「マイファミリー」8話は、東堂の告白により事件の構造が明らかになる。また、実咲事件も急展開をみせる。

 

東堂の告白

  • 心春事件は実際に発生。心春ちゃんは失踪、妻の亜希も戻ってきていない。
  • 心春事件を模倣して友果誘拐を計画。事件を明るみにすることで新たな展開を期待した。亜希の妹である亜矢(鈴間)に協力を依頼。
    • 亜矢はハルカナ社に中途入社。盗聴など事前のリサーチにより犯行計画を具体化。
    • 東堂たちは温人たちの行動を踏まえて事件を仕掛けた。警察への通報など、全て東堂の読み通りに事態は推移。
  • 事件後も事態が変わらなかったため、暴露本を出版。有力な情報提供はなかったが、暴露本を読んだ心春事件の犯人から連絡がきた。
  • 犯人からは心春ちゃんの無事が告げられるとともに、新たに優月事件を起こして5億円を回収し、友果事件の身代金5億円と合わせて10億円と引き換えで心春ちゃんを返すと要求される。
  • 優月事件後、犯人から1億円を鳴沢宅の勝手口に置くよう指示された。
  • すなわち、友果事件・優月事件は東堂が主導して亜矢と実行したが、実咲事件を主導しているのは心春事件の犯人
    • 前話で「被害者に協力させる構図」を書いたが、正解はA-B-AB-A。Aは真犯人、Bは東堂。優月事件は、Aの指示により東堂が実行。
  • 実咲事件のことは当初知らなかった。犯人から「新たな誘拐事件」の身代金の受け子をするように指示され、受け渡しの現場で誘拐されたのが実咲ちゃんであることを知る。
  • 温人がGPSで追跡したことなどは、東堂から真犯人には伝わっていない。そのため、温人が約束を破ったにも関わらず取引が継続され、亜矢は温人が余計な動きをしないよう釘を刺した。
    • 前話で鈴間(亜矢)の言動がどの立場の発言かわかりにくいと書いたが、その伏線は一旦回収。

阿久津・立脇・警察の動き

  • 阿久津家を立脇が訪ね、鈴間が東堂の義理の妹であったことを報告する。阿久津は東堂の位置情報を確認し、鳴沢家にいることがわかったため、温人の犯行を確信、警察に通報
  • 警察では、葛城と日下部が、実咲事件が発生しているのは間違いなく、警察も動くべきだと吉乃に訴えるが、吉乃は上層部の指示を待っているとして色よい返事をしない。が、その直後に阿久津からの通報を受け、警察は動くことになる。

新たに加わった伏線

  • 温人たちも疑問を抱いていたように、被害者を誘拐することが犯人にとって大きなリスクとなる。優月ちゃんは真犯人が東堂に実行を指示したのに対し、実咲事件は真犯人が自ら(第三者を用いた可能性もあるが)実行したのはなぜか。実咲ちゃんは、真犯人が誘拐するのに有利な条件があったなどの事情が考えらえる。
    • 顔見知りなどであれば着いていくかもしれないが、後に逮捕されるリスクがある。
  • 真犯人はどのように実咲事件への警察の関与を把握したのか。心春事件や友果事件の際には、携帯電話のやりとりなどで把握したが、今回はきっかけがない。また、取引を中止する理由として、東堂への電話では「警察が動いています」、温人への電話では「警察に通報しましたね」と文言が変化する。これは、警察が当初、葛城らが誘拐が起きている可能性が高いが確証はないとしていたのに対し、後に阿久津からの通報があったことと付合する。つまり、警察内部の人間が関わっていることがほぼ確実になった。
    • 可能性は、真犯人が警察内部にいるか、真犯人と繋がる内通者がいるかのどちらか。
  • 東堂は真犯人との取引のため倉庫に向かうが、描かれた状況からは、お金の受け渡しを予定していたようには思えない。つまり、東堂を呼び出したのは別の思惑によると想定される。前話で実咲ちゃんが自ら脱出を図っていたこと、本話で転落していたところを発見されたことから、(脱出しようとして誤ったのか、真犯人に突き落とされたのかは不明だが)電話のやりとりをしている時にはすでに転落していた可能性が高い。となると、犯人の目的は現金の回収ではなく、実咲の誘拐あるいは転落の責任を東堂あるいは温人に転嫁しようとしたものと推定される。
  • 心春ちゃんの安否について。東堂の告白によれば、真犯人は心春ちゃんは生きているといい、実咲ちゃんと心春ちゃんを返すことを条件に協力させられているが、東堂とのやりとりで、真犯人は警察が動き出したことを理由に「実咲ちゃんをころします」と伝えるが、心春ちゃんには言及しない
  • 東堂の妻は心春事件発生時のアリバイがなく、狂言誘拐の疑いをかけられた。この「事件発生時のアリバイ(がないこと)」が何らかの形で実咲事件に繋がる可能性がある。
  • 実咲ちゃんの身代金10億円を1億円ずつ10回に分けた理由。

