つれづれにっぽん71 【万葉版ヤンキー(?)】 | つれづれ にっぽん

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にっぽんの神話を、エッセイ風に書いています。

【万葉版ヤンキー(?)】


今回は、いわゆる「万葉仮名」のお話です。

 

昔、日本には、文字がありませんでした。


それで、漢字の音を借りて言葉を書き表していました。

例えば、


「待ち出でつるかも」


と書きたいときは、


「待出鶴鴨」


と書いたり、


「行かめ(ゆかめ)」


と書きたいときは、


「湯亀」


と書いたり。

 

 

しかし!!!


そのうち、これで遊び始めた人たちがいるんです。


「よろしく」を「夜露死苦」って書きたがるアレです。難しい=カッコイイの発想です。

 

 

では問題。

次の万葉仮名を読んでください。

 

1、「八十八」

2、「十六」

 

ヒント:この時代にも掛け算九九はありました

 

 

 

では答え。

 

1、「八十八」=「くく」

2、「十六」=「しし」=「獅子」

 

 

 

今度は掛け算応用編。次の万葉仮名を読んでください。

 

3、「重二」

 

 

答え。

3、「重二」=「し」

 

※2×2=4ってことです

 

 

 

どうですか、この感じ。

 

極めつけはこちら。次の万葉仮名が表す漢字一文字をお答えください。

 

4、「山上復有山」

 

 

ヒント1:これを書き下し文にすると「山の上にまた山有り」と読みます

ヒント2:漢字です。

 

 

 

答え。

4、「山上復有山」=「出」

 

山っていう漢字の上にまた山っていう漢字書いたら「出」になるでしょって話です。

 

 

 

面白いですね!

 

で、こういうのが乱用されるようになって、「詠むのも書くのもめんどくせーんだよ!!!」となり、

「もう、この音はこの文字であらわすって決めようぜ。画数も減らしておしゃれにしようぜ」となり、

漢字を崩した平仮名が生まれたんです。

 

 

ではまた(^^)/

わらび