拠がタブレットの写真になると予想。
    • 日下部説:心春事件を亜希の自作自演、残りの事件は東堂犯人説を唱えており、東堂(と温人)に全ての責任を押し付けようとする犯人の意図に同調している。また、真犯人は別にいるとする葛城を捜査から排除しようとする。ただし、本話での日下部の動きは、連絡を受けタブレットの回収のため梅木を鳴沢宅に向かわせたと考えれば、それほど不審な点はない。もっとも、6話で葛城と日下部は「作戦会議」を開き共同戦線を張っており、吉乃を疑ってあえて二人で対立構図を作り出している、とまでいくと、やや出来過ぎ(そうであれば、未知留が誘拐されないように先回りしていなければならない)と思われる。
    • 葛城説犯人であった場合のインパクトは一番強いが、発端となった心春事件の犯人検挙に執念を燃やす理由が見当たらない。本ブログでは、可能性はないと見る。
  • その他の関係者に東堂、三輪がいるが、東堂は心春事件の被害者かつ現在は陥れられている(自作自演する意味がない)立場にある。三輪は、経済的に困窮している様が描かれ、誘拐をでっちあげて裕福な温人から借金する(と見せかけて返さない)という動機もある。しかし、溺愛する優月の誘拐を主導するか、という疑問は残る。

最終話に向けた伏線

  • 友果の横浜グループデート。事件の展開にどのように絡むか?
    • →温人が逮捕され(釈放されたが)、未知留が誘拐される状況でデートに行くとは思えないので、伏線から撤回。
  • 実咲から友果に貸されているタブレットと「心春ちゃん」フォルダ。
    • →内容はまだ明らかになっていないが、このファイルの内容が事件解決の決め手になる見込み。
  • 阿久津妻の心臓の持病。
    • 実咲が無理に逃亡を図る要因になったと葛城が見立て。また、入院したため警察がしばらく事情を聞けず、パソコン・タブレットの所在が明らかになるのが遅れる、というドラマ進行の都合に寄与。
  • 優月にも後遺症の兆候。三輪夫妻は、友果と同じカウンセリングを受けることを検討(当面様子見)。
    • →友果が、犯人が東堂であったことがわかり、改善の兆し。同様の効果が優月にも現れることが期待される。
  • 警察・吉乃課長の末子が来年に大学卒業
    • →未回収。吉乃犯人説の場合、事件に関係すると思われる。
  • ハルカナ社の立脇と備前の動き。
    • →温人を追い落とすために事件を起こした、という見立てはやや非現実的。本話における立脇の言動は、温人をやむをえず解任する、という流れで悪意はなさそう。一方、備前には悪意があるかもしれない(ないかもしれない)
  • 阿久津の動き。
    • →娘が被害に遭った怨念を温人にぶつけている。温人が無実だった場合、今回の対応が行き過ぎではないかとの疑念があるが、提携解消を公表した際の文言は「疑いがある」であり、決して犯人だと決めつけていないので、その辺りは慎重に対応しているように見える。

いよいよ次が最終回。犯人が誰かよりも、なぜこのような犯罪に至ったのか、その背景などが丁寧に描かれることを期待。また、

逮捕・留置されていた温人は、警察への勾留期間が20日間余りになるとの見立てを三輪から示され、「産まれちゃう」と発言。会社よりも未知留(家族)を気にかける様子を見せた。三輪も、妻が三輪の体調を気遣う発言(娘が心配するようなことはしないでほしいとの意味としているが)をするなど、それぞれの「ファミリー」のこれからがどう示唆されるのかにも興味が持たれる。

 