これまでの伏線のおさらい

  • 友果の横浜グループデート。事件の展開にどのように絡むか?
  • 実咲から友果に貸されているタブレットと「心春ちゃん」フォルダ。来週の予告編にも登場。
  • 阿久津妻の心臓の持病。これまで事件に巻き込まれた親の中でもっとも心身の衰弱が激しい。
  • 優月にも後遺症の兆候。三輪夫妻は、友果と同じカウンセリングを受けることを検討(当面様子見)。
  • 警察・吉乃課長の末子が来年に大学卒業。

次回予告によれば、実咲ちゃんは意識不明の重体。実咲ちゃんが意識を回復すれば判明する事実も多い。また、警察内部に真犯人もしくは内通者がいることはほぼ確実だが、ハルカナ社の立脇と備前は善意で動いているのか、別の意図があるのか。一連の事件に積極的に絡んでいることはなさそうだが、事件を契機に何かを計画している可能性は残る。次回予告で「非常な決断」とあるのは果たしてどちらか。

 

新たなクリミナルの登場よりも、内通者探しと安野の妹の安否を暗示した回。

  • キリコが指摘した内通者は、3年前からインビジブルと関わっていたとの見立てが示される。すなわち、安野事件当時から内通者とインビジブルはつながっており、内通者は安野事件を先導した可能性もある。
  • 今回のクリミナルズは“シノビ”。IT企業幹部が自さつに見せかけてころされた。キリコは“ガードマン”を送り込んだが護衛に失敗。次のターゲットと目された早坂CEOの身辺警護は志村が、内通者探しはキリコが担うことに。
  • キリコによれば、早坂はインビジブルの上客。上客が持つ特別なアクセスコードをキリコは手に入れるが、そのアクセスコードは古いものだった。改めて調査を進めた結果、真の依頼者は早坂の側近の若槻、”シノビ”は早坂の警護を担当していたSPリーダー神岡であったことが判明する。

内通者は誰か?

  • 冒頭の事件に関して、犬飼課長は関連捜査を指示するが、捜査員の訪問先で不審な事件が続く。内通者が先回りしたためと推定され、指揮を取る犬飼課長も疑いの対象となるが、犬飼自身も内通者の存在を疑い、調べを進めていた。
  • 志村は「インビジブルのいた現場に向かっていた捜査一課関係者は、全て誰かと一緒に行動」=「内通者である可能性は低い」と言い、犬飼は「一課の捜査員全員の出退勤記録や個人契約のスマホまで調べたが何も出なかった」。ここから推定されるのは、内通者は捜査一課の中にはいない、ということである。
  • 犬飼はさらに調べを進め、何らかの真実を掴む。その情報を志村に伝えようとするが、その途中で何者かに襲撃される。調べの対象を捜査一課の外側まで広げた結果、新たな事実に突き当たったと思われる。
  • 捜査一課の外側といえば、志村も所属している特命捜査対策班の塚地班長、警務部の猿渡監察官加賀見刑事部長。なお、今回のシノビの正体もまた警視庁内のSPリーダーだったことも伏線になるかもしれない(SPの所属組織についてはドラマ内では明らかにされていない)。

今後の伏線?

