誰もが一度きりの人生、後悔のないように生きたいと思う
誰もが自分のことが一番で、自分を大切にしてもらえなかったら悲しい
人生と自分のことが
上手くいきたいと思うのは当たり前
一度きりの人生だし
自分が良い状態でいたい
人生は一度きりだから悔いのないように生きようって
私は思い返せば
子供の頃からずっとずっと今まで鬱だった
アル中で狂った父親
摂食障害で気分の落ち込みが激しい姉
父親にいつも殴られている気の毒な母親
10代の私は自分のことなんてなかった
常に
壊れていた家族に意識がとられ
自分のしたいこと
将来の夢
私の好き
私の感情について
私は知らないふりを続けていたもの
40代になり
ようやく自分の生い立ちが狂っていた事を知り
摂食障害が回復し
目を覚ました今
そこから何か頑張って
自分の道を切り開くことは
もう年齢的にも肉体的にも難しい
だから私は手放す
一回きりの人生を悔いのないよう生きること自体
悔いてばかりなら
いっそ手放す
こんなはちゃめちゃな人生を
上手く生きている人をマネて
美しく生きているように取り繕うことをやめて
私は何も持っていなく
私は何も出来ないことを
すんなり認める
小さく生きることを恥じないよう
恥じるものなら
それは過去の誰かの教え
私の嫌いな誰かの教え
小さく自分の生を性懲りもなく繰り返し
最期は
自然の一部の川に身を流すだけ
誰もがそれはみな同じ行先
この身体も心も私というエゴも
自分の人生という小さなバトンも
もうこれ以上そこに意味づけをすることなく