【万葉版ヤンキー(?)】
今回は、いわゆる「万葉仮名」のお話です。
昔、日本には、文字がありませんでした。
それで、漢字の音を借りて言葉を書き表していました。
例えば、
「待ち出でつるかも」
と書きたいときは、
「待出鶴鴨」
と書いたり、
「行かめ(ゆかめ)」
と書きたいときは、
「湯亀」
と書いたり。
しかし!!!
そのうち、これで遊び始めた人たちがいるんです。
「よろしく」を「夜露死苦」って書きたがるアレです。難しい=カッコイイの発想です。
では問題。
次の万葉仮名を読んでください。
1、「八十八」
2、「十六」
ヒント:この時代にも掛け算九九はありました
では答え。
1、「八十八」=「くく」
2、「十六」=「しし」=「獅子」
今度は掛け算応用編。次の万葉仮名を読んでください。
3、「重二」
答え。
3、「重二」=「し」
※2×2=4ってことです
どうですか、この感じ。
極めつけはこちら。次の万葉仮名が表す漢字一文字をお答えください。
4、「山上復有山」
ヒント1:これを書き下し文にすると「山の上にまた山有り」と読みます
ヒント2:漢字です。
答え。
4、「山上復有山」=「出」
山っていう漢字の上にまた山っていう漢字書いたら「出」になるでしょって話です。
面白いですね!
で、こういうのが乱用されるようになって、「詠むのも書くのもめんどくせーんだよ!!!」となり、
「もう、この音はこの文字であらわすって決めようぜ。画数も減らしておしゃれにしようぜ」となり、
漢字を崩した平仮名が生まれたんです。
ではまた(^^)/
わらび