  • 安野の妹はキリヒトに呼び出され、クライマックスに向けた拘束フラグが立った。
  • キリヒトの「相当大きな計画」の内容を新たに示唆するものは今回はなかった。
  • 「山奥で自さつした身元不明の遺体」として示されているキリコ・キリヒトの父親の消息も新たな情報はなし。
  • キリコの真意。弟を助けることだけではなさそうだが、さて。
  • 犬飼の安否。次回予告では亡くなったとされているようだが、詳細は不明。

本話で、志村はターゲットの身辺警護、キリコは内通者探し、という役割分担。”シノビ”の依頼者を炙り出すことで、志村の身辺警護に貢献したキリコだが、内通者探しについて重要な情報をまだ提供していない。キリコが今後重要な情報をどのようにもたらすのか、あるいは犬飼が掴めてキリコが掴めない情報があるのか。ドラマも終盤に差し掛かっている。

本ドラマもまさに佳境。

  • 前話の最後で、トランクルームでスタンガンにより失神した温人。阿久津と未知留に助けられる。
  • 鈴間の関与を確信し、自宅を訪問する温人と阿久津。しかし、自宅住所は虚偽であり、会社のロッカーも空。ここで関与の疑いを持たれたのが立脇。立脇が鈴間のロッカーからパソコンを持ち出す姿が防犯カメラに写っていた。
  • 警察は防犯カメラやNシステムなどの情報から、優月事件を確信し、温人たちの身辺調査を開始。
  • 温人と未知留は、三輪と東堂にも実咲ちゃん誘拐を相談。三輪からは、ハルカナ社ぐるみの犯行との疑念を抱かれる恐れが指摘され、東堂からは、最初の心春事件の発端となりうる怨恨の線が全く掴めないことが明かされる。
  • 温人は、ハルカナ社の財務担当取締役の備前から、温人が会社の口座から5億円を引き出し、のちに補填していた事実を立脇に報告したこと、立脇が鈴間を呼び寄せて何かを話していたことを知らされる。この5億円は、優月ちゃんの身代金のために使用したものだが、この件について立脇が温人を問いただすことはなかった。
  • 温人は3回目の身代金の引き渡し実施。未知留はハルカナ社での打ち合わせを通じて立脇を監視するも、立脇には動きなし。
    • 現金を引き渡した後、鈴間が現場に現れる。そのやりとりについては後述
  • 阿久津は立脇と鈴間との通信アプリ上のやり取りをチェックし、立脇の関与を確信し問い詰める。しかし、立脇は、次のような経過と、実咲ちゃん事件のことは知らなかったことを告白する。
    • 温人の現金の引き出しから再び誘拐事件に巻き込まれていることを疑って調べた結果、鈴間が自動音声変換ツールを使って外部にアクセスしていたこと、1年前の友果ちゃん事件の際にも同様の記録があったことがわかった。
    • 鈴間に確認し、誘拐事件への関与を糺したが、本人は何も答えず。立脇は、ハルカナ社を守るため、このまま鈴間がいなくなることを望んだ。「私にとって、この会社が子供なの。だからどうしても、ハルカナを守りたかった」
  • この頃、警察は実咲事件の発生を察知。また、実咲ちゃんはかつて鍛錬していたボルダリングのスキルを用いて、監禁場所からの脱出を図る。
  • 帰宅後、温人は阿久津から渡された盗聴器検知器がポケットに入っていたことに気づき、自宅内をチェック。ルーター内に盗聴器が仕掛けられていたことを発見する。

東堂の関与判明

  • 友果が誘拐されたのは、未知留と友果が喧嘩して、友果が一人で塾に向かった日。このタイミングを盗聴器によって掴んだと考えられ、犯人が盗聴器を仕掛けたと温人は推理する。これに対して未知留は、友果ちゃん事件時に東堂が調べた時は検知されなかったと反応するが、温人は東堂が犯人であるからだとする。
    • 計画が周到であるのに対し、事件の発生が偶然によるという疑問は3話の考察で指摘したが、本話で回収された。
  • 犯人が温人とやり取りする際に使用するアカウントはharuto1212だが、東堂の結婚記念日も12月12日
  • 温人は、東堂の結婚式の記念写真に鈴間が写っていることも明らかにする。
  • →問い詰められた東堂は、「俺が誘拐した」と告白して当話が終了する。

鈴間の言動の意図は?