キリヒトの計画は何か、内通者は誰か、という主題については、あまり進展はなく、キリコが志村から離れ、猿渡が志村に近づく、という人間関係の変化が描かれた。

  • 前話の最後で救急搬送されていた犬飼課長のしぼうが発表され、事件性はないとされた。捜査一課長代理には猿渡が指名される。
  • 志村は、犬飼は内通者の情報を掴んだためにころされたと考え、猿渡も犬飼の後頭部のやけどはおかしいと同調する。また、キリコは、キリヒトがクリミナルズを動かし、犬飼がころされたことを察知する。
  • 安野の妹は、キリヒトに呼び出され、監禁されてしまう。キリヒトは、捜査一課やキリコたちとオンラインミーティングで繋ぎ、クリミナルズ“興行師”による3人のさつがいショーを展開する。
    • 一人目の男は、教え子がころされたクリミナルズ“調教師”の依頼による。調教師の釈放を条件に依頼の取り下げが持ちかけられるが、猿渡は拒否。そのままさつがいされる(のちにフェイクであることが判明)。
    • 二人目の男は副総監の息子。彼に暴行・ころされた被害者の婚約者からの依頼による。婚約者は、警察が事件の隠蔽を撤回することで依頼を取り下げるとした。猿渡は副総監を出し抜く形で隠蔽の言質をとり、ネットニュースにリークさせることで、依頼を取り下げさせる。
    • 三人目は安野の妹(東子)。依頼者はキリヒト。依頼を取り下げる条件が2つあるといい、1つは警察が監禁場所を突き止めること、もう1つは場所を突き止めたら明らかにするという。
  • 志村たちは監禁場所を探すが、キリヒトは志村を拉致して監禁場所に連れてくるよう指示を出していた。その動きを掴んだキリコは志村に注意を促すが、志村は捕まり監禁場所に連れてこられる。(捕まった方が居場所を早く突き止めると志村が踏んだ節もある)
  • 志村は、隙をついて“興行師”2人を確保するが、興行師は3人おり、残りの1人に窮地に追い込められる。キリヒトからキリコに出されたもう1つの条件は、志村と安野妹のどちらを助けるか(ころすか)を選択すること。
  • キリコはこれがキリヒトの真の選択肢ではないと悟り、「キリヒトのところへ戻る」という意思を示す。キリヒトは依頼を解除、志村と東子は助かり、興行師は警察が逮捕。キリコは姿を消す。
  • 志村は「キリコを取り戻す」ことを新たな目標に設定し、本話における一連の言動から信用に足る人物だと判断した猿渡に協力を依頼する。

内通者は誰か?

  • ”リーパー”が他のクリミナルズを動かして犬飼をさつがいしたことがわかるが、リーパー=内通者とみて間違いなさそうである。
  • 前話における犬飼の調べから、内通者は捜査一課の外にいる。想定されるのは、特命捜査対策班の塚地班長、警務部の猿渡監察官加賀見刑事部長、それに本話で本格登場した牧野副総監だが、本話において牧野副総監はキリヒトを通じて陥れられており、内通者候補からは外れる。
  • 内通者の存在を疑う志村に対して内通者が取りうる行動として、内通者の存在を強力に否定する(加賀見)志村に取り入って自身が内通者であることを疑わせないようにする(猿渡)自分が疑われる危険はほぼないと見立てて何もしない(塚地)といったことが想定される。本話の時点では、それぞれの行動をとっている人間がいる。
    • 加賀見説:加賀見は、ただ怒鳴るだけの有能でない上司として描かれており、水戸黄門的に吊し上げられる悪役の条件は満たしている。本ブログでは、加賀見ー鎌ヶ谷ラインが怪しいとの見立てが本筋。
    • 猿渡説:「まさかこの人が!」であり得るのが猿渡である。これまで、警察の秩序や規律を重視してきた猿渡が、本話では、犬飼のしぼう理由を警察発表とは違うと見立て、副総監を出し抜いた際に「(彼が)嫌いでした」と発言するなど行動が変容した。これを「犬飼課長の事件に接し、組織人の猿渡にも本音が出た」と見るべきか、「志村に取り入るために計算した言動」と見るか。
    • 塚地説:これまでに怪しい動きはほぼ皆無であるので、塚地が内通者であった場合、その背景は何かが語られることになるだろう。

伏線の回収状況

  • 安野の妹にクライマックスに向けた拘束フラグ→クライマックスではなく、本話で回収

  • 犬飼の安否。詳細は不明。→亡くなったとみて間違いなさそう。

  • キリヒトの「相当大きな計画」の内容を示唆するもの→今回もなし。9話で出てくる模様。

  • 「山奥で自さつした身元不明の遺体」として示されているキリコ・キリヒトの父親の消息→新たな情報なし。

  • キリコの真意。弟を助けることだけではなさそう。→本話にて、キリヒトと合流する決心をするが、その真意はまだ不明。

  • 内通者に関するキリコからの情報提供→7話にて志村と約束するが、本話においても有力な情報は提供されず。9話で情報提供が行われる模様

  • (本話)キリヒトがキリコに「僕と一緒にいるという約束は何があっても守ってもらう」と告げるが、これは最終話に向けた伏線になると思われる。

  • 本ドラマ全体を通じて貫かれている「善か悪かは自分で見極める(志村)」話、先代インビジブルが自らの役割を「法律では罰することのできない人間に罰を与える”必要悪”」と捉えていた話は、腑に落ちる結末があるものと思われる。

次話では、志村と猿渡がバディを結成するという展開。これを、裏切りの伏線が張られたように見えてしまうのは年齢のせいか(苦笑)。