  • 鈴間は、友果ちゃん事件の半年前に入社したが、応募時から住所を偽っており、友果ちゃん事件への関わりを意図して入社したと思われる。
  • 一連の発言が、犯人側なのか、被害者側なのかが分かりにくい
    • 仲間が見てます」=自分の仲間という意味なら犯人側発言。被害者側なら「犯人(の仲間)が見ています」か。
    • 「(温人のスマホを見て)余計な真似は2度としないでください」=どちらとも取れる。
    • 相手を軽く見てはいけません」=被害者側?(犯人側なら「私たちを軽く見ては」)
    • 「本当に実咲ちゃんはころされます」=被害者側?(犯人側なら「ころします」)
  • 友果事件、優月事件の際に自動音声変換ツールを使っていたと言うことは、監禁現場にいたことになる。友果ちゃんの声を温人・未知留に聴かせる、優月ちゃんの喘息の発作から取引を早めるなど、被害者と直接的に関わっていなければやりとりできないからである。
  • このような鈴間の犯人側とも被害者側とも取れない言動は、事件全体の構図を読み解くヒントになるかもしれない。すなわち、彼女は「真犯人の指示通りに被害者の監視や現金の運搬を行うと同時に、被害者側に立って食事を与えるなどの安全確保を図る」ポジションと推察される。

東堂は犯人なのか?

  • 東堂は「俺が誘拐した」と発言したが、何を意味するのだろうか。
  • 話の流れから、東堂が友果を誘拐したのはほぼ確実になった(誰かを庇っている可能性は残るが、いずれにしても東堂は犯人側に立っている)。
  • 以前、心春―友果―優月事件の犯人のパターンは、A-A-AもしくはA-B-Aだとして、Bが東堂の可能性はあるが、その場合A-B-Aならば犯人炙り出しのために行ったという事情が読めるが、A-B-Bの場合は東堂が成果が出ない炙り出しを続けている上に、ミイラ取りがミイラになる状況なのでまずない、と考察した。
  • 当時は第4の誘拐事件までは想定していなかったが、東堂の告白、また友果事件に関わった鈴間が同様の関わりを優月事件でも行い、さらに実咲事件にも関わっていることからすると、新たに描ける構図は「心春事件の真犯人が、心春ちゃんあるいはその母親を材料に、東堂と鈴間を脅し、誘拐に協力させた」というものになる。つまり、次のような構図である。
    • 心春事件で東堂(と鈴間)を痛めつける。東堂と鈴間の関係は明らかになっていないが、考察界隈では、東堂の妻と鈴間が姉妹ではないかとの説が濃厚になっている。この説に従うと、東堂と鈴間は義理の兄妹である。
    • 東堂と鈴間を脅して友果事件に協力させる。
    • 東堂と鈴間と温人を脅して優月事件に協力させる。
    • 東堂と鈴間と温人を脅して実咲事件に協力させる。(実は三輪も何らかの協力をさせられている?
  • このドラマでは、子供を救うために親は「何だってする」という発言が繰り返されており、その思いが次の誘拐事件に繋がってしまうという構図が浮上したのではないか。

警察の闇

  • 警察の闇はドラマにはありがちではあるが、1話の考察で触れたように、本ドラマは「身代金」という映画に設定が似ており、この映画における犯人は警察関係者であった。
  • 確かに、心春事件・友果事件ではバックの詰め替え、スマホの交換など、警察の関与が前提になっているが、優月事件・実咲事件では、警察の関与を疑う様子がない。これは、警察関係者であれば警察の関与の有無を確信できるからだ、と説明することは可能である。

伏線? 回収?

  • 友果の横浜グループデート。事件の展開にどのように絡むか?
  • 実咲から友果に貸されているタブレットと「心春ちゃん」フォルダ
  • 阿久津妻の心臓の持病。これまで事件に巻き込まれた親の中でもっとも心身の衰弱が激しい。
  • 優月にも後遺症の兆候。三輪夫妻は、友果と同じカウンセリングを受けることを検討(当面様子見)。
  • 警察・吉乃課長の末子が来年に大学卒業。
  • 監禁されている実咲ちゃんは、電話を通じて母親の持病を心配し、友果には心配をかけたくないから知らせないでほしいと温人に伝える。単に思いやりを示したのか、他に意図があったのか。
  • 実咲ちゃんがかつてのボルダリングのスキルを用いて監禁場所からの脱出を図る。これがボルタリングで怪我をして競技を断念した話の回収なのか否か?

本話で3回目の現金受け渡しが行われたため、382日目。3話で予告された383日目まであと1日。また、前回の考察では「ミイラ取りがミイラになることはないだろう」と書いたが、むしろ、ミイラ取りがミイラになる展開か?

「インビジブル」6話は、真のインビジブル=キリヒトと、その姉キリコの対立構図が描かれる。キリコと再び手を組みたいキリヒトと、キリヒトに今の稼業から足を洗って欲しいと願うキリコ。キリヒトは「今回依頼されたターゲットを一人でも救えたらキリコを諦める」と持ちかける。

  • 元々インビジブルと呼ばれていたのはキリコ・キリヒトの父。法では裁けない人たちをターゲットに、「必要悪」としてインビジブル=犯罪コーディネーター稼業に従事。その仕事を子供達に引き継ごうとしたが、キリヒトは増長、父親と対立。父はある日突然失踪し、以後はキリヒトがインビジブルを名乗り、さつ人コーディネーターに。
    • キリコの見立ては、何かの計画を企んでおり、アメリカのクリミナルズのリストをえて「相当大きな計画を仕掛けようとしている」。

ターゲットは3人

  • 一人目の被害者は堂島。
  • 今回のクリミナルズは“ドクター”。拷問して情報を引き出すのが得意で「残酷すぎる」のが特徴。キリヒトは、残りの2人が、経産官僚の楠、建設会社社長の中根沢であることを志村たちに伝える。
  • 楠もさつ害されたところを発見され、警察は中根沢を保護しようとするも本人が逃亡。また、キリコから“ドクター”が上坂駅周辺に住んでいるとの情報がもたらされる。中根沢を追跡した志村は、格闘技スキルを発揮し、ドクターの息子を確保するが、ドクターに襲われ、ころされそうになる。
    • 今回の事案の依頼人は、実は中根沢自身だったというのが真相。
  • キリヒトは志村を引き合いにキリコを呼び出し、交渉を持ちかける。キリコはキリヒトの仲間になることを拒否するが、アメリカのクリミナルズのリストを渡すことで、ドクターの居場所をキリヒトから聞き出し、志村を救う。中根沢もころされず逮捕。

志村とキリコの目的を相互に確認

  • キリコの願いは、「あの頃の弟を取り戻したい。今していることをもうやめさせたい」
  • 志村「安野の事件を解決することだけが俺の仕事じゃない。助けてほしい人間を助けるのも俺の仕事」とキリコに協力を申し出る。

警察の闇

  • 本話の最後に、キリヒトに情報を伝えている内通者が警察にいるという見立てが示される。以前の記事(初回2話3話5話)でも考察したが、警察の闇の存在が明示された次の関心は、内通者は誰か。
    • 塚地班長:志村を捜査に関与させることに否定的。本話では、あくまで志村を心配しての発言であることが示された。
    • 犬飼課長:「上の指示に従う」と話すのみで態度を明らかにしないが、捜査にキリコを協力させるように求めるなど、基本的にはキリコの関与を求める立場であり、志村の参加も拒否しない。
    • 猿渡監察官:キリコと志村の処遇は今までと変わらないことを告げるが、二人の関係に疑念を抱いていることは継続的に示されている。
  • キリコや志村を捜査に関与させようとしているか否かという点で言えば、消極派が塚地・猿渡、積極派が犬飼。しかし、彼らに闇を暴かれないよう関与に否定的になるパターンと、彼らに取り入ることで油断させようとするパターンの両方が考えられるので、現在の態度だけから読み取ることは難しい。
  • 本ブログでは継続的に不必要なまでにポンコツ刑事として描かれている鎌ヶ谷を注視。鎌ヶ谷は下っ端ポジションにあり、関わりがあるとすれば、上司の指示に従って動いていると考えられる。その点では、加賀見刑事部長は、おそらく1話以来のまともな登場だったが、キリコから内通者の存在を指摘される本話に出てきたのは象徴的。加賀見―鎌ヶ谷ラインは要注意である。

今後の伏線

  • 武入の近所の取材を安野の妹が行ったが、その相手がキリヒト。キリヒトは、安野の妹であることに気づく。あからさまな伏線だが、安野の妹の扱いがクライマックスになるのかどうか。
  • キリヒトの「相当大きな計画」とは何か? これに警察の闇がどう絡むのか? これはおそらくクライマックスになるだろうが、計画の内容が判明するのがクライマックスなのか、あるいは早めに内容が明らかになり、それを阻止するのがクライマックスになるのか
  • キリコ・キリヒトの父親は「山奥で自さつした身元不明の遺体」とされたが、裏は取れていない。実は生きていた父親がクライマックスで登場、という展開もありうる。
  • キリコが志村に近づいた理由の1つに、キリコの父親が志村を警察官として優秀であると評価していたことが明らかに。ただし、キリコの真意は弟を助けることだけではなさそう

志村とキリコの間に信頼関係が芽生えたことが窺えたが、これでバディになったと言えるのか、まだ二転三転するのか。まだまだ展開はわからない。

「マイファミリー」6話は、実咲ちゃんの誘拐が発覚するところからスタート。身代金受け渡しの際、GPS情報を追跡し、“犯人”と対面するところまで。

  • 犯人の要求は10億円。ただし「1日1億円ずつ10日間で10億円」との指示。受け渡し方法は、優月ちゃん事件と同様「駐車場の軽ワゴンに積み替える」やり方。初回の受け渡し後、翌日以降は温人のみが運ぶことが指示される。
  • 実咲の母親から警察に通報することを相談されるが、温人は「このまま続けるしか」と否定的。その後、夫である阿久津に対して、誘拐に関わっているのではないかと温人への不信感が語られる。
  • 葛城は、優月ちゃん誘拐を状況証拠から感知。犯人の狙いが「鳴沢温人を利用した、警察が介入しない、ノーリスクの完全誘拐」との見立てを日下部管理官に伝え、内偵の承諾を得る。
  • 2回目の受け渡しは、犯人の要求通り温人が一人で現金を運び、指定された軽ワゴンに積み替え。その報告を阿久津にしたときに、阿久津の妻より、温人の関与を疑い、現金を詰めたスーツケースにGPSを仕掛けたことを告白される。急遽、GPSの軌跡を追う温人。追った先はトランクルーム。開け放されたドアを覗くと、そこにはハルカナ社の鈴間がいた。驚く温人に何者かがスタンガンを当て、温人が失神したところで終了。

犯人の“脇の甘さ”

  • 心春ちゃん事件、友果ちゃん事件の際は、現金受け渡し場所を頻繁に変更する、違うカバンに詰め替えさせ様子を撮影させる、スマホを交換させる、といった用意周到さがあったが、優月ちゃん事件、実咲ちゃん事件では、そのような用意周到さはなく、温人たちが持参したスーツケースを用意した車にそのまま積み込ませ、その車を運転して持ち去る、と単純になっている。
  • 実咲ちゃん事件では、10億円を1日1億円ずつ10回にわけて受け渡すよう指示が出る。受け渡し回数を増やせば、犯人と温人たちの接触機会も増え、犯人の素性がバレる可能性が高まるが(阿久津は残り9億円を準備済で、温人もリスクを犯人に指摘)、そのリスクを顧みない。となると、別の意図がある。
  • 三輪より、優月ちゃん監禁時の犯人の「いい匂い」(香水かシャンプーか)の証言。未知留も駐車場で目撃した人物が小柄で、女性ではないかという見立てが示される。

鈴間の動き

  • 実咲ちゃんが誘拐された夜、会社で立脇が何かに気づき、鈴間に声かけをする。この内容は何だったのか。
  • 現金を運んだ自動車が向かったトランクルームに鈴間がいたため、鈴間と事件との関連は間違いない。ただし、主犯なのか協力者に過ぎないのか、その目的が何かは不明。

犯人像

  • 犯人の動機として営利以外の可能性として暗示されてきたのは、1)未知留の車で引き起こされた交通事故、2)買収などを繰り返しているらしい阿久津への怨恨、3)温人への恨み。
    • 自動車事故に関係していない阿久津への要求額が一番大きいことから、1の可能性は低くなった。
    • 心春と実咲の関係(実咲のタブレットに入っているファイルの内容)が2には絡むと思われる。
    • 温人については、誘拐事件の実質協力者として機能させるために、優月ちゃん事件が実施されたか。となると「1日1億円ずつ10回」という指定は、この10日のうちに未知留が出産する展開を想定し、さらに温人を追い込むための措置かもしれない。あるいは、10日間あれば温人たちが何らかのアクションを起こす(現金を積んだ車を追跡する、警察に通報する)ことを織り込んでいるかもしれない。
  • 鈴間の関与は明らかになったが、温人にスタンガンを当てる者が別にいたため、犯人は少なくとも2名いる。本話で犯人が女性であることが示唆されたが、これはおそらく鈴間。となると、鈴間はおそらく共犯であり主犯ではない

温人の言動

  • 三輪は、優月ちゃんを取り戻したので、警察に事件を報告すべきではないか。報酬を受領したり、下手に隠すと温人が誘拐幇助や犯人隠避などの罪に問われるのではないかと発言する。
    • 結果的に、優月ちゃん事件解決から実咲ちゃん事件発生までの12日間(368日〜380日後)、温人が何もしなかったことが致命的なミスということになる。
  • 383日後に「なんでこうなった…なんでこうなるんだよ!」と温人が叫ぶことがわかっているが、実咲ちゃんを取り返すことに失敗する可能性に加え、一連の事件の犯人としての疑いをかけられる可能性も浮上。
    • 現金の引き渡しを10日間に分けたことも、途中で温人たちが何らかのアクションを起こすことを利用(悪用)して、警察に嫌疑をかけさせるためかもしれない。
    • 380日後に実咲ちゃん事件発生。本話が2回目の現金受け渡しであったことからすると、本話終了時で381日後。計算違いがなければ、383日後は気絶した翌々日、ということになる。

今後の伏線

  • 実咲は7年前までボルダリングをしており、大会中の事故で怪我を負って競技断念。落ち込んでいたときに友果と出会って仲良くなり、その後の家族ぐるみの付き合いに繋がった。この怪我が7年前に起きたことは、一連の事件と何らかの形で関連していると思われる。最初の事件である心春ちゃん事件の2年前ということになる。
  • 友果が、今度友達(男3・女3)で横浜に行きたいと温人・未知留にいう。この横浜行きが今後何かに関わる可能性
  • 実咲が友果に貸しているタブレットの中に入っている「心春ちゃん」フォルダの中身がいつどのように判明するか。

執拗に関係者の行動を追っている葛城から見て、関係者の中で行動が一番掴めていないのが東堂。東堂が真っ白ということはなさそうだが、誘拐事件に積極的に関わっているのか否か。本サイトでは、心春事件の被害者である以上、「ミイラ取りがミイラになる」ことはないだろうと予想。さて、どうなるか。